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【ヤクルト】吉村貢司郎プロ初完投、初完封6勝「みんなからおめでとうという言葉もいただいた」

<巨人0-3ヤクルト>◇4日◇京セラドーム大阪

ヤクルトの2年目右腕、吉村貢司郎投手(26)がプロ初完投、初完封で6勝目を挙げた。9回を125球、9安打無失点に抑えた。直球主体で攻め、6回まで二塁を踏ませない快投。終盤の3回はいずれも得点圏に走者を背負ったが、要所を締めた。「ふがいない投球ばかりで全然勝ててなかった。みんなからおめでとうという言葉もいただいて、ほんとによかったです」。捕手中村と握手し、ナインとハイタッチして久々の勝利を味わった。

6月21日以来、約2カ月半も白星から遠ざかっていた。高津監督に呼び出されて説教されたことも。「逃げずにストライク先行でやっていけと言っていただいた」。この日、無四球で体現した。同監督も「今日は怒ることがないので」と、呼び出しは“封印”。前週打ち込まれた巨人打線を封じ、これで巨人から3勝目。チームは2連勝で6カードぶりの勝ち越しを決めた。

▽ヤクルト中村(吉村を好リード。8回には適時打で援護も)「僕も攻めのリードができたかなと。吉村がいいテンポでストライク先行で投げてくれた。(8回は)自分で打って自分で楽になりたいなと思っていたのでよかったです」

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202409040001388.html#goog_rewarded

 私からもおめでとうと言いたい。どうせ読んでもらえてないのが辛いところだが。

 今年のヤクルトはかなり弱いだろう、と予想はしていた。しかし9月になっても借金が20を超えない「普通の最下位」に踏みとどまっているのは(踏みとどまっていると言って良いのかどうかわからないが)、選手個々のポテンシャルは高いからだと思う。

 投球はダイジェスト動画でしか観ていないが、投げる球のひとつひとつが良かったようだ。ストレートが変化球を、変化球がストレートを活かしていた事は想像がつく。

 やはり投手は「投げる球」自体が良い事が大事で、だから捕手も「リード」ができるのだ。ヤクルトファンになって以来、エースと呼べる活躍をした投手と言えば07年のグライシンガーと13年の小川くらいだった。言い尽くされ尽くされている程ヤクルトの課題は投手力、特に先発投手だった。

 その中でエースになる事を期待されている吉村だが、まだ物足りなさを感じる向きも多いと思う。しかし今年はここまでローテを守っている事が成長を示しているのではないか。来年は「2桁勝利」を目標に更に成長を見せて欲しい。

 さてヤクルトの先発とリリーフ、両方が課題なわけだが、普通は先発とリリーフでは先発を優先的に整備するところ、ヤクルトが強かった年はリリーフが盤石だったという傾向もあるのでリリーフの整備を重視したら先発も今日の吉村のように力を発揮できる気がする。むしろ投手は基本リリーフをやらせ、適性がイマイチな投手を先発に回すなどという発想もありかもしれない。

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