井上尚弥vsドネア
私がここ最近で一番楽しみにしていたエンタメでした。
素晴らしい試合でしたね!
前回はフルラウンド打ち合って判定で井上選手。
今回は2R TKOで井上選手という決着となりました。
私はもっと苦戦すると思いましたが、
ちょっともらうシーンもあったので完封とまでは言いませんが、
ほぼ完封のような内容でしたね。
試合の内容
立ち上がりから物凄い緊張感。
オープニングヒットはドネア選手の左フックでした。
個人的にドネア選手から前に来るのは意外でした。
ドネア選手はカウンターと左フックで試合を自分のペースに持ち込むタイプなので、割と一旦受けて一気に押し返すようなボクサーだと思います。
なのでドネア選手から前に来たのは意外でした。
そして1R終了間際、井上選手はドネア選手からダウンを奪いました。
井上選手のカウンターでしたね。
ドネア選手は左をフェイントで本命の右を放とうとした所に、
井上選手の右が刺さりましたね。
なので井上選手はドネア選手のフェイントの左にカウンターを合わせていました。
なので井上選手があのカウンターを空振り、もしくはドネア選手にかわされていたら、右をもらっていたのは井上選手だったかも知れません。
そこで見事ダウンを奪い、井上選手に流れが行きましたね。
しかしドネア選手は経験豊富なレジェンドと言えるボクサー。
アジア人で初の4団体統一をしたボクサーです。
ここまで相当な修羅場を潜って来たはずですから、油断は出来ない。
と私は思っていましたが、2R目はほぼ井上選手の独壇場になりました。
こんなに凄い経歴を持ったボクサーに2R TKOって、、、笑
試合終了した後、ドネア選手は井上選手に、
『コングラッチュレーション、ありがとう』と言っていました。
人間性が素晴らし過ぎる。
そしてこんな事がこのシュチュエーションで言えるドネア選手カッコよすぎ。
負けて悔しいはずのドネア選手が、相手にお礼が言えるって相当凄い事だと思います。
お互いを尊重し合えるその関係にちょっとウルっと来ました。
試合の背景
個人的にですが、
何がここまで感動するかって、この試合の背景ですよね。
昔から井上選手はドネア選手に憧れを抱いていました。
その憧れの選手と2018年夏、WBSSの決勝という大舞台で戦い、
内容も互角以上の戦いをして、
結果は井上選手の判定勝ちではありましたが、
その戦いで初めて井上選手の苦戦した姿を見て、
私はドネア選手の強さを知りました。
今まで、井上選手が自らクリンチ(相手に抱きつき攻撃させない事)に行った事はなかったんですが、その試合で初めて井上選手のクリンチを見ました。
それほど井上選手のピンチのシーンもありました。
なので前回の試合では相当実力が拮抗しているように見えました。
左目上の出血による視界不良な事もあり、
まさか井上選手が負けるのでは、、、
と思わざるを得ないシーンもたくさんありました。
明らかに井上選手が不利な中での判定勝ちでした。
この試合が後にも先にも井上選手が一番苦戦した試合になるんではないかと思います。
昔から憧れていたドネア選手とWBSS決勝という大舞台で12Rのフルラウンド打ち合い、判定勝ち。
本当にドラマのような、マンガのような話ですよね。
その試合が終わった後、試合中とは顔が変わり、
師匠と弟子のような顔で抱き合うシーンが今だに忘れられません。
言葉は通じないはずですが、二人で何か会話をして尊重し合っている様子を見ると、感動せずにはいられませんでした。
そしてその試合でついに憧れていたドネア選手を越えた井上選手だったという話です。
本当にアツい試合でしたし、ドラマチックです。
この試合を経て今回の再戦になったというような運びでした。
感想
今回の試合のみならず、前回のWBSSの決勝の試合も見るべきだと思います。
そして今回の試合を見ると、より感動します。
今回の試合は見たけど前回の試合を見ていないという人にも、
前回の試合を見ることをお勧めします。
前回の試合含めてやっぱりこの二人カッコええなーって思います。
ドネア選手は普段こんなにお茶目なのに、リングに入れば別人。
こういう画像からも、本当にドネア選手の人柄の良さが表れていますよね。
しかも今回の試合後こんなことまで。
ちょっと画像が小さくて見にくいですが、
ドネア選手の退場シーンで係員がこけて、ドネア選手が手を貸しているシーンです。
しかもこれ試合終わった後ですからね。
悔しいし、疲れているはずなのに。
放送を見た感じ、完全に反射的にやってましたから、
本当にいい人なんでしょうね。
今回や前回の試合で色々なドラマや感動的なシーンありましたが、
やはり井上選手とドネア選手両者に、しっかりとスポーツマンシップがあるからこそ、これだけいい試合になり、感動するものがあったんではないかと思います。
そんな両者をこれからも応援したいと思います。
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