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蚕室メインスタジアム 蚕室野球場建て替え中の代替球場に

ソウル市は、蚕室(チャムシル)総合運動場メインスタジアムを、2027年から2031年まで、韓国プロ野球のLGツインズと斗山(トゥサン)ベアーズのホームグラウンドとして利用すると発表しました。

両球団のホームグラウンドである蚕室野球場は、ドーム球場を建設するための工事が、2032年まで行われる予定となっています。

代替球場となる蚕室メインスタジアムは、2026年12月までに野球場に必要な設備を整える工事を完了し、2027年から代替球場として利用する予定です。

観客席は、1階と2階を合わせて1万8000席を想定していますが、安全上の問題がなければ、3階を開放して3万席以上に増やす可能性もあるということです。

ソウル市は去年、従来の蚕室野球場を解体し、2032年までに3万席規模の最先端のドーム球場を建設する計画を発表しました。

オフシーズンには、K-POPアイドルのコンサートやイベントなどを開催できるようにする方針です。

https://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=88153

 蚕室総合運動場メインスタジアムとは、ソウル五輪でメイン会場となったスタジアムの事。陸上トラックのある汎用的なスタジアムなのでグラウンドの形状が楕円形であり、無理矢理野球場にできない事はなさそうだ。長方形の球技場では厳しいが。
 本塁から一塁線と三塁線の到達点を100mあたりに合わせ、結果中堅が深くなりすぎた場合はフェンスを前に出すなどして調整するのだろうが、そうなると「ネット裏」から本塁までの距離が異常に長くなり、変な「野球場」になってしまいそうだが、その場合はネット裏に仮設スタンドを組んだりするのだろうか。

 野球場でないスタジアムを無理やり野球場にした例として知られるのは2013年にシドニーでMLBの開幕カードを開催した際、クリケット場を無理やり野球場にしたケースだろうか。少しだけ工事の映像を見た記憶があるが、芝生を野球場スタイルに刈っていた気がする。

 これはほとんど知られていないが、ニュージーランドのオークランド・トゥアタラというチームがオーストラリアのABLに参戦していた頃、陸上競技場を無理やり野球場にして使っていた記憶がある。

 逆にバルセロナの野球場でクリケットをやっているのもYoutubeで見たことがあり、そこでは左右ポールの対角線上にピッチを設置して行っていた。野球で言う内野の部分が異常に余るが、「あ、できるんだ」と感心したものだった。

 野球場でないものを野球場にするのとその逆では前者の方が若干融通が利くらしい。一見独特すぎる野球だが結構柔軟性があるのかもしれない。

 ところで蚕室球場が「機界戦隊ゼンカイジャー」の、巨大ロボ登場シーンのCGで描かれた事があった。

まさに蚕室球場。

 どこにも蚕室球場とは表示されていないが、明らかに蚕室球場だと思った。しかし気づいた人は多分他にはいない筈。韓国人ならわかるかと思うが、どう反応されたか興味がある。

 それにしても蚕室球場がドームになってしまうのは残念な気がする。雰囲気が好きだったので。

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