教師131日目~進路相談~

スケジュール

8:30~8:40 職員会議
8:40~8:50 ST
8:50~9:40 授業
9:50~10:40 初任研
10:50~11:40 授業
11:50~12:30 昼食&休憩
12:30~13:20 実力テスト監督表作成
13:20~14:10 授業
14:20~15:10 授業
15:10~15:25 進路相談
15:25~15:30 ST
15:30~16:30 進路相談
16:30~17:30 部活動
17:30~18:30 テスト点数訂正

壮絶な時間割調整が終わりを告げたと思えば、次は実力テスト、そしてまた修学旅行の週の時間割調達、それが終われば期末考査、、、。
教務部に落ち着ける間はない。

今日は僕が教科担当をしているクラスの生徒の進路相談に乗った。
僕が高校生の頃もそこまできちんと考えていなかったから人のことは言えないが、高校生の進路選択のテキトーさが半端じゃない。
友達が行くから理系とか何も考えてないけど生物選択とか正気の沙汰ではない。

理系が全く出来なくて、やりたいことも文系寄りなのに友達に引っ張られて理系とか自分の進路を友達基準で決められる価値観が分からない。
やりたいことが決まってないのに、初めから選択肢を狭める生物選択もよく分からないし、何なら物理のが出来ると言うからこれまた分からん。
本当に今の高校生の考えていることは理解に苦しむ。
こう思ってしまうことが自分が年を重ねた証拠だなとも感じるけど。

でも、このタイミングでギリギリ話を聞けてアドバイス出来たのは運が良かったとも言える。
まだどうにか変更することが出来るので、変えれなくなってから後悔するよりは全然マシだ。
この機会に一度、自分の進路についてきちんと考えてみて欲しい。
そして、色々と考えたうえで後悔のない選択をして欲しい。

もし選択が失敗だったときに「あの時何も教えてくれなかったから」とか「あの時あの人がああ言ったから」とか失敗の原因を他人に押し付けることなく、自分できちんと調べて選んだからこれで失敗したらしょうがないと思えるようにして欲しい。
結局、自分の人生に最後まで寄り添えるのは自分だけだ。
親も先生も友達もいずれは居なくなる。
だからこそ、人生の選択を他人に委ねてはいけない。

もちろん、親も先生も友達も色々と言ってくるが、最後は自分の人生。
選択の責任を全て自分が引き受ける覚悟で選んで欲しい。
少なくとも僕はそう思って決断してきた。

そして、その選択は間違ってなかったと信じている。
自分で選んだからこそ途中で諦めることなく、最後までもがくことが出来ると思う。

僕は大学院進学も企業への就職活動をすることも最終的に教師になることも色々反対されたが、最後は自分の意志を尊重して選んできた。
それがすごく今に生きていると思う。
自分の頭で考えて、行動してきたからこそ様々な面で進路指導が出来る(もちろん、至らない点も多々ある)。

日本ではまだまだ自分の進路をきちんと自分で考えるという雰囲気が薄い。
学校では進路を考えるきっかけが少ないにも関わらず、課外・模試・部活動と学校に生徒を張り付けにしている弊害だろう。
どうせ張り付けにするならもっと進路を考えるきっかけを与えるべきだし、そうでないなら学校から生徒を教師を解放すべきではないだろうか?

キャリア教育という名の「将来やりたいことないのはヤバイぞ」と言うだけの脅し。
社会にはどんな職業があって、実際どんなことをやっているのかが分からなければ話にならない。
そんな状態でやりたいことなんて見つかるはずもない。

とけっこうな危機感を覚えた今日1日でした。

終わり。

PS.
今日は実習生が授業を見に来てくれたけど、やはりこまめに授業を見てもらってフィードバックをしてもらうことは必要だね。
気が引き締まるし、より良い授業を求めてPDCAを回せる。

教師の労働の実態について書いています。 忙しいなかでも投稿する励みになりますので、良ければサポートのほどよろしくお願いします! 一緒に教師を今よりもっと魅力ある職業にしていきましょう。