クリエイターの哲学(雑文)
『スクエニの創りかた』を最近ずっと見ている。
シナリオライター、サウンドクリエイター、バトルシステムクリエイター、デザイナー、イラストレーター、プロデューサー、ディレクター、色々な分野の第一線の人たちの語りを聞いていると、どんどん視界が明るく、世界の彩度が明るくなっていくような気がする。
そもそも、昔、私は世界を創りたかったな、とかも思い出す。そのために世界中の本を読みたかった。世界を作るには知識が必要で(例えば山や森が多い、水がきれい、つまりお酒が美味しい、とかを地図を見るだけで普通に理解できる知識を持ちたかった)、それなのに私はいつのまにか現実の出来事に対処するだけでいっぱいいっぱいになっていて、そんな思いも忘れていた。
ゲームには世界がある。作り手の哲学がものすごくよくわかる。私はそこにどっぷり浸ることで、現実のさまざまなイベントを乗り越えてきた。完全に別の世界にトリップすることで耐えられない現実をうまくかわすことができたし、単純に終わりが気になるから生きていないと、という気持ちで臨むことができて、救われたと感じることは決して大袈裟ではない。
生きるのに必要だったゲームを作ってきてくださった人たち。
何かを好きでいる熱量を、好きでいさせる力量をずっと持っている人たち。
0から1を作る人たち、1を100にする人たち、1をⅠにする人たち、1を1️⃣にする人たち。
集まって、1つの世界を創る人たちだ。
アートとデザインを考えたりする。
人を救うものと、夢を叶える手助けをするものの違いを考えたりも。
自分には何ができるんだろうね。