野球場図鑑/等々力球場
【所在地】川崎市中原区等々力 1-1
【両翼】100m
【中堅】122m
【収容人員】9,279人
【アクセス】
武蔵小杉駅(東急、JR)北口から東急バス[溝02][川31]系統で「市営等々力グランド入口」もしくは市営バス[溝05][杉40]系統で「とどろきアリーナ前」下車
【リンク】
KAWASAKI TODOROKI PARK
川崎市
川崎の新しい中心街として発展する武蔵小杉エリアにある総合公園「等々力緑地」に昭和42年開場した市営野球場。公園はJリーグ・川崎フロンターレとBリーグ・川崎ブレイブサンダースがホームとする競技場やアリーナ、その他スポーツ施設の一大集積地である。
高校野球、大学野球、社会人野球だけでなくアメフトの試合も行われる人気の高い施設だったが、狭小な上老朽化が激しく、客席が割れているような状態だった。それが2020年に5年の工期を経て同じ場所に生まれ変わり、その変わりようは野球場の建て替えとしては野球場史上もっともドラスティックなものとなった。
外野(元は両翼93m、中堅120m)、客席(元は4,000人)の拡張に留まらず、野球場の上に野球場を乗せた(建物としては三階席)ような個性的な外観や、外野に球場外と地続きの遊歩道を設け、試合のない日も場内を見渡せるという、周辺との一体化が図られた。またホーム側の向きを北西から北東に変えた事で、守備が西日の影響を受けないようになり、防災備蓄倉庫の整備など災害時の活動拠点としての機能も備えている。完成記念式典では川崎らしく社会人野球の記念試合「東芝×ENEOS」が予定されていたが、雨で中止となった。
旧球場時代から行われている公式戦がひと通り引き継がれているだけでなく、長年球場前で営業していた「うどん・そば」も場内で営業を続けている点は旧来のファンに喜ばれている。
アメフトの試合は行われなくなったようだが、ソフトボールJDリーグのプレーオフが行われるようになっている。今回の建て替えでようやく正面に「等々力球場」の名が掲げられた。