第5回モチコミonlineに参加しました
第5回モチコミonlineに参加してきました。
開催日は土曜日でしたが、土曜出勤がないことが確定したので朝から晩まで申し込みしてみました。
完成原稿は処女作のみ、あとは制作中の原稿と二次創作しかありませんでしたし、既にプロで活躍されている方が複数枠マッチングしておりました。
みっちり申し込んでも初心者の自分がマッチングすることはそうそう無いだろうという、当たるまで数を撃ちまくれ!作戦でいくことにしました。
申し込み期間
さて、今回から5日間受諾されなければ自動的に不成立になるシステムが導入されましたね。
申し込んでから5日目にはステータスがどんどん全体持ち込みになりました。
不成立ではあるのですが、編集者さんの枠を見てもまだ成立していない枠もたくさんあったので、きっと編集部のみなさんギリギリまで検討されているのだろうし作家のみなさんもきっと同じような状況なんだろうなとのんびりと申し込み期限を待つことにしました。
その間にもインターバル用に取っておいた時間にも申し込みをしてみたり。
インターバルなんて空けててもマッチングしないなら勿体ないですからね。
夕食の時間だけは空けてみっちり申し込みをしました。
そして締め切りの5日前くらいになり、ようやく2枠マッチング成立のお知らせが。
ひとつは個別持込、もうひとつは全体持込からでした。
全体持込!!
原稿を読んでいいなと思ってくれたということでしょうか。
自分ではどの層向けか、どの雑誌・媒体向けか見えていないことも多いですので、お声をかけてくださるのは本当にありがたいことです。
このような思いも寄らない出会いがあることがモチコミonlineの面白いところだと思います。
さて前日の11月1日。
ギリギリですが、また新しく参加した編集者さんとかもいるのかな?などとぶらりと持込み先を見に行きました。
すると、第4回モチコミonlineで唯一マッチングしてくださった編集者さんが参戦しておりました。
その時は連絡先は交換していただいたものの担当になっていただけたわけではなかったのですが、その時のお話を踏まえてその編集部の冬の賞に出すことを目標に作品を作っておりました。
なのでもう一回改めてお話をさせて頂きたいと、最後まで空けていた夕食の時間帯の枠を申し込みました。
すぐに受諾のお知らせと、前回と同じような話になってしまうがそれでもよろしければというメッセージを頂戴しました。
しかし前回を踏まえて改めてお話をさせていただきたかったのでこちらからも改めてお願いをしました。
最終的に27枠の申込みをしておりました。
その中の3枠が成立。
3/27です。数は撃ってみるもんですね。
前回が土曜出勤だったので夜の部だけでしたが、成立したのは1/6でした。
確率としては悪くなっているのですが成立数は上がっているので結果オーライです。
前回は用意していなかったのですが、今回はwebカメラを買いに行きました。
顔が見えるとやはりお相手の反応がダイレクトにわかるのでコミュニケーションしやすいんですよね。
無ければ無いでいいということですが、少数でもカメラONを希望されている方もいらっしゃるとのことなのでいつも悩みます。
結局1社目はON(お相手もON)だったのですが、2.3社目はチラつきが設定を弄っても直らなかったのでカメラはオフにしました。
お相手もカメラオフだったのでよしとします!
1社目
個別持込からでした。
作品の内容というよりは、活動するジャンルやどのターゲットに向けるか、などのお話になりました。
すべては最初のご指摘で衝撃を受け、そこからのお悩み相談のような場になりました。
最初のご指摘…初めてであり3年続けていた二次創作元に絵柄が引っ張られてしまっているということ!
