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ゲームレビュー: ELDEN RING DLC: SHADOW of the ERDTREE

クイックレビュー

どういうゲームなのかざっくり説明

  • エルデンリングの大型DLC

    • 本編については割愛

  • 〇非常に豊富なアイテム・スペル追加、広大なマップ、多くの新ボスなど豊富なコンテンツ

  • × マップ密度が少し低い

  • × ちょっとやりすぎな強モブ/ボスがいる


総合点: 76点

雑感:

  • 新武器種なども追加されており、探索の中で得られる新しいアイテムにはワクワクさせられた

  • 難易度は非常に高いが、エルデンリングはアクションというよりは探索を通して強力なアイテム/遺灰/戦術を見つけて攻略を進める、というRPG寄りなゲーム(だと思っている)なので、本編完了後の主人公に対して、再びそういった楽しみを与えるのには必要なことだったと思う

    • ただ、一部のボスの難易度調整はやりすぎ

  • 探索を通した攻略は非常に面白かった

    • が、マップの広さの割にランドマークが少ないので、自分がどこまで探索を完了したか、などがわかりにくく、探索の楽しみを削いでいたのが残念

    • 特徴的な地形などで地図を見なくてもある程度自分の居場所がわかるようにしてほしかった。なんか……原っぱをずっと走る……みたいな体験が多かった。

  • エルデンリングのエルデンリングらしさを強力にして、かつ、新鮮味も持たせて再び提供するのは非常に難しいことだが、それを見事に達成している

詳細レビュー

プレイ環境・プレイ/クリア状況

  • プラットフォーム:Steam

  • クリア状況:

    • DLCボス全撃破(1週目)

    • 影樹の加護: 20

    • 霊灰の加護: 9

詳細評価点

  • ストーリー性・世界観: 80点

    • 本編で語られなかった、ミケラやトリーナ関連の話が語られたのは嬉しい。しかし、却って謎が深まったような……?

    • 考察動画などを見るのはまあまあ好きなので、ストーリーの解釈ネタは考察勢に任せるとする

    • ラストダンジョンの建築様式がファルムアズラとローデイルが混ざったような感じでローデイルとローデイル以前の文明の過渡期を感じさせてくれててよかった

  • ゲーム性(アクション性など): 74点

    • アクションゲームとしてのエルデンリングは正直本編の頃からそんなに好きではない

    • 新武器のモーションや戦技モーションはかっこよくて爽快感があるものも多く、良かった

  • ゲームバランス・レベルデザイン(難易度): 68点

    • 難易度の高さは、基本的には探索を促すための導線なので、概ね問題ないのだが、一部非常にバランスが悪い面が目立った(強すぎる、体力多すぎるなど)

      • 具体的には、ラスボス、ウィッカーマン、角の戦士など

    • 影樹の加護システムは概ね機能していたが、現在の加護レベル x 現在のレベル x 攻略対象のエリアによって動的に補正を変更するような仕組みがあればもっとよかった。探索優先で進めていると加護レベルが上がりすぎてちょっと温すぎる、と感じた瞬間がいくつかあった。

  • ビジュアル・グラフィック: 78点

    • 映像は非常に美麗

    • 自分のPCやモニターのスペックが足りず、映像の美しさを表現しきれてなさそうな面もあったが、それでも十分美しかった

    • 若干画面が暗すぎる/明るすぎる/赤すぎる/青すぎる面があり、特にライティングが若干重かった

      • (重いと感じた場合はレイトレーシングをOFFにしましょう。だいぶマシになります)

面白かった点・良かった点:

  • スペルや新武器は色々なビルドをしてみたくさせる力があった。実際、自分も知力寄りの信魔ビルドから、王都古龍信仰ビルドに変更したりした。

  • 砦や城などのレガシーダンジョンは非常に完成度が高かったと思う。攻略していて楽しかった。

  • マップの広がり —— 新しい冒険の幕開けといったワクワク感は非常に感じた

欠点・改善すべき点:

  • 敵の強靭度が高すぎたり、連撃が苛烈すぎたり、一部の強モブやボスがちょっとやりすぎ

    • 二刀流が強かった本編から変化をつけるための大盾・両手持ち推しのために、そういった調整にしていたのもわかるが……

  • マップの広がりを感じた半面、マップの密度が低い

    • 特に奈落の森はよくなかった。馬に乗れない割にマップが広すぎ + 何もない意味のない広場が多すぎた。

  • マップの一部ロケーションに近づいただけでNPCイベントが進むのは不親切。一部NPC(ティエリエ、アンスバッハとか)はイベントが進むフラグが立ってから初めて出会った。マップの誘導が薄くてNPCと出会うタイミング自体が結構まちまちだと思うので、イベントが進むフラグはせめてこちらでタイミングをコントロール可能な方法にしてほしい。

感想:

  • 難しすぎるということで賛否両論となっている今作だが、本編でアクションゲーマーとしての矜持を捨てて、全てを駆使して攻略するというスタンスを身に着けていたため、私は楽しめた。

  • 特に途中から、影の地の加護レベルと攻略しているエリアが噛み合う + ビルドを変更して殴り合いが強くなってからは非常に楽しかった。

  • だからこそ、マップ密度の問題や一部の強モブ/ボスが強すぎる点が残念だ。特にマップ密度の問題は中だるみを生むのでつらかった。


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