春馬くん・息子編 ②
東京で働く娘は用事が無ければ特に連絡をして来ない。まるで男の子みたいに雑な娘😅ひとり娘なのにわたしはおばあちゃんにはして貰えないんじゃ無いかと思ってる。今どきの若い人の中には2.5次元?とかで現実の彼氏、彼女に興味ない。特に性的な趣向以前の話しらしい…。御多分に漏れずオタクな娘も同様なのだろうな😭結婚も子どもも夢なのでしょうか( ;∀;)
そんな事を考えながら娘を思う日々の中で、やっぱり息子が欲しかったな…息子の様な娘じゃなくて。
あれっ?娘からLINE電話?
嫌だ!何かあったの?
「もしもし?どうしたの?」
「おはよう、お母さん。今度の週末帰って来るね」
「えっ?急にどうしたの?」
「うん。ちょっと逢って欲しい人いるから…」
「えっ!」…絶句。まさか?
「金曜日の夜だから…とりあえず連絡しとこうと思って。」
「…わかった。うん。ホテルとかは?予約してるの?」
「えっと…ウチに泊まらせたいんだけど?ちょっと訳アリで」
「…わかった。とりあえず準備しとく」
突然、思ってもいなかった電話でパニック🌀😱
とりあえずは家を片付けなきゃね、気ままな独り暮らしだから!
お布団どうしようかな?普段使いにしちゃってるから、amazonをポチッと
なんか予想もしてない展開にドキドキするよ…母は (;'∀')
ピンポーン!あら?わざわざ鳴らすのね(笑)「はーい!開いてるよ」
お湯のスイッチオン!お茶でいいよね?コーヒーはたまにダメな人いるし…
それにまずお父さんにお参りでしょ!座敷だからお茶ね、よしっ!
ガチャッ、おっ来たね~さりげなく顔をあげるのと挨拶の声が一緒になる…
ええええええっ!!!!!!なななななんだって~!!!!!
わたしの人生に於いて、開いた口が塞がらないという形容詞としての経験はあるが、実際にそうなった事は無い。普通無いよね、TⅤぐらいっしょ!
・・・そのまさかが、目の前に立ってる!あなたはだぁれ?そっくりさん?
「初めまして」きちんと深く会釈してこちらをまっすぐ見詰めて挨拶する声は「三浦春馬!」思わず叫びそうになる(多分叫んでないと思う?)
「えっ?言ってなかったの?お母さんに」はい!何も聞いてませんよ!一体これは何?ドッキリ?どこかに隠しカメラが仕込まれてる?掃除した時には無かったよ!時間にしても一瞬のうちに色んな思考回路が目まぐるしく渦巻いてとぐろを巻いていく…。やっと声が出て「とりあえずお父さんに挨拶しなさい」そう言うのがやっとで声になってたのか自信がないけど通じてるみたい。
えっと・・・何を話せって言うのよ!こんな天変地異みたいな状況でそっちから喋ってよ!なんて思ってたら通じたのか察したのか話し出した。
いろいろ状況説明から丁寧に話してくれたけどほとんど頭に入ってこない。ただうん、うん、と頷くのみだ。
こんな2次元でも2.5次元でもないまるで四次元が現実になったようなことを理解出来るわけ無いじゃない。結婚どころか彼氏すら居ないんじゃないの?って心配してたのに・・・どうしたらこんなことが現実に起こるの?そうか!娘の心配し過ぎて夢見てるんだ、自分の願望入れて。そうに違いない。じゃあせっかくだから覚めるまで付き合おう(笑)
改めて「初めまして、三浦春馬と言います。ご存知か分かりませんが役者をやってます。」
「大丈夫、お母さん春馬くんのファンなのよ。だから教えなかったんだ。」
「えぇ~そうなんだ。ありがとうございます。」
「えっと…」何かなにを話せばいいのかアタマが回らない。
「素敵な焼き物ですね中野太郎衛門ですか?」
「あらっ?ご存知ですか?いろんな事知ってるのね、さすが日本製ね(笑)」
「一通り調べてみたんです。」とキラリとした笑顔。やっぱり惚れ惚れ…。
「何となく、一杯有るのよ桐箱入りの引き出物がね」こんなもので良ければやるのにと思いながら要らないよね(笑)
「お父さんの写真はお祭りのですか?」遺影を見ながら話し掛けて来る。
