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処女作を公開しました!

人目のつくところに公開するの怖い怖い!と思っていたけどやっとアップしました!
よかったら読んでみてください。

下の記事は処女作を作成する上での経緯です。



T編集部(モチコミONLINE)

オリジナルの漫画描こうと決めた7月。モチコミオンラインがあるぞ!まだまだ持ち込むものがないけど少しでも漫画に近づきたいと急遽描き始めました。下記の記事がその時のお話です。

ネームといっても未完成のネーム状態でした。読んでくださったことに感謝です。
・最初は意味がわからない世界で、よくわからないまま進んでいく
・少し進んでも場面転換が多くてやっぱりよくわからない
・後半で漫画家の話であることがようやくわかり、話を最後まで読むとタイトルの意味がわかった

どうしてこの構成にしたのか?と聞かれたのですがこの質問に答えられなかったんですね。
オリジナルを描いてみたけど面白くなくて説教臭くてキャラが動かなくて、全部ボツにして、とりあえず自分の現在の状態をアウトプットしたというようなことを言いました。
だから共感力だけは高かったのかと笑ってくださいました。
最後まで読んで意味がわかる、個人的にそういう小説が好きなのですが、まだツカミも中盤もろくにできていないのに、最後まで読んだら意味がわかるというのは読者に甘えすぎたなあと思いました。
編集さんじゃなきゃ3ページ以降なんて読んでもらえないんです。

そんな中、こちらの編集部ではどういうものを求めているのかを丁寧に教えて下さいました。
自社IPを強く求めている会社さんでしたので、主人公=作者のモロに内面でありメタ的な要素もあるこの作品では難しいということ。
世界の中でキャラが生きているものがいいということ、いろいろなメディアやグッズの展開が期待できるようなキャラクター。
将来的に声がついたり動いたりすることも考えられているのですね。

お相手は仕事相手を探したくて時間を割いてくださっているのに私小説のようなものを読ませてしまったこと、大変反省しております。
なので次こそはアドバイスを活かして、こういうの待ってた!と言ってもらえるようなものを目指したいですね。
担当になっていただいたわけではないのですが、メールアドレスを頂戴しました。
一日モチコミONLINEの対応をなさっていて自分が夜遅くの順番だったのにも関わらずに丁寧な対応をしていただいたことや、あまりにも初心者なのに真摯にご対応いただいたことで、非常に強く恩を感じております。
出来上がったらぜひまたこちらの方に見ていただきたいと考えております。

K編集部(イベントにて出張編集部)

その2週間後の地方イベントでした。上記のネームをもう少し整えた状態でした。
・表情が豊かでコマ割りも見せたいところが大きくていい
・前半のコミカルなやり取りが面白くて笑っちゃった
・女の子が可愛い
・(二次創作の完成原稿を見て)お上手ですね
・このネームが完成したらまた見てみたいです

基本的にお褒めを頂いているものの、出張編集部という環境のせいでしょうか…接待されている感があるのです。
もっと良くするにはどうするべきか?と質問すると、前半の楽しい部分にも後半への引っ掛かりを作ると良いとアドバイスをいただけました。
楽しいお話とお褒め、厳しい言葉は特にないですし、また見てみたいと言ってくださったけれど、お名前も聞かせてもらえなかったということはまだまだそのレベルではなかったということです。
昨今では出張編集部で厳しいことを言うとレポで晒し上げあげられて炎上するとか、そういうリスクがありますよね。
それを避けるためにも優しい無難な対応があるのもよくわかります。
持ち込んだ作家がどんな危険人物かわからないのですから。

悔やむべきは、もっと編集さんの奇譚のない本気の言葉を引き出る質問を自分の口から出せなかったことです。
「そちらで掲載されるには何が足りないか?賞を狙うなら何が必要か?」
そういった内容をこちらから聞ければよかったのですが、頭がまわっていませんでした。
せっかくお互いの貴重な時間を割くのであれば、中身のある時間にしたいですからね。
次回からはもっと奇譚のない意見を引き出せるような質問を用意していこうと心に決めました。

M(講評サイト)

上記のアドバイス、引っ掛かりを作るといいというのを参考に調整した完成原稿を投稿しました。
投稿してから2週間くらいで講評が返って来ました。

良かった点
・画面構成にメリハリがある
・ページをめくらせることを意識した構成が良かった
・強調したいコマにインパクトがある
改善点
・キャラや背景の作画をもっと丁寧に。画力は描くたびに向上するが、丁寧さというのは意識の問題。普段から留意するといい。

技術面がメインの講評となりました。
ああ、まだ自分の実力は作品の内容を言ってもらうまでに至っていないんだな…というのが正直な感想です。
良かった点ですが、これはプロの漫画家であればできていて当たり前のことでしょう。他に特筆する点がなかったとも言えます。
自分の実力不足を痛感しました。
前向きに捉えるなら、初心者が意識しなければいけない課題をひとつクリアできていると前向きに考えましょう!
改善点ですが…サボったのがバレている!!お恥ずかしい限りです。
自分が前に進む為にと思って描いた一作で、人にお金を出してもらうわけじゃないし…と作画に手を抜いたのがバレているんです。
これは頭をガツンとやられました。
お金を出してもらうわけじゃなくても編集の方々に目を通してもらうものだったのに、意識が甘かった。大反省しました。

次回作はできていて当たり前のこと以上の良い点を引き出したり、内容について言及してもらえるくらいの作品にして投稿したいですね!

