インクルーシブ遊具でもやもや
先日の土曜日、氷見市のイベントに行った後に高岡市のおとぎの森公園へはじめて行ってきた。
ドラえもんの置物がある公園として、県内でも有名な公園だったからである。
息子がドラえもんのアニメを最近よく見ているのもあり、ドラえもんの像がある公園行きたい?と聞いたら「行きたい」と答えていたのも大きい。
当の本人は骨折回復中なのもあって、遊具では遊べないだろうなという状態だったのだが。
家族でドラえもん達と写真を撮った後、公園をぶらりとしていると、インクルーシブ遊具が設置してあるのが目についた。
「ウードルスイング」という、寝そべりながら、何人かのお友達と一緒に乗って遊べるブランコであった。
それなりに多くの健常児が並んでいる中、私たち家族も並んだ。
そして健常児達が大体20回くらい数えていたので、同様に20回程度の回数で終わった。
健常児達はブランコが終わったら、他の遊具へ駆けていく。
息子は骨折回復中なので、駆けてはいけない。
別に骨折回復していなくても、ささいな衝撃で折れてしまう危険性がある息子は、走れないのだが。
「もう一度乗りたい?」と聞くと、「うん」と返事があったので、もう一度列に並んだ。
なんだかもやもやとしながら、列に並ぶ。
多分ブランコの列に並びながら、今ここで、もやもやなんてしているのは私と夫くらいなんだろうなと思いながら。
楽しく息子とブランコで遊んだ後、インクルーシブ遊具はただ置くだけでは、まったくインクルーシブではないのだなという事が分かった。
息子はそれほど障害がある、というわかりやすい見た目をしているわけでないし、おまけにめちゃくちゃ話が上手なので、4歳にして小学校1年生くらいと話しているような感じ、と入院中看護師に言われていたくらいである。
ただもし、わかりやすい見た目の子がブランコに乗りに来た場合、他の親子はどういう反応になるのだろう?と気になった。
まぁ現状置いてあるだけの状態で来るのはなかなか厳しいのではないかと感じたが。
インクルーシブ遊具での出来事を翌日親に話すと、父が「インクルーシブ遊具を何個も置けばいい」「健常児用と障害児用を分ければいい」と話したが、そうじゃないんだ、と考えを話した。
現代の日本の教育は「分離」されてしまっている。
公園でも「分離」してしまっては、意味がない。
もっと、知って、触れ合って、考えて欲しいのだ。
相手の立場にたって、どうしたらみんなが楽しく遊べるかを。
障がいがある相手だからって見放さず、一緒に遊んでほしいのだ。
子どもの心は柔軟だから、きっと大人が考えつかない素晴らしい提案をしてくれるのではないかと、信じている。
どうしたらそんな場ができるのか、わたしの中で課題が残った。
富山県には幸いなことに、全ての子どもが楽しく遊べる「インクルーシブひろば」が、富山市の富山県空港スポーツ緑地にあるらしい。
しかも月に1度インクルーシブDAYを設け、インクルーシブ公園がみんなが楽しめるように考え続けてくれているようだ。
今年度中に是非、息子を連れて遊びに行きたいと思う。