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ファンのかたち

今まで、好きな俳優さんや歌手、タレントは居ても特別にその人だけを追い掛けて来た…そんな記憶が無い。好きな歌手が歌番組に出演するから見る…好きなタレントさんが出演してる番組だから見る…好きな俳優さんのドラマだから見る…好きな人の特集が載ってるから雑誌を買う…そんな普通の応援の仕方だった。


学生時代までは同じ市内に各ジャンルの映画館が在ったから都市部より遅れての公開にはなってもいろんな映画を観ることが出来ていた。(全国ロードショーと言っても主要都市部のみ一斉だった)
角川映画が参入した頃からアイドル映画が増えて、映画がより身近なものになっていた。映画=大人の観るもので子どもが観るのは文科省推薦の映画か子ども向けアニメなどという認識だった。オマセ?な男子が「トラック野郎」(菅原文太)にハマってデコトラに憧れていた(笑)文科省推薦の映画すら小学校の体育館で視聴会が在っていたので映画までは行く必要も無かった。その以外はテレビで放送されるのを楽しみにしていた。ロードショー番組がほぼ毎日あったから解説者まで覚えてる。

アイドル映画で唯一観に行ったのは『松田聖子の野菊の墓』だけど…同時上映が確か『ガンダム…哀戦士』だったからだと思う(って言うか…何度もこの話し出してるのに確認してないって言うズボラ加減 笑)松田聖子は好きだけど…嫌いじゃ無い程度で映画まで見に行きたい程のファンでは無かったから(^^;)))
後は角川映画ばかり観ていたかなぁ~薬師丸ひろ子は歌声が大好きでアルバムまで買いました。(古今集)
その頃は前売り券を買うとポスターやグッズが特典で付いてたから(割引目的だけでは無くて)必ず前売りを手に入れてました。

結婚した後は、主人がDVD デッキを持っていたのでテレビ番組を録画したりレンタルビデオを借りて観たりするようになりました。(VHS が勝利してバーコード録画の時代です)
平成に変わって、そろそろ時代はバブルに突入ですね…毎週末になると借りるのが当たり前で…懐かしい映画や地元では公開されなかったものを観るのが楽しみでした。「テレビか映画」だったものが「テレビかビデオ」に変わった頃です。Vシネマと呼ばれるジャンルが確立されたのもこの頃だったと思います。TSUTAYAなどの大規模なレンタルビデオショップが台頭してきて映像界での流れが変わり客足にも影響され閉鎖に追い込まれる映画館も出て来ていました。わたしの住んでいる地域の映画館もその煽りを受けたひとつでした。

わたしの年代は日本のエンタメの成長期と共に育った様なものだと思います。(記憶にある限りカラーテレビ世代です…ドリフターズの全員集合を見て育ちました)
 
昭和60年代からの20年ぐらいで日本の芸能界は激変したと思います…それ以前の10年間…小学生時代にアイドル時代が始まって花の中3トリオ(百恵・淳子・昌子)新御三家(秀樹・ひろみ・五郎)キャンディーズにピンクレディetc.…ヤングOH!OH! 、レッツゴーヤング 、ザ・ベスト10…と音楽番組花盛りで好きなアイドルを応援する手段はたくさんありました。明星、平凡といったアイドル雑誌にも、どれに多くのショットや記事が載っているか比べながら買ってました(^o^)
雑誌と言えば、セブンティーンでデビュー前の発掘新人みたいな記事で紹介されたヒロくん(沖田浩之)に一目惚れしてそれからずっと応援してました…あの頃は週刊誌に月刊誌、別冊とマンガ雑誌もそうだけど一種類の本がそれぞれ週刊・月刊・別冊を抱えてたから買うのも読むのも友だちと手分けして買ってました。スクラップもたくさん作って、下敷きにも一杯切り抜き入れてました。雑誌に載ってるファングッズみたいな物も田舎では手に入らないから…ステッカーやら缶ペンケースやら買ってましたねぇ~!中学時代には学生カバンにステッカー貼ったり(笑)〇〇命とか書いてあったり(^○^) ザ・昭和です!