なんということでしょう。
自分では絵柄に特徴がなく平凡だなと思っていた(他の編集部さんにも指摘されたことがなかったので)のですが、確実に影響されているとのことです。
そして絵柄が似ていることで、可能性を狭めてしまっている。
元にしたのが少年漫画だったので、今の絵柄だと少年誌向けになってしまっているということです。
確かに…以前も絵柄は少年漫画、内容は青年漫画と言われたことがありました。
3年かけて慣れた絵柄は一朝一夕でどうにかなるものではないので、早急に取り組んで克服しなければいけない課題です。
せっかくなので向いているジャンルやターゲットについても伺ってみました。
そちらの編集部の読者層がかなり幅広かったので、いろいろと相談できるのはありがたかったです。
基本的に男性はアクション、女性は恋愛がウケるが、作風を見るにどちらでもなく、ヒューマンの部分を描きたいのかなと言われました。
すごいですね、自覚があります。
少年漫画は好きだが少年の気持ちはわからない。
気持ちがわかりそうなのは大人だが、描いていて楽しいのは少年だとか。
余談ですが、学校の先生が先生とかなら大人の気持ちで少年の膝の裏とかたくさん描けるよとアドバイスを頂きました。子供は人間性が確率しておらずまっすぐなので、気持ちがわからなくても描きやすいということも。
目から鱗でした。考え方次第ですね。
逸れましたので戻します。
恋愛要素の強い漫画にでてくるキャラの気持ちはよくわからないので女性向けも難しいのではないか。
しかし女性主人公も描いてみたいがどちらかといえば恋愛よりは人間の部分を描きたいのだけど、やはり恋愛要素は必要になるのか?など。
恋愛がメインになる漫画をほとんど読んでこなかったので苦手意識があるのですね。
しかし、恋愛は人間性が色濃く出る部分で、キラキラしたものだけではなくドロドロした人間臭い感情もたくさんありますよ教えていただきました。
そう考えると恋愛漫画って怖いものではない気がします。
たぶん、まだどのジャンルというのが絞り込め無いと思うので、いろいろな主人公や世界観でたくさん描いてみてくださいとお言葉をいただきました。
連絡先などはいただけなかったのですが、またモチコミonlineも参加するということと、webでの投稿があれば見てくださるとのことなので、何か新しく描けたらお願いしたいと思っております。
2社目
第4回に続き、2度目のマッチングです。
受諾していただく際に他の編集者の意見を聞いたほうが有益かもしれないですよとお伺いもいただいたのですが、編集者側にとっても一度話して進展のなかった初心者よりは他の作家さんとお話したほうが有益なんですよね。
そこをわざわざ一度見た者の為に貴重な枠を割いてくださったのです。
お互いの為にも前回と同じでしたで終わらせるわけにはいきません。
さっそく制作中の漫画の講評を頂戴しました。
最初の数ページでワクワク感があり、話が破綻せずに主人公の行動原理もブレずに最後まで進み、他のキャラも良く読後感も良かったとのこと。
うまく纏まっているとのこと!
やったー!
しかし主人公が良い子すぎて読者から遠ざかってしまっている、もっとゲスい部分が欲しい。
児童書とかならこれでもいい。
話の盛り上がりが弱いので、もっと主人公を絶望に追い詰められるといい、展開の高低差が足りないとのこと。
な、なるほど~。
しかしここで終わるわけにはいきません。
こちらから前回の話を踏まえてのターンです。
前回「どうしてこの構成にしたのですか?」の問いに答えられなかった(気持ちの赴くままに描いた)のが悔しくて構成について勉強したこと。
自社IPになような作品が欲しいということだったので、メタ的なキャラ(処女作が漫画を描く作者の話だった)やエッセイではなく作中のキャラにしたこと、商品展開ができるようなマスコットキャラを意識して登場させたことなどお話しました。
もちろんそのまま商品展開になるなんて思っているわけではなく、ビジネス相手が望むことを意識して作ったというアピールです。
我ながら熱烈なアピールでした。
いろいろお話をした結果、今度はネームできたら送ってくださいというお言葉もいただけました。
ネームで送っていいって…ネームで送っていいということです???
これは進展です。
話が弱いとのことだったので、このままでは賞には引っかからないかもしれないけど、しかし直すとどこか破綻するかもとのことだったので、ひとまずこのまま完成させて送ってみようと思います。
これからもよろしくお願いしますと言ってルームを退室しました。
これからもよろしくお願いしますって…これからもよろしくしてくださるということです????
細かった御縁が少し太くなりました。
熱烈アピールをしなければそのまま終わっていたと思うので、ちょっと強引でしたが頑張ってアピールしてよかったです。
3社目
こちらは全体持込でマッチングしていただいたところです。
コミカライズやメディアミックスが多いという印象でした。
つまり掲載作品どれもこれも画力が高いんです。
自分の強みは絵には無いと思っているので(じゃあ何かと言われると困ってしまうのですが)、ここで求められているものは自分は持って無いと思っていた編集部さんでした。
自分では見えない何かを見つけてくれたのだといいなと緊張しながらミーティングルームに入りました。
そうしましたら…話も纏まっているし体も綺麗に描けているし、画力が高いですね、どこかで習った?と言われました…????
