ゲームレビュー: Lords of the Fallen
クイックレビュー
どういうゲームなのかざっくり説明
ドイツのソウルライクゲーム
暗黒と呼ばれる、裏世界のような場所に行ける
表の世界と暗黒世界を行き来しながら探索する
表世界で死ぬと暗黒世界に転移してその場でリトライできる。隻狼の回生のようなシステム+α
表世界にいる間もランタンを掲げることで暗黒世界を垣間見れる。表世界では塞がっている扉も暗黒世界では開いてたりするので、ランタンを掲げることで表世界から見るといけない場所にもいけるようになる。
総合点:
72点
雑感:
ソウルライクらしさは十分醸し出せている
探索RPGとしては出来がいい
アクションの質感などはおおむねいい感じで楽しい
暗黒世界はいいアイデアだと思うが、ランタンアクションがあまり意味をなしていない
遠距離攻撃が全体的に強すぎて殴り合いを楽しむ感じではない
マップやモブの配置が若干大味。特に後半。
強モブを適当に配置しまくって難易度をあげている感
強モブが強すぎてまともに戦うのが面倒なので遠距離から仕留めることが多い
フルプライスではおすすめしないが、セールで5000円くらいになってたらおすすめです
詳細レビュー
プレイ環境・プレイ/クリア状況
XBox Game Passを利用して、PC版をプレイしました。
1週目をノーマルエンド(光エンド)でクリアしました。
実績の解除率は41%。プレイ時間は49時間。
詳細評価点
ストーリー性・世界観: 74点
世界観は正統派ダークファンタジーでとても良い
ストーリーはローカライズの問題もあり(翻訳があまりにも硬い)、なんかよくわからないが、ソウルライクにストーリーは求めていないので特に問題ない
ゲーム性(アクション性など): 84点
アクションの質感などはよく、操作していて違和感はない
ゲームバランス: 64点
強モブやボスが大味。何度も戦いたい感じではない。
遠距離武器が強い+モブの火力が高いので、殴り合いを楽しめる感じではなかったのが非常に残念
レベルデザイン(難易度): 64点
敵が落とす活力(経験値)がしょっぱい。普通にプレイしていて快適にプレイできるレベルになるのだろうか?装備の強化にもかなり活力を使うので、稼ぎプレイが結構必要でゲームテンポを大きく落とした
序盤と終盤でモブの強さが一気に上がった印象
ビジュアル・グラフィック: 86点
ちょっと画面が暗すぎる場面も多いが、ビジュアル・グラフィックはよい
面白かった点・良かった点:
探索は楽しい
スペル構成などを試行錯誤するのは楽しい。スペル数もまあまあ豊富。
ソウルライクは何をやっても本家とは違う栄養素って感じなのだが、今作はソウル本家でしか得られない栄養素を摂取できている感があった。これはすごい。
欠点・改善すべき点:
NPCイベントのフラグが折れやすすぎる
イベントを完走させる気があるのだろうか?普通にプレイしているだけでほとんどのNPCのイベントフラグは折れてしまうのでは?
イベントをクリアする前に次のエリアに行ってしまうとフラグが折れる、みたいなパターンが多い。ゲームを先に進めたらイベントが中途で終わるのはやめてー
武器の実質的な選択肢に乏しい
武器自体は多数あるのだが、ダクソでいうところの変質強化がないので、自分のステータスに合致しない武器は握る価値が全くない
一応、ルーンという武器に装着する強化アイテムで補正を若干変えれるが、補正変更のためだけにルーン枠を消費させられるデメリットが大きいので変質強化の代わりにはならない
ステータスから装備構成がほぼ固まるので実質的な武器の選択肢はかなり狭い
どの武器種の組み合わせだろうが、二刀流モーションがほとんど共通でバリエーションがないので、二刀流する場合は単にリーチが長い武器を選んでおけばいい、みたいになるのもよくない
強モブの火力が高すぎる
ボスがほぼギミック系ばかりなのもちょっと
ランタンアクションの意味ある?
魂剥がしはほとんど使わなかったし、ランタンで照らすアクションを戦闘に挟まれるのはだるい
敵の火力がバカ高いのに数秒間ランタンで照らさないと敵が無敵状態ってのはアクションゲームとしてどうなの
ランタンと遠距離武器・魔法が切り替えなのも誤爆を誘発してよくない
痕跡の種をショートカットで使える意味がないので、痕跡の種のボタンをランタンで照らすアクションにして、ランタンで照らすアクションを遠距離武器や触媒に割り当てればよかったと思う
感想:
XBoxゲームパスでプレイしたので、個人的にはかなり楽しめたが、フルプライスでこれを買ってやっていたら、ちょっと後悔していた可能性もある。
ゲームとしては面白いことは面白いのだが、欠点もありありと見えるゲームだった。
探索やステージ攻略の楽しみはかなりあるのだが、戦闘やボス攻略の楽しみはシステム面のめんどくささのせいでかなり削がれていた。
総合的には満足できたが、すごく惜しい作品だな、という印象は否めない。
独自要素の暗黒はよかったのだが、そのせいで難易度調整を歪めてしまったのではないか、という感。
エルデンリングのようなオープンワールドではない、ダクソのようなステージ攻略型のソウルライクゲーを求めている人は良ければプレイしてみてほしい。
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