女の朝パート122
2月26日水曜日。
時刻は朝の9時を回った。
ここは立川駅の駅ビルecute2階にあるスタバ。
実を言うと、この時間にこの場所にいるのは稀である。
うんうん。
私の隣に座っているおんなが、
解ってるわよと言わんばかりに、
自信ありげに頷いている。
とりあえず、私は、いつものように、
珈琲の写メを撮る。
そして、
益々核心的になった、どうでも良い事を、
やっぱりどうでも良かったのだと想いながら、
深い絶望感を通り越した先にある無感覚に近い状態で、
せっかくのお天気だからとこじつけて、
一人呟く事にする。
因みに、この珈琲は、
私がスタバの椅子に座り、7分後に届けられた珈琲である。
遅かれ、早かれ、スタバの珈琲はやっぱり美味しいし、
本当に好き❤️。
むしろ頑張って待った甲斐があると、声を大にして叫びたい。
淹れたてですもの。そりゃ、深みが増して、
濃くと円やかさの両方を持ち合わせたような大人感が、
よりアップしている訳ですもの。
間違いないわ。もしかしたら確信犯なの?
そうだったら、何も言うことない。
兎に角、例えどんな珈琲だろうと、
好きと言う気持ちは今のところは変わりはなく、
ない時間とお金を作ってスタバに来ることも、
嫌でもなく惜しくもなく、
見返りがないとか、パンチが足りないとかは一切思わない。
珈琲は珈琲だから。
しかし、
私を知っている女曰く、
いつもの私は、マグカップのあとに腰をおろしているらしいのだ。
おんなはその後、
なんだかんだぶつぶつと自分の想いや色々な事情を言うと、
一人感動に震えている様子だった。
そして、頑張ると言った。
多少の驚きと同時に、
これから心を入れ換えて頑張るのだと言う前向きな姿勢を感じ、
心から応援したいと思ったし、
私の事を気にかけてくれていたおんなに対して、
深い愛情が向けられていた事を再確認出来た訳だけれど、、、、、
確かに、女の言う通り、過去を辿ると、
神業とも思えるような、
すきの、
タイミングで、
私が椅子に座る前よりも早く、珈琲をテーブルに置いてくれていた。
改め、そのお心遣いにはありがとうと思うけれど
私は、自分の口でその様な事をやって欲しいと、
一度も頼んだ覚えはない、、、。
ただ、誤解がないように言うけれど、
心から嬉しかったし、
何よりも同じようにそれが好きだからやってくれてると思っていた。
偶々なのか、そうでないのかはわからないけれど、
とりあえず今日の天気は小降りの雨ね。
傘を持っても持たなくても平気なお天気と、
冷ややかな空気が、
今の私の心情をそのまま表しているようなのよ。
確かにスタバに来たら椅子に座るわ。
そして珈琲も飲む。
それは皆同じだし、
また違うのも皆同じ事よ。
しかし、
時間の経過と共に埋め尽くされる言葉は深き絶望感。
ね~、聞いてる?
私は、恐る恐る隣に座ってるおんなの方を振り向いた。
えっ。
いると思っていたおんながいない。
初めからいなかったのか、
それとも知らない間に逃げたのか、、。
もしくわ、
私の幻聴だったのかそれとも幻覚だったのか、、。
とりあえず、今はどうでもいいかぁ。
それよりも早く天気になって欲しい。
完。
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