都会に住んで居ればコンサートやイベント、公開録画などに参加したり出来たのでしょうが…それでも(公式ではありませんでしたが)ファンクラブなどに入ったりファンレター出したり毎日キャーキャー騒いでいましたね(笑)時には友だちとケンカになるぐらいに💦
それも年代で違うもので…わたしと妹は3歳違いですが、妹は公式ファンクラブに入会してコンサートにもファンクラブ枠で行ったり大阪ドームまで幼い息子を連れて友だちと行ったりしてました(゜ロ゜) 
 甥っ子のトイレはペットボトルだったらしいです(笑)まぁ…姉のわたしとは積極性が全く正反対なので後から話しを聞いてビックリしました。

わたしは割とドライと言うか…地味と言うか?テレビや雑誌で追い掛けてるだけでも満足出来るタイプなので、趣味が多くて深く広くは無理な人間なのです。好きなものはトコトン追い掛けるのですが…満遍なく手が廻って居ないと気が済まないもので、つい浅めのアプローチになってしまうのです。

そんなマイペースなスタンスで色んな大好きを追い求めて来たから、ひとつの好きに集中して他を見向きもしない…出来ない程の愛情を注ぎ込んだことがありませんでした。

春馬くんへの気持ちや向き合い方も、他の好きな俳優さん女優さんと同じような感じだったのです。

それが一年前の出来事によって…全てが覆りました。
現在のわたしは、『三浦春馬』一色なんです。
時折、自分の以前からの好きな俳優さんのドラマの宣伝を見ると観たいな!と思って予約しますが…殆ど観れていません。最近やっと舞台を観たいなと思いだして配信やディスクを買ったりするようになったんです!

それも、もともと映画やドラマのDVD なんて子ども用にしか購入したことありませんでした!ましてや自分用なんて買おうと思った事すら無かったのに…今では春馬くんのドラマのBOXや映画の初回限定版とか信じられないくらい持ってるのですから(・o・)
いくら焦燥感に駆られたからと言え…人生最大に貢いでいます(笑)これが普通のファンと言われる人たちの行動心理なのでしょうか?わたしには余りに両極端な生活になってしまって判断もつきません。

こんな年齢になってから若い人たちに混じって…キャーキャーとハシャイでます💦

泣いたり…笑ったり…お喋りしたり…こんなオバサンの相手をしてくれてありがとうございます。


ただ…ただ…春馬くんの事が息子の様に可愛い…それだけで愛しいのです。彼の最期の選択は親として悲しいです。しかし、彼は最後の最後まで俳優として在り続けた…その現場に立ち続けた…自分の中の葛藤を見せないで、いつもの『三浦春馬』で在り続けた。命の尊さは誰よりも知っていると思います。そんな作品に数多く携わって来たのですから…だからこそ生きていて欲しかった…彼の生きたいと言う希望や気力よりも…その気持ちが…その瞬間に勝ってしまったのでしょうね…コロナと云う魔力に抵抗出来なかった、太刀打ち出来なかったのだと思ってしまいます。そうでなければ、『太陽の子』で残したメッセージが嘘になってしまうから…生きようと最後まで想っていたのだと信じています。この1年間わたしが見て来た三浦春馬と云う青年は心にも無い事を口にする人では無いと思っていますから。それを信じきることが彼のファンで在ると云う事だと思っています。これからも春馬くんと春馬くんが頑張ってきた作品を愛していきたいと思っています。

そして…いつか孫が出来たら?一緒にたくさんのDVDを観たいです。そうやってわたしの大切な…大事な春馬くんを受け継いでいきたいです。
まぁ…出来たらですけど(笑)出来なかったらお墓に一緒に埋めて貰おうかな?σ(^_^;)?
ネットか何かで処分なんてさせません!

たぶん…わたしの人生で最後の大好きだと思うから…


#三浦春馬  






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かずっち
拙い文章への共感やサポートありがとうございますm(_ _)m