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たまには、人生を見つめなおしてみよう。


表紙の帯に書いてある通り、
「60歳までコツコツ貯金するより、60歳から、毎月10万円稼げる自分をめざす』
というのが根本的なメッセージですが、


お金の話よりも
自分の理想(送りたい人生)について
一度立ち止まって、
考える機会をくれる本だなと感じました。


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面白いストーリーや
心に留めておきたい言葉が
たくさんありすぎて
紹介しきれないけれど…


たとえば、著者が上京したときのはなしも面白かった。


家の離れを無償で貸してくれた80代の大家さんは、
普段は質素な暮らしをしているけれど、
ときどきびっくりするぐらい豪快にお金を使う。


年に数回、杖をつきながら趣味の旅行へ行ったり、
手術の際、人と一緒に寝るのが苦手だからと
1日数万円の特別室に入ったり
離れにバスルームを増設しようとしてくれたり。


そんなことができるのは、
『お金の使い方は水道の蛇口と同じ。毎月入ってくる量が同じであれば、普段は蛇口を閉めておいて、本当に欲しいものがあるときに、ジャーっとひねって出す』
というお父様からの教えを守り続けているから。


大家さんは、自分を喜ばせてくれるものは何か?よくわかっている人だったそう。


(ここまで読んで、カラテカ矢部さんの、『大家さんと僕』を連想してしまった人、仲間です)


そして、お金の価値のはなしも面白かった。


お金の価値=快感の大きさ×頻度(期間)
(見える価値と見えない価値の交換)


自分がどれだけ喜びを感じるのか?という価値がわかっていないと
お金の使い方を間違える。

喜び、安心感、ワクワク感、充実感…

さまざまな幸せがあり、

そんな心がプラスに動く"快感"という感情のためにわたしたちはお金を使っている。


…どうでしょう。
あなたも思い当たること、ありませんか?

逆にいうと、快感のあることにしかお金を使わないそう。


たとえば、わたしが本を買う理由は、
・知ることの喜び
・自分の中の引き出しが増える充実感
・物語へ没入した時の非日常なトリップ感

…といった快感があるから。


そして
人は、おおきな喜びを"ごくたまに"ではなく、
小さな喜びを'たくさん'味わったほうが、
幸福度は高く、こころが満たされるそう。


これを読んで、だからわたしは本を買うんだなあと思いました。
その人の人生を凝縮したエッセンスや
美しい景色、絵、生活スタイル…
開けるたびに楽しませてくれ、幸せを感じられる。
しかも、お金はたくさん掛からない。安く、または無料で済ませる方法もある(古本屋さんや図書館など)。


本ってすごい。やっぱり好き。


さて、ヒトリゴトはこの辺にして
本書の内容に戻ります。



『お金があるから、それなりの幸せがあるのではなく
自分の目指す幸せのために、それなりのお金が必要なのです。
お金が先にあるのではなく、つねに幸せが先にあるのです。
あなたは、人生をどんなふうに生きたいですか?
あなたは、どんなことに幸せを感じますか?
そのためにはなにが必要ですか?
そして、いくらあれば実現できますか?
そんな、目的のために貯蓄はあるものなのです。
すべては、あなたの"幸せ"が基準です。
貯蓄はただ貯めるのではなく、幸せや成長のためにあるもの。
目的もなく貯金せず、必要な額を貯めることが大切。』
あなたは一日も休むことなく、あなたが描いたイメージのあなたを演じ続け、あなたの考えたシナリオ通りに生きているのです。
『私に稼ぐことなんてできない』『そんな生活私には無理』と思い込んでいませんか?
あなたの稼ぐ力も、生活スタイルも、あなた自身が決めているのです。


なんとなーく
流れに身を任せて
生きてしまいがちなわたしには


ハッとさせられたり
ドキッとすることばが
たくさん詰め込まれている本。


最近思うのは、
大人になると時間の流れが本当に早くて
自分のために使える時間が少ない。

だけど、生き方を決めるのは自分しかいない。
自分を幸せにできるのも
不幸にできるのも、自分。

一度自分の人生について
立ち止まって考えたいとき
この本がヒントをくれるはず。

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