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体外受精について話し合う①
夫と体外受精について話し合いました。
2023年2月に稽留流産してからはや11ヶ月。
人工授精を初めてして偶然にも陽性となりましたが、なんとなく実感がわかず、そのまま心拍が確認できずに8週目で稽留流産となってしまいました。
双子でした。
結婚してもうすぐ4年。2024年の5月で私たち夫婦は不妊治療2年目を迎えます。最初の2年間、律儀に避妊なぞしなきゃよかった~と思いながら気付けば31歳。
元々体外受精に踏みきる気は無く、人工授精で子供が出来なければ2人で生きて行こうぜ~くらいの気持ちでいました。
しかし、ここまで来ると躍起になってくるのが人の常。
良くない例えではありますが、ゲームセンターでクレーンゲームをしてギリギリ取れるか取れないかのところで
(散財し過ぎた!辞めるか!?いや、折角ここまで来たなら行ってまえ!!)
の気持ちと似たものがあります。
しかし、体外受精に踏みきるのがそんな軽い気持ちで良いのか?と流石に悩みました。
人命が関わるのに、人一人の人生背負っていくのにそれはイケナイ気がするヮ…と思ったのです。
せめて人工的に妊娠をフォローする体外受精ではなく、自然妊娠と同義の人工授精を続けていくべきなのではないかと思っていました。
しかし、クリニックからは「5~6回人工授精しても妊娠しなければステップアップすることをおすすめします」と何度も言われる始末。
しかも、高くて手が出せないと思っていた体外受精が今や保険適用+医療保険が下りる+高額医療制度+区助成金+都助成金が出ることで、まさかのタダに近い値段で受けられることが判明。
こうなるとステップアップしない理由がいよいよよ無くなり、”本当に自分は子供が欲しいのか?”という虚無モードに突入してしまいました。
なぜ体外受精までして子供が欲しいのか?という根本的な疑問にぶつかり、こんな曖昧な気持ちのまま妊活してて良いのかと、とても罪悪感を感じるようになりました。
元々は、女性として生まれてきた以上は機能を存分に使いたいという気持ちと、将来カフェとカラオケに付き合ってくれる子供がいたら楽しいしラッキー!程度の感覚で始めた妊活。
しかしこんなに舐めた理由で体外受精をしてまで子供を授かるべきなのか。
自分のわがままな理由で、子供をこの理不尽な世の中に召喚させるのは申し訳ない気持ちがふつふつと湧いてきたのです。
当時、周りの子持ちの友人たちに「なぜ子供を作ったのか?」と聞いて回りましたが、「可愛いから」の答えばかりで、私はどうも腑に落ちませんでした。
可愛いから?
なぜ世にまだ存在していないものを可愛いと思えるのだろう?
可愛くなかったらどうするんだろう?
可愛いって、ビジュアルの話?存在の話?
存在が可愛いってなぜ妊娠前に分かるの?
障害が酷かったらどうする?
親は頑張れても本人が一番苦しむんじゃないの?
可愛いだけで産み落とされた方はたまったもんじゃないよね…
理由を知りたい私からすれば、「可愛いから」は酷く無責任な理由でした。
もっと明確な答えを欲しさらに調べると「結婚の次は妊娠だから」という答えも多く見られました。
そのフローを辿るのが一番幸せな人生だから という、ある種の固定観念が多くの女性の脳裏にあることを垣間見ました。
自分はそれがどうしても受け入れられません。
誰かと同じ、お揃い。それで安心してどうするの?
産んじゃえばどうにかなるよ!って、言うのは簡単。
でも、あなたは私の出産・育児に一切関与しないよね。と。
だいぶ話が逸れましたが、みんなと一緒が良い・ラクという考えに元々ならないので、子供を本能で欲しがる事が無いのかなと思いました。
人と自分の人生は違うので。
それを夫に伝えたら、とんでもない回答が返ってきました。
⬇【体外受精について話し合う②】へ続く