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ケータイ小説はなぜ廃れたのか ーケータイで小説が読みたいわけじゃなかったー

どうも、石川らむねです。

個性的でクールなHNつけたかったんですけど、3時間悩み抜いた末につけました。
グラビアアイドルみたいな名前になってしまいました。

マーケティングを勉強したり、森岡毅さんの動画を見たり、なんかブロックチェーン企業の最先端のえらい人達と戦略について話したりしていく中で、なんか、ふと、いきなり、思ったことの殴り書きです。


ケータイ小説ってみなさん覚えてます???

モバゲーとか、魔法のiらんどとかで15年以上前に大流行してた、ガラケー時代の娯楽です!

当時ギャルもヤンキーもオタクも皆読んでましたよね〜〜〜どう見てもお前活字とか嫌いじゃん、っていうギャルも読んでたんですよ〜〜〜
そして、誰もが作者になれるという、お手軽な素人小説を投稿できるプラットフォームがたくさんあったわけです。

当時中高生だった私は、断然、アンチケータイ小説派でした。

文庫とかで文字を読む習慣があったので、こんな文体も文章もキチッとしてない初心者が書いた物語を読むなんて!という、、、毛嫌いしてたんですね。
でも読んでた。笑

その中でも一番インパクトあったのが、多分モバゲーだったかな?で、若い女性が投稿してた、
<インザクローゼット>という作品。

当時賛否両論大論争巻き起こした問題作。

主人公の女が整形依存症、ブログ中毒、荒らし、なりすまし、果ては放火とやりたい放題なんですよ。笑

けどそれが当時の現代の問題を詰め込んだリアルな描写で、文章中に絵文字とかも使われたりしてて、その型破りな小説がすっごい話題を呼びました。

で、私はというと、そんな現状を見て日本の将来を危惧した。笑

あぁ、日本人は本当の小説とか文庫とか、読まなくなってしまう、と。。


でも、あれから15年以上経ったんだけど、今ね、ケータイ小説、全くと言っていいほど流行ってないです。
まだあるのかな?プラットフォーム自体は。

私の危惧は杞憂でした。

それで、タイトルにつながるわけなんですけど。。

なんで、廃れたんだろう?とふと疑問に思いまして。

すごかったんですよ、本当に。
あんな普段活字読まなそうな、物語とか文章読むのだりーわとか言いそうな、若者たちを熱狂させるような力のあったケータイ小説。

別に、文字を読むのが嫌いになったとか、小説が流行らないとか、そういうわけじゃないと思うんですよね。

それで、人々が本当に求めてたのはなんだったんだろうかと考えた。

これは、マーケティングの視点で散々言われることなので。

当時振り返ってみると、私がケータイ小説の文化を危惧した理由は、

ケータイ小説 vs ”文庫小説”
だと思っていたからです。

ケータイ小説の競合を文庫小説に設定していた。
今思うとこれが間違いだったわけですね。

文庫小説はいまだに生き残っているし、けどケータイ小説が廃れた分繁栄してるわけでもない。


つまり本当に戦う相手は文庫小説じゃなかったんだ。


じゃあ何か?と言うと、私の結論は、

”簡単にバーチャルで暇を潰せ、自己表現できる娯楽”


これがケータイ小説の競合相手。
これが「本当に人々が欲してたもの」だったんだと思います。

ケータイで小説が読みたいからケータイ小説が流行ったんじゃない。

ケータイで暇つぶしがしたかった。
簡単な娯楽が欲しかった。
自分の思ってることを人に届けるツールが欲しかった。

そしてそれは今何に取って代わってるかというと・・・

当然、instagram、Twitter、TilTok あたりなわけです。

ネット上で、簡単に暇を潰せ、気軽に自己発信ができる。

ケータイ小説はいらなくなる。
本当に物語をじっくり読みたい人だけが、文庫本を今も買い続けている。


マーケティングって面白くて、「どう売るか」の”HOW”にだけ注目していると、本当のニーズであり提供価値である”WHAT”が霞んじゃうようです。
WHATが霞むと、本当の競合相手が見えなくなり、設定をミスります。

この辺りはUSJをV字回復させた、森岡毅さんのマーケティングブートキャンプ動画がとんでもなく参考になるので、ぜひ見てみてください。


今日の殴り書きはここまで!


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