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別居準備。

を、している。

持っていくものはどうしても処分したくない本(絶版のものとか)と、心の支えになりそうな本。仕事用具のPCとモニターなど周辺機器。それからミニフィットネスバイクと、ほんの少しの服と夏用の掛け布団と、タオルケット(PS4を包むため)。愛する家族である猫。

この地にやってきた時、150箱以上の段ボールを持ってきて、新生活を、ひいてはこの先の人生全てを過ごすのだという期待−最後の逃避場所というのか−を持っていたことを思うと、本当に少ない持ち物だ。

本当に必要なものは少しなのかもしれない。もしかしたら。

様々な流れの中で、帰ることが決まった。良い側面だけを見る。私はずっと一度は帰りたかった。愛する地下鉄の雰囲気、季節の移り変わりを感じさせるデパートのショーウィンドウ、選べるほどの病院が近くにあり、仕事も選ばなければすぐ探せる。バスと地下鉄で目当てのところに行くことができ、いきたいイベントがあればひょっこり顔を出すことも可能だ。

…8年。仕事以外で自分の力で遊びに行ったことなんてなかった。
自由になれる。

きっと大丈夫だ。

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