夏が近づくと見たくなる映画

皆さんには定期的に見たくなる映画ってありますか?

私がふとした時に見たくなるのが、2005年に公開された『フライ,ダディ,フライ』です。

元V6の岡田准一さんと堤真一さんのW主演映画で、今やお馴染みとなった2人の初共演作品でもあります。

原作・脚本を手掛けたのは、金城一紀さん。
彼は、岡田さんと堤さんが再共演を果たしたドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』でも原案と脚本を担当しました。

この作品、夏が近づくとより一層見たくなるんです。
というのも作中の季節が主に夏であることに加え、見ればいつでも学生時代の夏休みに戻れるような作品だからです。

この作品を一言で表すと、平凡なおじさんの青春復讐劇といったところでしょうか。

以下に簡単なあらすじを載せておきます。


平凡なサラリーマン・鈴木一は、慎ましくも幸せな日常を過ごしていた。

しかし、ある日カラオケに行った娘が他校の生徒に絡まれ、その中にいたボクシングの高校生チャンピオン・石原に怪我を負わされてしまう。

娘のために復讐を決意した鈴木は包丁を持って石原の在籍する高校に突撃するが、そこはまさかの別の高校だった。

鈴木はその場にたまたま居合わせた在日朝鮮人の高校生・朴舜臣(パクスンシン)に一発でのされてしまう。

気絶から目覚めて状況を悟った鈴木は、石原に一矢報いるべく舜臣に弟子入りして喧嘩の仕方を学んでいくのであった。


序盤にバイオレンスな表現も含むので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、この映画の何が楽しいって、やっぱり鈴木さんが舜臣とトレーニングを積んでいくシーンですね。

ダメダメなオッサンを演じる堤さんがとにかく可愛くて何度見ても笑ってしまいます。

個人的にはつま先立ちで階段を上がるトレーニングはマジかと思って日常生活の中で自分でも良くやってます。

駅の階段とかつま先立ちで上がるんですけど、体幹トレーニングにもなるのでおすすめです。

夏が来るたびにこの映画のDVDを観てましたが、この作品には私が想像する"THE 夏"が凝縮されてるんですよね。

サブスクでなかなかお目にかかれないのが残念ですが、未視聴の方にはぜひ一度見ていただきたい作品です。

あと面白いのが、この時堤さんの実年齢が確か41歳で鈴木さんの年齢設定が47歳。

そのあと演じたSPの尾形さんは設定年齢35歳で、ドラマ放送開始時の堤さんの実年齢が43歳。劇場版最終章となる革命篇では47歳。この時点でやっと鈴木さんと同い年になるんですね。

真逆の性格・年齢・設定の役を実年齢を感じさせずにここまで自然に演じられるというのが本当に凄いなと思います。

個人的にはずっと追っていた元トップスターの愛華みれさんが出演されていたことも思い出深いですし、日本を代表するバイプレイヤーの役者陣や個性豊かなゾンビーズのメンバーも大好きでした。

今や岡田准一さんも大貫禄のベテラン俳優になりましたが『フライ,ダディ,フライ』公開当時は25歳ということで美青年期のビジュアルや今とはまた違った魅力のお芝居を楽しむことができます。

ぜひ夏に先駆けて見てみてください。

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