凄く頼もしいと思った。「最速150キロ左腕」とか「ホップ成分が高い浮き上がるような直球」といったフィジカルや技術的な特長の事ではない。さて何でしょう。
それは自ら「守護神を目指す」と公言した点。クローザーに向いている投手とはどんな投手だろう。スピード、コントロール、度胸…。どれもそうなのだろうが、もっともクローザーに向いているのは「クローザーをやりたがる投手」だと私は思う。
すべての選手は皆、自分なりのセルフイメージを持っていると思うのだが、野球のすべてのてポジションのうち、「先発投手」こそが花形である中、あえて自分がクローザーとして活躍する姿をイメージする人は、「より強い」ビジョンと願望を「具体的に」持っていると思うのだ。
そういう人は放っておいても、クローザーになるための調整法や心構えなど「クローザーに特化した」ノウハウを自分から吸収しようとする。対して「エース」とか「四番」に憧れる人は、そういう人に比べるとイメージが漠然としているのではないかと、勝手に想像している。
あの「変則フォームマニア」泣かせな、独特なフォームの由来が怪我だった、というのも、得難い経験である上、本人の中に1本の芯として活きているのではないかと。
特に体が小さいというハンデを持っているところも、人一倍考え、工夫し努力する下地になっているのではないかと想像する。応援したくなる選手だと思う。なので応援する。