本当にびっくりしました。
まだ飲み込めてないくらいです。
画力が高いという言葉を自分に向けられたのが人生で初めてだったのです。
しかし!ここでもご指摘頂いたのが二次創作の作品元に絵柄が寄ってしまっているとのこと。
好きな絵柄に寄ってしまうのは悪いことだけではないし、3年でここまで成長したのは凄いことなので、これからオリジナリティを出していきましょうとのこと。
本日2回目! 緊急課題です。
そしてこれからのお話です。
今描いている作品が完成したら、このまま賞に出しませんかと言われました????
自分が担当で読み切りを目指してみませんか??????
今担当って言いました? 大混乱です。
正直めちゃくちゃ嬉しいのにうまく飲み込めなくて大混乱ですし、ちゃんと返事ができていたのかも怪しいです。
しかし、賞に出しませんかと仰ってくださった作品は別の出版社さんの賞に出す用に作っていたこと、そちらが落選したらお出ししてもよろしいでしょうかということを正直にお話しました。
もちろん大丈夫ですよ、でもせっかくなら入賞するといいですねと仰っていただけました。
なんというお優しいお言葉…。
色々お話したのち、「これからもよろしくお願いします」と退出しました。
これからも!!!!!?
嬉しくてヱビスの缶開けちゃったな。
しかし馬鹿なことをしたのですが、せっかくメールアドレスをお伺いしたのに、保存するのを失念して退出してしまったのです。
せっかく御縁があったのにこのまま繋がりが消えてしまうかもしれないなんて、なんて馬鹿なことをしたのだと猛省しました。
コミティアの出張編集部行ったら会えるだろうか、いや編集部の誰が来るのかもわからない。
そこでイチかバチかでモチコミonlineのメッセージからお送りしたのですが、100文字しか入力できないので大変不躾な文章になってしまうのです。
それでも何もしないよりはと簡潔にお詫びとメールアドレスを送り、なんとかお返事をいただくことができました…!
本当によかった…でも馬鹿なことをしました…。
今後のこと
まずは賞に向けて完成を目指します。
落選してもお声をかけてくださったところもありますし、そこがダメでも次へ次へと持ち込めるわけですから。
原稿は財産ですね。
賞の応募が終わったら、すぐに絵柄の模索を始めます。
友人にも相談しましたが、やはり似ているところがあったそうです。
アドバイスも頂戴しました。
友人は二次創作でいくつかのジャンルを渡り歩き、今ではご自身の絵柄を確立されて商業で活躍されています。
二次創作一作目では純血でも、ジャンルを渡り歩く事に血が薄まっていくということでしょうか。
まさにハイブリッドですね。
また別の友人からは、大元の絵柄の先生(親の代)が影響された先生(祖父の代)なら、極端に離れることもないのではないかというアドバイスを頂戴しました。
確かに、とんでもなく系統の違う好きな作家さんだと馴染まないとか、等身高い人物だけ別の絵柄になったりしてしまったりするかもしれないですもんね。
頼もしい先輩方のアドバイス、ありがたく頂戴いたします。
それと並行して、ご縁ができた2個所に送るためのネームも描きたいですね。
一箇所はネームといったのでネームを、もう一箇所はどんなものが描きたいか気軽にメールくださいとのことだったので、企画書のようなものでしょうか。
どのようなやり取りの順番があるのかよくわかっていませんが、対人ですので正解はないのだと思います。
よくお相手の反応をみて、いい関係が築いていけたらいいなと思います。
寝る前にぼんやりと考えていました。
成人式を迎えたからといって急に大人になったわけではないように、担当という単語が出たからと言って急になにかが変わるわけではないのだなあとしみじみ感じますね。
といいつつヱビスは飲みましたけども!
何かが変わったわけじゃないけれど、一歩一歩進んでいるのだなあなどとしみじみ。
まだ何も決まっていないけど、まずは一歩。
今は過去に踏ん張ってきた自分を褒めてあげたい気分です。