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【廿日市市】HIROHAI野球場 刷新

 廿日市市津田のHIROHAI佐伯総合スポーツ公園野球場の改修工事が終わった。女子野球リーグの試合があるのに更衣室がなく、選手らが不便を強いられていた状況が改善された。22日のプロ野球ウエスタン・リーグの広島東洋カープと阪神タイガースの公式戦で使用を開始する。

 市は2020年に「女子野球タウン」に認定され、21年には市内を拠点とする企業チーム「はつかいちサンブレイズ」も誕生。同球場では中国・四国地方の女子野球リーグ「ルビー・リーグ」の試合も開かれた。

 一方で、1993年に開設した同球場には更衣室がなく、選手らは自宅などからユニホームを着てくる必要があり、汗をかいても着替えるのが難しかった。ウエスタン・リーグの試合でも、テントを仮設し更衣スペースとしていたという。

 市は昨秋から、誰もが利用しやすい球場にと整備を進め、シャワー室や監督室が新設され、スコアボードは手動から電光掲示板に刷新。バックネット裏の席は倍増し、車いすで観覧できるスペースも設けられた。

 市スポーツ推進課は「素晴らしいものができた。色々な利用者に使ってもらいたい」とアピール。春や秋の高校野球県大会の誘致も目指し、県高野連にも働きかけるという。

 22日のウエスタン・リーグは午後0時半開始で、内野自由席1000円など。23日には女子野球チームによる入場無料のエキシビションマッチも行われる。

https://www.yomiuri.co.jp/local/hiroshima/news/20240919-OYTNT50216/

 なぜ女子野球をやるに満足な環境がないのに「女子野球タウン」になるのだろう、と普通に思った。これに限らず、自治体はそういうところがある。民間企業のように、同じ志を持った人間が同じ目的のために動くという組織ではないからだろうか。お金の使い方が民間の理解を超えていたり。

 観客を呼ぶイベント(高校野球とか)が行われない野球場のネーミングライツを売りに出したり(買う側のメリットを考えないのだろうか)、公共交通機関で到達できない場所にスタジアムを造り、では観客はみんな車で来いと言いたいのかと言うと駐車場のキャパも十分でなかったり。

 東京ではリーグが求める条件を満たしたアリーナを整備できず地元のチームに逃げられた例もある。上越市の球場は硬式対応にするため防球ネットを改修し、硬式可になったと思いきや、すぐ隣に新しいホールを造りその駐車場を拡張したら車をファールボールが直撃するようになりまた問題になった。

 何か民間企業に比べると「考えがない」ように見える。特に宮島みたいなメジャーな観光地を擁する廿日市のようなところは。

 しかし女子野球ができる環境を後からでも整備するのはGJだと思う。「テントを仮設し更衣スペースとしていた」というのも酷い話で、主催者にしてみれば、他にまともな野球場がたたくさんある中でお宅でやる必要ある?という立場だろう。そういう状況を改善しようというのは上から目線で気が引けるが褒められてしかるべきだろう。

 件の球場は両翼92m、中堅120m。カープのファームの本拠地に、という話にはならないだろうが、女子野球には良いだろう。レフト側の敷地の余裕があるようなので、「丘」を造って見晴らし良く女子野球観戦、みたいな、小さいながら個性的なボールパークを造って、女子野球のメッカになってください。

 女子野球選手が廿日市を訪ねる動画があった。


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