「全国クラス」の野球場、ようやく山陰に 谷繁さんが3連発の浜山球場改修 野手の能力や技術、連係の精度向上も期待
浜山球場がリニューアルという話を聞いたとき、あの、管理棟なのかトイレなのかよくわからない六角形の塔が球場本体と橋でつながっているユニークな姿がなくなってしまうのかと危惧したが、それでも広く近代的な球場になれば良いと思っていた。
果たしてエントランスはガラリと様変わりしたものの、外野は狭いままという期待と真逆な結果となった。
それが今回ようやくいよいよ近代的な球場になるという。島根の話なのになぜか「山陰」で一括りにされ、鳥取まで一緒に偉業達成みたいになっているのかよくわからないが。これは両者の結びつきの強さだろうか。
しかし収容数は変わらないという。外野を広げるのに収容数が変わらないという事は、内野スタンドを増席して補うという事だろうか。この際プロ野球の一軍公式戦が行える仕様にしてしまったらと思うが、なぜかギリギリのところで妥協してしまうのが山陰らしいと言うか。明確な規定があるわけではないが、過去の実績からすると収容数15,000人が暗黙の条件になっており、近年はもう少しハードルが上がっている気がする。山陰の人口密度からそうしているのかもしれないが、いざプロ野球となれば15,000人くらいは集まりそうなものだが。
「プロ野球の一軍戦ができる球場はあるけど広い球場がない」のが山梨と鳥取。逆が三重と奈良。唯一「両方ない」のが島根だった。これがなくなる事で日本の野球場界のランクがひとつ上がった感がある。
このエポックを最も活かすのが「独立リーグのチーム」ができる事だと思う。こういう話をすると必ず人口がどうのという人がいるが、独立リーグの成功ラインとされる数の観客を集めるのにどれほど人口が問題になるだろうか。むしろ娯楽の多い大都市の方が不利という見方もあるくらいだが。
Bリーグのチームの好調ぶりを見ると、この地域の人たちは「地元のチームを応援」したがっているんじゃないかと思う。地域によっては「独立リーグのチームじゃ満足できない」という反応はあるだろうが、山陰はインディーズ野球向きな土地という気がする。浜山球場がキッカケになれば良いのだけど。