
立てば暴力座れば暴虐、歩く姿はバイオレンス。つまり『ビーキーパー』の感想
映画を見るきっかけって人によって違うもんだと思うけれど、ミーハーな私の場合は「SNSで話題になっている」という理由のことが多い。
自分の中で「この人とは映画の趣味が似ているな」「この人が面白いという映画にハズレはないな」と一方的に勝手に思っているアカウントがいくつかある。今までも、そうして観た映画には本当にハズレがなくて、勝手ながら一方的に信頼をしている人々だ。
その人たちが年始早々に「こいつは面白い!」と言っていたのが、『ビーキーパー』だった。
ステイサムの新作映画がやるということは、なんとなく知ってはいた。しかしそれがいつから公開なのか、どんな内容なのかということまでチェックしていなかった。
ステイサムが主演という段階で、おおよその内容の予想はつくし、それが自分にハマるかどうかもわからなかった。
ノーチェックだった『ビーキーパー』は、しかし公開と同時に私のSNSのおすすめ欄に絶え間なく絶賛のコメントが流れ続けたのだ。
私が去年見た映画の中で、1、2を争う『ベイビーわるきゅーれ』の阪元監督もすごい絶賛していて、これは見に行かねば!ということで、正月休みの連休最終日、すでにかなりの席が埋まった映画館を予約して、いそいそと見に行った。
という前置きからあれですけれど、いや、もう、ね。
あのステイサムが主演っていったら、まあ、そりゃそうなんですけど、予想以上の圧倒的なステイサム無双。あまりにも強すぎて途中から笑いが出るレベル。
また、アクションがめちゃくちゃ良かった。
養蜂家のアダム(ステイサム)がひたすら仇である悪者たちを千切っては投げ、千切っては投げってする。
はっきり言ってストーリーは至ってシンプルだ。
というのに、世界中が恐れる「養蜂家」という人物設定に、ワクワクが止まらない。そしてその設定に説得力を持たせる圧倒的な強さのステイサム。
この人、立ってるだけで「あかん負けるわ」って思わせるもんがある。
そして終盤は銃も使うけれど、基本的に素手でばっきばきのぐっちゃぐちゃのぼっこぼこにしていく。もうね、笑っちゃうぐらいずっとステイサムが人を倒していっている。
終盤近くで丸腰のステイサムに敵が銃を突きつけるシーンがあって、FBIの準主役の女性が「彼は丸腰なんだから!(撃つな)」と言った時、敵が「こいつは呼吸をしているだけで武器を持っているのと同じだ」的なことを言っていて、それが説得力しかなくて思わず吹き出してしまったレベル。
なんでこんなにアクションが良いのかとHP見に行ったら
監督:デヴィッド・エアー 脚本:カート・ウィマー
とあるじゃないですか。
もうそりゃ、アクション作らせたら最高峰の監督と脚本(てかカート・ウィマーが脚本!?となった)で、アクションやらせたら最高峰のジェイソンステイサムですよ。
目から入ってくる情報が多すぎて、あまりのことに息切れを起こしそうになる始末。
見終わった後、汗だくになっていました。
年始に見る映画として100点満点だった。
なんかもう難しいこととか考えずにスカッとしたい!圧倒的暴力が見たい!!という人はぜひ映画館で見てみてはいかがでしょうか。
連休最終日に元気をもらえた映画でした。