教師5日目~だから言ったやん~
だから言ったやん。
早くに決断して示さないと時間の無駄になるよって。
俺の3時間返してよ~。
はい、時間割変更の調整を3時間やったのにそこでテストやるみたいです。
もっと早く決めてくれてたら時間を無駄にせず済んだのに。
まぁ、時間割調整の大変さを知れたから良い練習になったということにしよう。
それにしても時間割作成エグいぞ。
俺らが学生時代には当たり前のように用意されてて、その通りに動いていた時間割がこんなにも複雑で大変な仕事によって作られていたなんて知る由も無かったなぁ。
簡単に時間割作成の大変さを伝えると、
50人以上の先生の授業がある。
同じ時間にやるクラス・使う教室が被らないようにする。
全クラスに毎時間授業を割り当てる。
1人の先生が4時間連続授業とかにならないようにする。
同じ授業が1日に2コマ入らないようにする。
教室移動があるので、遠いところは並べない。
先生ごとに出張などの予定で入れないところがある。
文句を言う先生がけっこう居る。
これを見ただけで俺の絶望が伝わるだろうか?
これを1年間やるのは骨が折れるなぁ。
まぁ、学校や先生のことをよく知れる機会だと思って頑張ろう(超ポジティブ)。
そんなこんなで今日のスケジュール!!!
8:00~9:00 フリータイム(教材研究)
9:00~10:00 学年会議
10:00~11:00 芸術教科書仕分け
11:00~12:00 分掌会議
12:00~12:30 休憩兼昼食
12:30~15:30 時間割調整(全部パー)
15:30~17:30 フリータイム(教材研究)
17:30~18:20 パソコン設定
うん、やっぱり時間割調整の3時間が無駄になったのは痛い。
ただ、ここで少し学びがあった。
上に書いたようにたくさんの制約があるので、どれかに目を瞑る(妥協する)必要がある。
そこで、優先順位をはっきりさせようと思い、「先生が5連続授業にならないようにするのと生徒が同じ授業を1日に2回受けないようにするのとではどっちが優先度高いですか?」と聞いたところ先輩が「学校では基本、生徒が優先なので同じ授業を受けない方が優先度高いかな。」と言った。
ここで僕はハッとした。
全部生徒に会ってなかったから生徒の大切さを忘れかけていた。
学校は生徒を育てる場所だ。
生徒ファーストでやるべきなのだ。
ただ、ここでもう1人の僕が問いかける。
「先生が余裕を持っていることが生徒の為になるんじゃないの?」「先生にもきちんと権利が認められるべきだよ。」
教育現場ではこの考え方が忘れられがちだ。
教師も労働者であり、労働者の権利が認められて当然である。
「生徒の為」というあたかも絶対的な正解かのようなマジックワードに騙されてはいけない。
もちろん、学校は生徒の為にある。
ただ、教師の労働者としての権利は認められて然るべきだし教師の余裕が健全な教育を作り出す。
教育現場の労働環境を良くすることで教員志望者を増やすことが教育をより良くする為には絶対に必要であると声を大にして言いたい。
という僕の中の2人の人格の戦いでした。
どちらも大切な考え方だからこそ、この2人を同時に飼っている自分でありたい。
自分を大事に、生徒を大事に。
終わり。
PS.
仕事をするうえで大事な考え方
①この仕事は何のためにするのか、ゴールはどこかを見極めてから取り組む。
②2つの相反する事柄があるときは優先順位をつける。