【Spotify VIRAL50 Japan Top10】2019.06.20~2019.06.26
VIRAL50とは、Spotifyが独自ロジックで出している「急速に話題が“拡散”している曲のランキング」のこと。
今の流行りを伺い知れるので、小鳥遊はこのチャートも毎週チェックするようにしています。
例のごとく、考察は一番下です。
◆ 10位
Official髭男dism ‐ Pretender
⇩6(前週4位)
リリース:2019.05.15
所属:ラストラム・ミュージックエンタテインメント
レーベル:ポニーキャニオン
タイアップ:映画『コンフィデンスマンJP』主題歌
◆ 9位
WANIMA - いいから
NEW
リリース:2015.08.04
所属:PIZZA OF DEATH
レーベル:PIZZA OF DEATH RECORDS
タイアップ:なし
◆ 8位
WANIMA - アゲイン
NEW
リリース:2019.03.06
所属:PIZZA OF DEATH
レーベル:ワーナー・ミュージックジャパン
タイアップ:TBS系 金曜ドラマ「メゾン・ド・ポリス」主題歌
◆ 7位
菅田将暉 - まちがいさがし
NEW
リリース:2019.05.14
所属:トップコート
レーベル:ソニーミュージック
タイアップ:フジテレビ系 ドラマ「パーフェクトワールド」主題歌
◆ 6位
Naomi Scott - Speechless
⇩4(前週2位)
リリース:2019.06.07
所属:不明
レーベル:Walt Disney Records
タイアップ:映画「アラジン」挿入歌
◆ 5位
WANIMA - シグナル
NEW
リリース:2018.01.17
所属:PIZZA OF DEATH
レーベル:ワーナー・ミュージックジャパン
タイアップ:ロッテ「爽」のCMソング
◆ 4位
WANIMA - ともに
NEW
リリース:2016.08.03
所属:PIZZA OF DEATH
レーベル:SPACE SHOWER MUSIC
タイアップ:なし
◆ 3位
Azaran Ma - One Jump Ahead
±0(前週3位)
リリース:2019.06.07
所属:不明
レーベル:Walt Disney Records
タイアップ:映画「アラジン」挿入歌
◆ 2位
Mena Massoud - A Whole New World
⇩1(前週1位)
リリース:2019.06.07
所属:不明
レーベル:Walt Disney Records
タイアップ:映画「アラジン」主題歌
◆ 1位
中村倫也&木下晴香 - A Whole New World(from Aladdin)
⇩1(前週1位)
リリース:2019.06.07
所属:中村倫也(トップコート)、木下晴香(トライストーン・エンタテイメント)
レーベル:ユニバーサルミュージック
タイアップ:映画「アラジン」主題歌
◆ 所感
WANIMAとアラジンの週でしたね。
WANIMAは6月21日にこれまでリリースしてきた全楽曲を対象に、サブスクを解禁しました。
この影響が大きいでしょう。
とはいえ、他のチャートにはあまり影響が出ていないのですが、Spotifyのバイラルは20位まで見るとほぼWANIMA(※)です。
※20曲中13曲がWANIMA
Spotify自体の再生回数もそうですが、SNSシェアなどもランクインの条件に入っているらしいので、WANIMAのファンたちが一斉につぶやいたのかもしれませんね。
でも、それよりもメンバー自体がこの決定自体に相当本気だったのでしょう。
だから通常あまり見たことがないですが、サブスク解禁というニュースを販促に使っていました。
わざわざ動画を作ったり
直筆のメッセージを書いたりとか
アーティストが真剣に考えて結論を出した結果、この決断を最高のモノにしようと協力的に動いたんですね。
その結果、ファンによるSNS投稿が誘発され、バイラルの独占に至った、と。
結局、企画側の思考をアーティストに押し付けてもダメだし、アーティスト自身も自分たちの売り思考を企画に押し付けてもダメだということですね。
そこが協力し合った結果、最高の販促が生まれる、と。
あとこの結果の何よりも素晴らしいところはファンへの気遣いができているところだと思います。
特に昔からのファンで、今までCDを買ったり、DLしたりしてお金を払ってきてくれた人たちへの配慮が素晴らしい。
音楽業界は得てして『顧客』を置いていきがちです。
自分たちのお客様は誰で、どう思っているのかなどマーケティングの基礎的な部分を置いてきても、ある程度の売上が立ってしまうジャンルだったんですね。
でも、もうこれからの時代は無理でしょう。
音楽も、いえ、アーティストも企画、販促も常に『顧客』を意識していなかないと勝てません。
勝ちたくない人はそのままでも良いですが、、、
(なんかロックバンドとかにはいそうですね。「勝つために音楽やってねぇんだよ」とか言う人。自分のために音楽をやり続けるのであれば自分だけでYouTubeで勝手にやってればよいと思います。レーベルに所属したり、イベントを開催するのであれば、その言葉は絶対に言ってはいけない、と小鳥遊は思います)
アラジンに関しては、映画を観に行ったあとの感想ツイートなどで盛り上がっているんでしょうか?
興行収入が既に72億円突破と絶好調ですね。
あとは中村倫也、木下晴香のコンビのシンプルな歌唱力の高さでしょうか。
小鳥遊的には期待を超えてきた感じで、良い意味でのギャップがありました。
そこ発進でアラジンの曲を聴き始め、色々と聴いていったとか???
同じような映画でもこのような現象は今まであまりなかったと思うので別途掘ってみる必要がありますね。
今週はこの辺で。