「えぇ。亡くなる少し前まで役を持ってたから」
「凄いですね。退任お祝いですか?」
「そう。お世話してる方から戴いたの。」
「そうだ!その時に戴いた焼酎が有るから今夜呑みましょう🎵」
「そんな…記念のものを申し訳ないです。」さすがに遠慮するよね(笑)
「大丈夫、芋焼酎を戴いて主人麦派だから開けてないのよね(笑)春馬くん好きでしょ」
「じゃぁ、お言葉に甘えてご馳走になります。」
そう、そう…その笑顔。しかも一緒に呑める😂
「お母さんたら、明日早い便で帰るんだからね。」
「こんな小さな瓶そんなに無いから大丈夫よ(笑)」
上手く会話出来てる。やっぱり春馬くんは優しい子だね。テレビと本人の差が無い。それ以上に思える。何か夢みたい…イヤ❗夢だな。それも間もなく覚める…💦せめてもう少し一緒に焼酎呑みたい‼️良いなぁ~夢でも記念になりそう。長生き出来るよ。
「でね…!お母さん聞いてる?」あっ!怒られた!「はい。」夢ぐらい怒らないでよ…ブツブツ(+o+)お次はなんですか?もうここまで来たら孫の話までしちゃってよお願いだから!夢にまで見たおばあちゃん!夢なんだから叶えて下さい。「なあに?」そら来い!「実はね…」はい、待ってました!うんうん!「子ども…」よし!皆まで言うな!いいぞぉ!「いいよ、了解。好きにして任せるから」ああ言ってみたかった!気分いい(笑)
ああ・・・なんて幸せ!夢と希望と欲望と煩悩の全てが叶うなんて宝くじに当たるより凄い確率。もういつ余命宣告受けてもいいぐらいの気分(ホントは嫌よモチロンだって夢は覚めるんですもの)よし!決めた!こどもは九州でわたしが育てる。森の学校の雅夫を育てるんだ!おおっ、いい考えナイスだよ(笑)ああ…なんてしあわせだろう。こんな美しい孫が手に入るなんて…夢でも嬉しい!起きたくないよ~。勝手に男の子って決めつけてるけど、いや絶対に男の子!!お父さん、良かったねぇ~二人とも諦めてたから嬉しいね。
「もう!お母さんってば、聞いてる?」
えっつ?何?また妄想に入ってた( ;∀;)ごめん!聞いてないよ、スマン!
「何が?」
「やっぱり聞いてない」また怒られた…
「結婚式のことだけどね」
「ああ、別に気にしないでむこうで都合に合わせて適当に決めていいよ。お母さんは任せる」なんかリアルな話が出る夢だなぁ~覚えとかなくっちゃ!勿体ない!
「そうじゃなくて、私に合わせて九州でするって言ってんの」ほう!やはり気遣いの男・三浦春馬だね!素晴らしい!
「無理しないでいいよ。東京ですれば良いじゃん」「いいえ。ケジメですから」おおぅやっぱり三浦春馬だ!春馬くん夢でもカッコいいね!
「じゃあ、ふたりで決めて決まった事だけ教えてよお母さんも忙しいし」物わかりのいい姑だね。うん!いいぞ(笑)ああ・・・妄想が夢が止まらない。彼氏に旦那様に孫に結婚式になんていい夢!
どうせなら初夢で見たかったよ。億分の1も無い確率の夢だから…夢なら春馬くんに抱きついてもいいかなぁ~?やってみる?この際夢なんだから娘に怒られても怒つかれてもいい!なんなら今跳び掛かっても良いかな?さすがに殴られそう(笑)
怪訝な顔の娘に、きっと私の顔はニヤケテ不気味なのかもしれない。でもそろそろ夢の終わりが近づいて来てるのが分かるから、跳び掛かるなら今しかない!「春馬くん!」飛び上がったその瞬間・・・夢から覚めた( ;∀;)…間に合わなかった!!!せっかくのチャンスだったのに…所詮こんなもんよ。
はぁ~!!!!深い後悔のため息。それは娘の結婚話でも孫の話でもなくて、春馬くんに抱き着き損ねた後悔だけです。娘は諦めてますから、ただ健康でさえ居てくれれば何も申しません。はぁ~( -。-) =3はぁ( ´Д`) かえすがえすも勿体無い事をしてしまった。娘を踏み倒してでも飛び掛かれば良かった😭😭😭
後悔後に立たずのかずっちでした(笑)
長い長い妄想にお付き合いありがとうございました(⌒0⌒)/~~
拙い文章への共感やサポートありがとうございますm(_ _)m