
巨人のファーム新球場「ジャイアンツタウンスタジアム」で内覧会 中堅122m、両翼100m、フェンスの高さも東京ドームと同サイズ
巨人が東京・稲城市に新設したファームの新球場「ジャイアンツタウンスタジアム(GTS)」で26日、メディア向けの内覧会が実施された。3月1日に開業となり、若手中心の記念試合としてはヤクルト戦が、同8、9日は同じく3月1日に新ファーム球場を開業する阪神との“伝統の一戦”が行われる。
GTSの収容人数は外野の芝生席も含めて2872人。客席は3階まであり、本塁から中堅122メートル、両翼100メートルでフェンスの高さも含めて1軍本拠地である東京ドームと同サイズとなる。
スタジアムツアーなども計画され、現在は一塁側ベンチ裏に「レジェンドルーム」として長嶋茂雄終身名誉監督のユニホームなど展示スペースも設置。今後も展示物を変えていく予定で、ファンへ向けてだけでなく巨人・山本広海総務本部長は「選手のみなさんも日常的に(展示スペースを)通るので、数々の歴史と伝統を感じて成長していただきたい」とした。
2027年には球場の左翼席後方に隣接した水族館、球場三塁側の道路を挟んだ向かい側に飲食施設が完成予定で、駐車場やGTSを含めて歩行者用ブリッジでつながる。高校野球の地区予選や首都大学リーグでも使用される予定で、試合が無い日もさまざまなイベント開催を予定している。
また、球場内ではドムドムバーガーが「G×DOMDOM」を出店。同店舗限定のオリジナルメニューとしてブラックバンズを利用した「ビッグジードムバーガー」を販売。試合日以外も営業される。山本総務本部長は「地域に根ざした場所にしたいという風に考えている」と話した。
外野の深さとフェンスの高さを東京ドームに合わせた、という事だが、それなら右中間と左中間の深さも東京ドームに合わせて浅くしてるのかと思って写真を見たところ、本当に浅くなっている。
一軍の本拠地に合わせた造り、と言うと、かって日ハムのファイターズスタジアムが東京ドームに合わせたグラウンドの形状になっていたが、後に一軍が札幌ドームに移転したため、その「有効期間」は長くはなかった。巨人も築地移転が取りざたされているが、どうなるか。実際は、東京ドームを離れるのは現実的でないと考えていそうな気がする。東京ドームは建て替えてでも巨人を引き留めたいだろうし。て言うか確か今は読売が東京ドームの株を持っていた気がする。
巨人も変わったな、と思ったのが、高校野球だけでなく大学野球にも使わせる、という点。しかも公式戦で。巨人が巨人以外の事を考えているというのが、時代の変化というか。神宮第二球場の代わりに少しでもなってくれるとありがたい。
守谷市のヤクルト新球場も地域に開かれたものに、という声が出て来るかもしれないが、隣に公営の野球場もあるし、東京ほど球場事情もひっ迫していないからそれはないのではないか。
「水族館」はさすがに要らない気がする。「地域に根差した施設」に、そういう高い入場料を取るような民間のレジャー施設はたぶん入らない。しかし高校野球の大会をやるというのは「地域に根差した施設」にするためにはかなり有効な策だと思う。
もっとも巨人の試合と練習がメインだからあまり頻繁にはできないだろうけど、この球場では2分以上の動画OKとか、そういう部分でも開かれてくれると嬉しい。