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君と恋とすれちがい 第4話

〈前回までのあらすじ〉
ロボに強く忠告されたラミナ。
ショックで落ち込んだまま校外学習の日に。
班のみんなとはぐれてしまって
不良に絡まれるが、ロボが助けてくれて…。
▶︎第3話はこちら◀◁

「あっ!!ラミちゃん!!
よかった、見つかったんだね〜!!」

「メルちゃん!!みんなも…
迷惑かけてごめんなさい…!!」
「よく見つけたな〜ロボ!」
「別に。」

「ラミちゃんも無事だったし
遠足の続き、楽しもう〜〜〜!!」
「おー!!」

「おい。」
「え………」

「強く掴まれたんだな…腕、赤くなってる。」
「あ、ほんとだ…!」

「大丈夫か?」
「ううううううん!痛くないよ!!
あ、ああああり、ありがと………!!」
(近い…!!///)



そしてあたしたちは遠足を楽しんだ。



「今日の遠足は楽しかったか〜??
家に帰るまでが遠足だからな〜!!
じゃあ、気をつけて帰れよ〜!!」


「本当になんともないんだね?」
「うん!ロボくんが助けてくれたから…」

「あのね、あたしやっぱりロボくんのこと好き。
優しいところも
かっこいいところも…」

「だからちゃんと仲良くなりたい。
もう遠くから見てるだけはイヤ」

「中学ん時のこと
話せばすぐ仲良くなれるんじゃないのかい?」

「それは……もういいの。

あたし、昔の自分は嫌いだって気づいたから…

せっかくイメチェンまでしたし
新しいあたしを見てほしいの!」

「そうかい…アンタがそう言うなら
ウチはそれを応援するだけだよ」
「ハンナ…ありがとう!」

「明日もう一回ちゃんとお礼言いたいな」
「助けてもらった時は話せたんだろ?
それなら大丈夫だよ」

「うん!!頑張ってみるよ!」



次の日。

「昨日はありがとう昨日はありがとう昨日はありが
「もっとリラックスしなよ!
お礼言うだけじゃん!」

「う、うん…そだね。
昨日は普通に話せたんだし…」
「ほらロボきたよ」

「ロロロロロロロボくん!!!!」
(あれ………????)
(あら………??)
「なんだ?」

「きききき昨日は
あっ…りがとございました…」
「あぁ、別にいいって。」

「………………」
「……………それだけか??」

「う、うん、まあ…ふふ、うん…」
「ロボ、行こうぜ」
「おう」
(道のりは長そうだねぇ)

「また頑張ればいいよ」
(なんで話せなくなるんだろう…?)


「『好きな人と仲良くなる方法』は……」

「『好きな人と仲良くなりたいなら、
まず挨拶からはじめましょう』…かぁ。
なるほどなるほど…」


「ロロロロボくん…おは…よ……!」

「ん」


「…っロボくん……おはよ…う!」

「おう」


「ロボくん、お、おはよう…!!」

「あぁ、おはよ」

(!!!!)
(頑張ったじゃん!ラミナ!)



ある日。

「はぁ…ちゃちゃまる先生の授業って
ほんっと疲れる……」
「すーぐ走らせるのマジ勘弁だよねぇ…」

「だから体育の後の授業って
すっごく眠くなっちゃうよね〜!」
「わかるわかる、開始5分で寝る自信があるね!」

「いくぜ、ハムスケ!!」
「よし!こい!デリー!!」

「あっ!!!!」
「やべ!!!!」

「!!!!」

「ロボくん!!!!」
「ん?」

「ロボくん、危ない!!!!!!」

ドン!!!!

バタッ

「ちょっとラミナ!?ラミナ!?」
「おい!?しっかりしろ!!おい!!!!」


「あれ…あたし…………」

「!!
目が覚めたのか…??」
「ロボくん…?」

「お前!なんで飛び出してきたんだよ!?」

「ちょっとちょっと、ロボくん〜?
女の子に怒鳴らないのよ〜
ましてやケガしてる子に〜」

「あ…悪い……
その……大丈夫か??」
「あ、うん…大丈夫……」

「そうか……」
「あの………無意識に体が動いちゃって……
………ごめんなさい…」

「いや、違うんだ…!
ただちょっと…焦っちまって…
痛かったよな……」

「う、ううん!もう平気!
あたしって頑丈なんだよ!意外と!」

「ふっ、なんだそれ…」
(わ、笑った………)

「でもまだ寝てろ。ほら。」

「ふふっ。ロボくんには
怒られちゃったけど
やっぱりこれでよかった…」
「はぁ…?」

「ロボくんがケガしてたら
あたしすっごく後悔したもん…」
「……!!」

「………変なヤツ…」

(うふふ〜青春ね〜♡
若いって、いいわね〜♡
保健室ってこういうのあるから
最高なのよね〜〜〜♡♡♡)

(たくさん話せた…♡)


「みんな今日はすごいお知らせだ〜〜!!
このクラスに、転校生が来たぞ〜!!」

(転校生だって!)
(どんなヤツだ〜?)

「さあ、入ってきてくれ〜!」

「今日からこのクラスの一員になる…

シベリアくんだ」

(かっこいいやつがきたなー!)
(ステキ〜♡♡♡)

「シベリアだ!よろしくなー!」

「本当にシベリアか??お前なんでここに??」
「ロボじゃん!!久しぶりだなー!!」

「2人知り合いなのか?それは良かった!!
1番後ろの席が空いてるから、そこに座ってくれ」
「了解っス!」

(こ、この人って……!!)

第5話につづく

#君恋


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第4話、お読みいただき
ありがとうございました!
倒れるシーンを撮りたくて
ハチと追いかけっこするのが
とても楽しかったです笑
背景の床とちゃんと合うように
砂浜で刺してほしかったので
遠いとこでハチの巣落とした時は
追いつかれないかドキドキでしたね…笑
あ!あの後ちゃんと
ハムスケとデリーは謝りに来ました^^*

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