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四日市市 霞ケ浦野球場のグラウンド改修
四日市市は、霞ケ浦第1野球場のグラウンドを改修するため、早ければ11月にも一般競争入札で公告する。現在、施設全体の改修として、同施設内で進んでいる工事2件も含めて2026年5月までの完了を目指している。
(以下有料)
何をどう改修するかについては去年の段階で計画があり、過去の記事によると球場の規模が変わるほどの大がかりなものではないらしい。
四日市市 霞ケ浦第1野球場改修費約18億
2023/12/29 中部
四日市市は、霞ケ浦第1野球場改修事業として、グラウンド全面人工芝化、本部施設棟の改修・空調設置、エレベーター設置などに約18億円を投入する。2023年度内の納期で実施設計を進めており、24・25年度で改修工事を進める見通し。
霞ケ浦第1野球場というと、同じサイズの野球場が同じ方角で3つ並んでいる光景が印象深いが、四日市に対しては、18億円で今の球場を多少何とかするよりもプロ野球の一軍公式戦を開催できるレベルのものを造るか今の球場をそのレベルに建て替えて欲しいと思っている。
なぜかというと、三重県にそのレベルの野球場がないのと、四日市が三重県で一番大きい街だから。
簡単に言うなと言われるだろうが、言うのは簡単で、言ったところで誰にも実害はなく、反対する人はあれど、賛成する人もいるだろう。
四日市を見ていると、川崎といくらか被る。オンボロで狭小な川崎球場にとうとう川崎市は手を付けなかった。そのせいもあって大洋に逃げられ、ロッテにも逃げられた。ベイスターズが「里帰り」する事もなく、以来川崎フロンターレが来るまで川崎にはプロスポーツが根付かなかった。
近隣にプロ野球チームがあるとプロ野球の一軍クラスの野球場が造られにくいかと言うと、そうでもない。名古屋の近隣という話なら、岐阜でも、愛知県内の三河地方でさえ中日の試合ができる球場を整備し、試合を招致している。
三重には「地元のプロスポーツチーム」が大きなムーブメントを起こした事がなく、独立リーグの三重スリーアローズもすぐに消滅した。そうした事実を持って、三重にはプロスポーツが根付かない、という評価が定着してしまうのは不幸な事だと思う。
地元にチームなんていらないという人もいるが、「地元のチーム」を応援することが大きな楽しみになり、活力のもとになり、新しい友達や彼氏彼女ができた、という人もいるし、何よりスタジアムに人が集まれば街が活気づく。
三重にプロ野球チームを、と言いたいのではなく、中日や巨人や阪神戦の招致で良いので、スポーツで盛り上がる、という経験をして欲しいとは思う。高校野球の決勝にしても、今の霞ケ浦第1野球場では失礼ながら決勝という雰囲気にならないのではないか。日光や鎌倉のような観光都市ならともかく、川崎や四日市のような「人の生活のにおいが凄い街」で野球場が貧相だと街全体が冴えなく見えてしまう、というのは野球ファンの勝手な思い込みではないと思っている。なぜかというと、他の競技よりも多く使われる存在だからだ。