出張編集部とモチコミonline、どちらも利用してみることの良さ
先週末はコミティア150の出張編集部へ行ってきました。
一次創作を始めてからゼロから物語を作る難しさ、そして完成させることが本当に本当に難しいということを身に沁みて理解できたところです。
なのであの場にいるみなさんがオリジナルで漫画を描いているんだと思うと震えますね。
いくつもの難関を乗り切って描いている人たちがここに集まっているのです。
狂気に似た熱気に圧倒されました。
出張編集部ですが、6社まわって来ることができました。
結果からいうと次に繋がるようなお話にはならなかったのですが、これが大変良かったです。
というのも、先月のモチコミonlineで3社の編集者さんとお話して2社の編集者さんと繋がりができたことで、自作に対して慢心がでてきてしまっている自覚がありました。
自信といえば聞こえはいいのですが、過信・慢心になるのが怖かったのです。
モチコミonllineはマッチングのシステムです。
事前に原稿を提出できるので、それを見て少しでも興味を持ってくれた方、もっというと未熟な作品なのにも関わらずこちらのやりたいことが理解できた方、そういう方の意見しか聞けないわけです。
良くも悪くも意見が偏ってしまうんですね。
マッチングした少人数に一部認めて少し褒めてもらえたことで、一般的に理解してもらえるような原稿を作っている錯覚に陥りました。
これが非常に良くないなと感じておりました。
そんなこんなで、一度フラットに自分を客観視したくて出張編集部にやってまいりました。
お互いが興味があって成立するマッチングとは違ってお互いに選べません。
男性、女性、自分よりお若い方、ベテランの方、感性が遠い方、好みが違う方、様々な編集者さんがいらっしゃいます。
読者さんもどんな属性でどんな感性でどんな好みがあるのかわかりません。
そういった意味で、自分に偏っていない平均的な意見かと思います。
モチコミonlineは3/27のマッチング率で、中でも先に繋がるお話ができたのは2/27です。
つまり出張編集部で名刺を貰おうとするなら、単純計算で14社はまわらないといけないです。
それほど自分の実力では厳しい戦場なのです。
当日は6ヶ所まわったのですが、どこも似たような指摘がありました。
主人公に共感しにくい、感情と行動の繋がりが弱い、最初に世界観をもっと見せていないと没入できない等、似たような指摘が多かったので足りない部分が明確になりました。
また、世界観に振り回されているので最初はこの日常に近い世界でキャラ同士のドラマを描いた方がいいなど、次回に向けての指針もいただけました。
かっこいい魅力的なキャラとは、共感されやすいキャラとは、情報を出すタイミング、そういったことを聞けて非常にタメになりました。
そうはいっても全体的な評価は未熟な原稿ということになります。
今回の話を参考に少し足したり引いたりして完成させても、根本的なネームを変える時間はないのだから、足りないままの作品が出来上がってしまいます。
完成させることが成長に繋がるとわかっていても、このまま完成させてもな…賞にもひっかからないしな…なんていうネガティブな思考も持ち上がります。
とはいえ!
ここで輝くのがモチコミonllineでお話してくださった編集者さんたちのお言葉です。
未熟な原稿なりにもいいところを見つけてくださり、認めて褒めていただいたことがどれだけ支えになることか。
賞を取ることが最終目的ではありません。
いろんなジャンルの完成原稿を増やすことや、完成させて経験を積むことが目の前のやることです。
でもどうせなら少しでもいいものにして仕上げてやりたいですよね。
少しでもいい原稿を作って、縁を繋いでくださった編集者の方々に、ここまではできますと胸を張ってお話できるようになりたいです。
ラストスパート、頑張ります!