
グイグイ行く女がモテるらしい
昔から薄々気づいていたのだが、どうも私は恋愛にかなり消極的なようです。
最近、ちょっと気になっている人がいるのだが、彼とやりとりする中で「あ、脈なしだな」って感じてしまって。それを何かの拍子で友達に相談した時に、今までの経緯を話たり、LINEのやりとりを見せたら、「お前、頭おかしいんじゃねーの」と言われました。
「何が脈なしだ?毎日LINEしてて、チューもしたんでしょ?そんなん大アリだろ」って。
はぁ?いやいやいや、絶対そんなことない。ないないない。LINEは私が続けているから向こうが無理矢理付き合ってくれているだけで、チューはほんの一瞬だったから向こうは軽い気持ちでしただけで、ノーカンだって!絶対脈なしだって!
そんなやりとりの中で友達にバレてしまったのです。
「ラムネガールちゃんって意外と自信ないよね。」って
はい。そうなんです。その通りなのです。
基本的に日常生活において私は自信があるほうだと思います。自信過剰なくらい。めちゃくちゃ頭が良いとか何かが得意なわけではないけど、友達も多いし、仕事もそれなりに充実しているし、人生結構ハッピーだし?
でも、恋愛のことになった途端、本当に上手くいく自信がなくて、基本実らない前提で恋をしているんだと思います。だからちょっとのことで「あ、これ絶対ないな」ってすぐ思ってしまうのです。
気になっている人の返信が前日より遅かったり、返答が(私的に)そっけないと、「あーもうこれ絶対引かれた。キモい女だと思われてる。」ってすぐネガティブな方に捉えてしまって。
だからちょっとでも「もうこれはダメだ」と感じた瞬間、私も返事を遅くして、そっけなくして、自分からはアプローチしない。愛の重いキモい女だと思われたくないから。報われない片思い相手に好きバレするくらいなら何も無かったことにする。というか、好きじゃなくなる。「そうだよね、私も別にOOのこと大して好きじゃなかったよね」って自分に言い聞かせる。それを信じ込むまで。
これによって、今まで何度も、可能性があったものさえも潰しているような気がします。
というか、多分そもそも私の頭の中で「両思いかも」という可能性すら浮かばないんだと思う。
自信というものは、成功体験が前例としてあるからついていくもの。例えば、私は小さい頃から転校を重ねる度に新しい学校では必ず馬の会う友達と出会うことができた。この実体験を元に、新しい学校、バイト先、職場に入るたびに、「なんやかんや上手くやっていけるでしょう」という自信が無意識にあって、「友達ができなかったらどうしよう」と心配することはほとんどない。これは「必ず友達を作れる」という実体験を元にした自信があるから。
でも恋愛においては、好きになった人に好きになってもらえた実体験がほぼほぼないので、「私のこと好きでしょう」「私のことを好きになってくれるでしょう」という自信が湧いてこない。いくら「脈アリ」のサインが出ていたとしても、それになんらかの理由をつけて、(向こうはテキトーに言っているだけ、たまたまだ、など)なかったことにして、「脈なし」のサインだけ敏感に探知する。
それで自分勝手に脈なしの判断を下し、その先に進むのを恐れ、自分の中で勝手に終止符をつける。好きだったという事実自体を隠蔽して、なかったことにする。相手に「え、なに?私があなたのことが好きだとでも思った?」と見栄を張るように。(実際好きだったのにね)
だからというか、おしゃべりなくせに今まで気になっている人ができた時、その人のことはあまり友達には話さないようにしていました。声に出して言ってしまったら「本当に好きなんだ」という現実味を帯びてしまう気がして、後々なかったことにするのが難しくなるから。「OOくんのこと好き」という事実を知られてしまうと、周りにも、自分にも、その事実を後々否定できなくなるから。
でも、それって逃げですよね。
「好きだ」という事実を認めないことによってその後の展開がうまくいかなくても「元々そこまで好きじゃなかった」って否定できる選択肢を常に担保しておく。常に逃げ腰で構え、失敗しても大丈夫なセーフティーネットを張っておく。だから挑戦もせずに、脈アリの青信号しか出さない人を待っているんだと思います。
でも、そんな青信号だけの人って多分いないんですよね。
今世紀最大の爆美女級の良い女だったら無論、話は違いますよ。実際友達にいますし。本当に顔も性格も百点満点で今まで人生で追われたことしかない子はいます。そういう子たちには「好きです、付き合ってください」と青信号バンバンに出して突っ込んでくる輩はいっぱいいます。
ただそういう人はほんと一握り。それでもこの世の中の女子がみんなお付き合いできているのは、付き合うまで持っていく過程にある「脈なしかもフェーズ」を逃げずに頑張っているからではないでしょうか。
学生時代は「学校」という狭い環境の中でしか選択肢がないので「この人しかいない!好きです!」と男側からガンガンアプローチすることもあると思います。でも社会人の恋、特にこのご時世マチアプとかでいくらでも次の人がいる環境だと、いい感じの人と言えども大体序盤は黄色信号くらいなのではないでしょうか。
黄色信号だから「脈アリ」サインも出るし、「あ、これ脈ないんじゃないかな?」と思わせるような素振りもする。そこをいかに緑に持っていくかというのが肝なのではないでしょうか。
しかも最近気がついたのですが、男って基本押しに弱いのです。向こうから絶対ないなと認定されていたら話は別ですが(赤信号)ちょっといい感じかも〜くらいまで来ている相手は押しようで変わる気がします。(実際、男友達で「女の子に好きって言われたら好きになっちゃう」とかぼやいてたアホがいました)
後はタイミング。こればかりはなんともできないから(自分は彼氏が欲しいけど相手は今は誰とも付き合いたくないとか)そういう運命ではなかったのだと諦めるしかないでしょう。
タイミング等も含め、いけるかいけないかを確かめられるのはそこまで攻めてからの話。序盤で逃げてばかりの私はそこにも至れていない。勝負に出る前から気負けしている。
これではダメだ。怯えずに、もっとグイグイいかないと、可能性があるものさえも逃し続けてしまう。
そう気づいた私は、これからもっと自信を持って頑張っていこうと思います。去り際をわきまえながらも、ちょっとやそっとのことではめげない。
この前、二択で答えられるお題を出してせーので答えるというめちゃくちゃ幼稚な飲みゲーを友達とやっていたのですが、すごく面白い気づきがあって。私が「好きな人がいる時、グイグイ行くか、行かないか?」と聞いたら見事に「行く」と答えた3人が彼氏持ちの3人で、「行かない」と答えた3人が彼氏のいない3人だったのです。(もちろん私は「行かない」派です笑)
すごいですよね。たまたまかもしれませんが、これは流石に衝撃を受けました。やっぱりグイグイ行かないと何も始まらないんだなって身に沁みて感じました。
なので、私は今までの考え方を変えて、ちょっと頑張ってみようと思います。
今日、その気になっている人と久しぶりにサシで飲みにいってきます。
ちょっと今までよりグイグイ行こうかな。