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海外駐在経験 (2) NY編

前回の第1弾に続く第2弾となります。

自分が採用活動した社員は、20 年以上経過した今でも勤務しています。
アメリカの転職社会の中で、日本企業で勤務して貢献してくれて
いるので、本当に嬉しい気持ちになりました。

2回目は、当時システムGも兼務していたのですが、アメリカらしい
経験談を書いてみます。

背景は、現地法人の会社(と言っても日本企業です)では、年1回に社員の昇格と給与改定がありました。
システムGに勤務していた現地社員(仮称A君)は、当時アシスタントマネジャーでした。ユーザーのシステムサポートやシステムPJにも関わって
いたので、目立つ存在でした。

私もよくA君とはコミュニケーションを取っていましたが、かなり自己アピールが強い(自分はこれだけ頑張っている)ので、A君が将来管理職になったとき部下はついてくるのか心配していました。

とは言え、システム人材も当時は相場も高く、退職してしまうと採用も大変であることは認識していました。

そんなあるとき、A君からは、個別に僕に話があると言われて、2人で話をする場を持ちました。

そこで何を話したかというと、A君はこの1年間に自分がやってきたことと、自己分析した結果をA4サイズの紙1枚にびっしり書いてきたものを見てほしいと言われました。
僕はこれだけ仕事に打ち込んでやってきたので会社に貢献した。今回、昇格することを検討してもらえないかという内容でした。

「やはり来た~」と思いました。A君だけではないと考えますが、米国も肩書きは重要で、肩書には強いこだわりがあります。

当時の上司にも相談しましたし、私自身の過去の失敗経験から、情が出てしまうと人を評価する際に軸がブレてしまいます。冷静に考えて、もう1年A君のパフォーマンスをじっくり見ようと心に決めました。もし途中で退職したら、また外部から探せばよいと開き直りました。最後は自分で腹をくくる
しかない!と決めました。

結局、1年後まで退職せずにそのまま勤務して安定したパフォーマンスを発揮したことが功を奏し、マネジャーに昇格することを私の上司も承認して
くれました。

A君から自己アピールタイムはあったのですが、周囲からの信頼も得てはじめて自分のパフォーマンスも発揮できると考えています。それは日々システムグループはユーザーと直接やりとりしています。そのためにも、ユーザーからの評判や働きの情報も加味した上で、冷静になって判断する必要があることを学びました。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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