H編集部

完成原稿である処女作と、次回作のネームを持ち込みました。
自分的には未熟であり自分の為に描いた処女作のほうが、読者の目を意識したネームよりも面白いとのこと。

・前半コミカルで楽しい
・表情はよく描けている
・コマにメリハリがあって、強調できている
・少年は肌がつるつるなのにおじさんは体毛が生えていたり拘りが見える
・いい話をしているのにラストの方の絵面がうるつるの少年とおじさんの裸で面白くて、笑って良いのかシリアスなのかわからない
・コミカルでもいいけど、デフォルメでギャグにしてしまわないほうが良い、等身が高いまま真面目に変なことをやってるのが面白い

今まで見せた編集さんの中で一番褒めていただいたかもしれないです。
こちらの雑誌が好きなものを追求されている作家さんが多いのもあるかと思いますが、好きなものを追求して描きましょうと何度も言われました。
これなかなか難しいです。
好きなものは筆が乗るのはそうなんです。好きな事も多いんです。
しかし、この分野は好きだけどマニアックな知識を持っている人と比べると全然知識が浅いとかまだまだ好きになって数年のニワカだとか、好きだけど知識はそこまでではないということが多いんですね。
自分といえばこれ!と自信を持って語れる知識のある好きがないなあと思いました。
興味があることを調べることは苦ではないんですけどね。
あなたは少年とおじさんの話を描くといいよと教えて下さいました。
ちなみに人生で初のオリキャラは毛深くて小太りのおじさんです。

M編集部

ペン入れ途中の2作目と一緒に、完成原稿として持っていきました。
しかし丁寧さが足りないと指摘されたものなので、少し不安…。マイナス評価になるなら持っていかないほうが良いかと迷いました。
でも完成原稿は必要だし、いろんな作風をみてもらうのは無駄ではない!
メニューも一種類じゃなくて複数あったほうが、今回はお口に合わなくてもあれそういえば食べたいなって思い出してくれることもあるかもしれない!
と言い聞かせて恥ずかしいけど持っていくことにしました。

H編集部同様、読者を意識した制作中のものよりも処女作のほうが面白かったとのこと。なんということでしょう。なんということだ。
・作者の体験や感情が乗っていていい
・コミカルで読んでいて笑ってしまった、「ラブコメせぇ!」のツッコミが読者の(ラブコメなのかな?)という期待とリンクしていていい
・キャラデザを含めキャラの情報量が少ない
・まだまだだし100点ではないけれど、個人のものとしてならこれはこれで完成しているので手直しとかしないで次へ進んだほうが良い

こちらでも二作目よりも一作目の方が感情が乗っていたと言われ、嬉しいような成長してないということに打ちひしがれ…難しいですね。
しかし2作目の方が技術的には良くなっているとのことなので、そこは努力の結果がついてきているということにしました!
自分が描く題材について、編集者さんとの対話の中で引き出してもらうという体験も面白かったです。
いつかまた見てもらえることがあれば、成長して驚かせたいものです。

なんだかんだ可愛い

たくさんの方に見ていただくことで、自分の強みや課題点が見えてきました。
一人しか言わないことはその編集者さんの感性によるところもあるかもしれないのですが、複数人に言われたことは大多数の読者が読んで思うことなのだと思います。
まだまだ課題点もたくさんあります。拙い作品を人目につくところに公開するのは怖さもあります。
しかし漫画を描こうとしてぶつかったこと、世界を作れないもどかしさ、キャラが動かないしんどさは、今しか描けないものでした。
大衆的な共感は得られないと思います。
ただ何かをゼロから創作したことがある方、しようとした方に「わかる~!」と共感してもらえたら、それは一番嬉しいことなのだろうと思います。

人生で初めてのオリジナル作品です。
noteは頑張って猫を被って書いておりますが、ちょっと猫脱ぎますね。
なんだかんだ愛着も湧いていて、実はとっても可愛いとすら思っています。本にして抱いて寝たいくらいです!
目に入れても痛くないし、お口に含んでもいいですね!毎日連れて歩きたい!
可愛い可愛い我が子です。
賞を取ったとか担当さんがついたとか、そういう何者かに成ったわけではないけど、自分にとっての宝物になりました。
もしよろしければ読んでみてください!


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