セフレの関係だけど、セフレとは呼びたくなくて。
ある日、シフトを確認してみると謎に2連休があった。
ふと、「君の家に連泊してみようかな」と思い、
君にそれを伝えると
「え?!ほんとに?!うれしい!!」
と、大袈裟だなあと思うくらい喜んでみせた。
君との今までの話はこちらから↓
夜のバイト終わりに君の家へ向かった。
君は次の日が仕事なのにも関わらず起きて待っていてくれて、
家の横の車庫に車を入れると、
わざわざシャッターをおろしてくれるために
家の前まで出てきてくれた。
「せっかく来たし1.2杯だけ飲んでから寝ようか」
と言ってくれた。
お言葉に甘えてお酒を少し飲んでから布団へ向かった。
何度もキスをして何度も体を重ねた。
君はわたしと体を重ねる時、
大切なものを見るような優しい目でわたしと目を合わせる。
あの時の顔が、きっと1番大好きだ。
朝起きると君はまだ寝ていて、
無防備な寝顔が可愛いなと頬をつつく。
まだ眠そうな君は少し目が覚めた頃にわたしにキスをして、
また体を重ねる。
そんな1日目だった。
2日目、彼が仕事へ行くのを見送ると、
わたしは死んだように昼まで寝ていた。
1人の間に見逃したドラマを見たかったし、
YouTubeだって見たかった。
なのに寝ていたせいでなにもできず、
ただ君の帰りを待つだけになった。
「ご飯作って待ってるよ」って言ったけれど、
「バイト休みなんだから休みな」って言ってくれて、
お言葉に甘えて家でゴロゴロ過ごしてた。
君のいない君の家にいるのはなんだか不思議な感じがして、
君と一緒に住んだらこんな感じなのかなあって
変な想像をした。
君が帰ってきたら「おかえり」ってぎゅーをして、
そしたら君がニコニコしながら「ただいま」って言って、
何よりも幸せだなって思ったのは事実だった。
一緒にごはんを食べて、お酒を飲んで、ゲームして、
楽しい時間はあっという間で、
気付けば時計は12時をまわっていた。
「もうそろそろ寝よっか」
と言うと、
「ねえ、ここに座ってよ」
と、君は自分の足の間を指差した。
ストンと座ると君はわたしをぎゅーっとしながら、
「ねぇ、俺のことどう思ってるの?」
と言った。
そうよね、そうなるよね、当然のことだ。
正直に「君のことが好き」と言えば期待させてしまうし(前に一度言ってはいるけど)、
でも好きじゃないと言えば嘘になってしまうし。
本当は嘘をついた方が君のためになることは
わかっているけどそれができないのがわたしだ。
わたしの気持ちの整理がつくまで待って欲しいと言えば
君は期待して待ってしまうだろう。
もしその答えが付き合えないだった時、
君のその期待していた気持ちはどうなっちゃうのって
考えるだけで辛いから、
だから期待させたくないんだよ。
「答えたくない」
そう言うと君は、
「答えないなら今日は別々の布団で寝ようか」
と言い、抱きしめていた手を離した。
どうしたらいいかわからなくて、
欲張りな自分がずるくて最低で惨めで、
酔ってたせいもあって一気に自己嫌悪に襲われて、
でもどの言葉も君に伝えるのは違う気がして、
そう考えると泣きそうになって、
でもわたしが今泣くのは絶対に違う気がして、
でも喋ると涙が出そうで、
「ごめん」
と、必死の3文字を告げた。
君は「わかった」と言って立ち上がり、
隣の部屋に布団を敷き出した。
「あぁ、君もいっぱいいっぱいなんだな」と思った。
いつも余裕そうにしてくれているけれど、
本当はいっぱいいっぱいなんだね。
君はいつも、どんな気持ちでわたしと会っているんだろう。
どんな気持ちでわたしを好きだと言うんだろう。
そう思うと、もう涙が止まらなかった。
終わりにしなきゃいけないんだなって、思った。
布団を敷き終わり君はわたしの顔を見ると、
少し焦ったような顔をしていたね。
そのあとすぐにわたしを抱きしめて、
「女の子泣かせるなんて最低だね、ごめん」
って言ってたね。
最低なのはわたしだよ、ごめんね。
でもわたし、君のそういうところ、
本当に好きだなって思ったよ。
「俺はさ、ゆぽと一緒にいて楽しいし、この先も一緒にいたいし、今彼女みたいなもんだけどさ、実質。でも、やっぱり付き合ってはないわけじゃん、だからさ、これってセフレなんじゃないかって思ってさ。」
と、言われた。
まあ、確かにそうだよなあと思った。
でも別に君はセフレでもいいんじゃないのか?とも思った。
だって付き合ってるのとほぼ変わらない関係じゃん。
でも付き合ってはいないから、
面倒くさいこともないし、
男の子からしたらそっちの方がいいじゃんね。
でもさ、なんというかさ。
セフレだとは思うんだ、正直この関係。
だって付き合っていないのに体を何度も重ねるんだもの。
でもね、君とのこの関係をセフレって呼ぶの、
わたし嫌なんだよ。
セフレも素敵な関係だと思うんだよ。
でもさ、繋がってるのは体だけじゃなくて心もって
そう思いたい自分がいるんだよ。
だからセフレって、呼びたくないんだよ。
そんなめんどくさいわたしも含めて、
全部愛してくれるっていうの?
臆病でなかなか君に飛び込めないでいる。
始めてしまえば終わりも来るんじゃないかって
そう思ってしまう。
拗らせてしまっているのかね、どうなんだろね。笑
ずっとおんなじような記事ばかりあげている。
ずっと君とのことで足踏みしている。
ずっとおんなじようなことで悩んでいる。
君との話をあげてる記事を見返したけど、
また同じような記事あげてるよわたしって思う。
終わりにした方がいいのに好きな繰り返し。
ちゃんと前に進まなきゃね、進ませなきゃね。