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インド旅④タージマハルやガンジス川より寝台列車でしょ

バラナシへ別れを告げ、いざタージマハルのあるアーグラへ。移動は寝台列車。テレビなどで見たことのある列車に飛び乗るインド人を目の前で見て、チャイ売りに起こされ、人生で1番大きなネズミに出会い、けど爆睡できたそんな忘れられない寝台列車でした。


8月にインドへ来るものではない

バラナシからアーグラへの移動は寝台列車の私はガイドと電車を待つべくホームへ。出発20分前にホームへ着いた私たちですが、まあ当たり前のように時間通りには来ません。結論から言うと70分待ちました。しかも灼熱の8月、屋根はあるけどインドの8月です。日本より湿気はないけどインドの8月です。それはそれは、暑さよりも衝撃が沢山でした。

まず駅のホームには改札なんてものはありません。
ホームで列車を待っているのか、屋根があるから日陰として利用しているのかは不明ですが、1番目に入ったのは小さな子供3人連れた家族でした。
なんと線路へ降りて用を足していたのです。3歳ぐらいの子のおむつ?を線路へ捨てるお母さん。

暑さで倒れそう・・・よりも臭いで倒れそうだった私。

乗車率150%超え

そして寝台列車は寝台列車なのでもちろん指定ですが、廊下や屋根であれば無料なんて考えがあるそうで、電車がホームに入ってくるとお祭りが始まります。

電車が入ってくると「いくぞ!」と言わんばかりの掛け声と「おー!」という返事で少し盛り上がります。そしてこれでもか、という人が乗り込むのです。ガイド曰く今は8月で暑いから屋根には乗らないと。そして彼らは仕事へ行く(出稼ぎ)ために電車に乗っていると。

これは・・・テレビで見たことのある光景ではないでしょうか。

いざ乗車

はやめの事前予約を

私はインドへ行くことを急に決めたので2等級の予約でした。なんと1等級は既に満席だったのです。2等級は1区画?に2段ベッドが2つ(要は4名)、ベッドにはカーテンが付いています。

2等級の寝台列車

ガイドと上と下のベッドどっちがいい?なんて会話をしているとき、目の前を今までに見たことのないサイズのネズミが・・・。インドへ1人旅をしに来ている私はそこまで抵抗はないのですが、さすがに引くほど大きく言葉を失い、「上のベッドで」と即答。ちょっと待って。寝れる?てか降りたい。

極寒&埃のオンパレード

電車内は超寒く、ぺらっぺらの毛布(毛布というか公民館とかに敷かれていそうなマット※写真グレーのやつ)では心もとない。私はパーカーを持っていたので救われましたが、夏でも寝台列車に乗る方は長袖必須!

天井に扇風機が付いていますが、見ると白目を剥きそうなほど埃がたまっていました。見て見ぬふり。ここはインドだ。

Goodjob!わたし!

こんな感じで寝床を作り、バックパックは枕にしてボディバッグは肩から下げたまま寝ました。だって貴重品BOXとかないからね。

私は汗拭きシートを持っていたので、ホームでかいた大量の汗を拭き、小さなポリ袋を数枚持っていたので歯磨きをしてそのポリ袋に捨てるというベッドから動かないで全て完結。なんでも持っていてよかった私。Goodjob!

ちなみにトイレはあります。トイレの底は空いています。どういうことかって?そのまま線路に落ちる形です。これ以上は聞かないで。

チャイ売りのおっちゃん

うとうとと寝そうになっているところになんだか怪しい声が・・・。
「チャイチャイチャ~~イ。チャイチャ~イ。」

そう、チャイ売りです。いやお願い寝せてよ。しかもひたすら繰り返して歌のように言っているのです。しかも誰かが買えばそこで会話が始まり、そしてまた歌が始まる。

12時間の寝台列車の旅

朝方、人の声が騒がしくなり目を覚ました私は起きてみると下に大量のインド人が。まず横のベッドには誰も寝ていなかったのに、誰か寝ている。
下のベッドにはガイドと知らないおばちゃん2人、その横のベッドには昨夜からいた男性と知らない男性が2人。

ガイドに聞くと彼女も全員知らないけど、ここ座っていい?って聞かれたから座ってるんだよ。と。

さすがインド。とりあえず皆にGood Morningだけ伝えておいた。

夜中に結構な雨が降ったらしく、途中で電車は止まったりゆっくりになったりと数時間の遅延でアーグラへ到着とのこと。

潔癖症な方へは決しておすすめはできない寝台列車だけど、もしインド旅行を考えているなら是非体験してほしい。インドを体験できる、とてもいい機会だった。旅行好きの私が初めて「早く帰りたい」と思わせてくれたのは後にも先にもこの寝台列車だと思うくらいには濃かった!!!


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