君と恋とすれちがい 第8話
〈前回までのあらすじ〉
ロボがラミナを意識してるのでは?と
感じたシベリアはある作戦を思いつく。
そして始まった体育祭。
どんな借り物競争になるのか…??
▷▶︎第7話はこちら◀◁
《続いての競技は借り物競走です。
ルールは簡単。
お題に書いてあるものや、人を探し
一緒にゴールを目指しましょう!》
「こんな簡単なルールでよかったのかい??」
「あぁ、お題にすべてをかけたからな!」
「じゃあ、ウチはラミナのところに戻るよ!」
「おう!任せたぜ!!」
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「ラミナ!!ここにいたんだね!!」
「ハンナ…!」
「もうすぐロボが走るよ!
一緒に応援しよう!」
「あー…あたしはいいよ…
遠くから見てるから…」
「何言ってんの!
近くで応援した方がロボにも届くだろ!」
「いいんだって…
ロボくんには彼女さんがいるんだし…」
「もう!!彼女がいるのが
なんだっていうんだい!!」
「えぇっ!!」
「アンタはロボに
自分の気持ちを押し付けてるかい?
しつこく迫ってるかい?
ロボや彼女に迷惑かけたかい?
想うだけなら、アンタの自由だろ!!!」
「うっ………」
「……なら…いいのかな……」
「好きでいるだけならいいのかなぁ……」
「当たり前じゃん。
人を好きになるのって
自分じゃどうしようもないんだから…」
「ハンナ……ありがとっ………」
「ほら急ぐよ!!」
「うんっ……!」
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「きゃーーー!!
次はロボくんが出るわよ〜!!!!」
「ロボくんかっこいい〜〜〜!!」
「選ばれちゃったらどうしよ〜〜〜♡♡♡」
(うるせぇ…………)
「準備はいいかーーー?
いくぞーーー!!よーい……」
「スタート!!!!」
«さあ、借り物競争がスタートしました!»
「ロボくん頑張って〜!!!!」
「かっこいいわ♡ロボくんーーー!!」
«お題箱に到着しました!
ここで引いたものによって
勝負は大きく変わってきます!!»
«すぐにお題を探しに行く選手や
悩んでいる選手もいますね〜!
どんなお題なのでしょう〜!»
«おっと〜出遅れている様子…
よほど難しいお題なのでしょうか…?»
(…シベリアのやつ、何か仕組んだか?)
「ロボくん!!!!」
「ロボくん頑張ってーーーー!!!!」
(ちっ…シベリアのやつ…)
「一緒に来い!」
「へ!?!?」
«さぁ、お題のものが見つかったら
あとはゴールまで一直線です!»
(ロロロロロロボくん……!?///)
「だっ……………!!」
「誰よあの女!!!!!!!!」
「なんであの子が!?!?」
「ずるーーーい!!!!」
«応援席、盛り上がっていますね〜»
(ロボファンこわ〜)
«なんと、遅れていた組が怒涛の追い上げで
逆転1位となりましたー!!»
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「…いきなり、悪かったな…」
「ううん!大丈夫だよ…!
びっくり、したけど……」
「ところで…どんなお題だったの……?」
「あー……
『クラスで1番うるさいヤツ』…」
「ええ!!あたしってそんなうるさい!?」
「………そうでもないか」
「え、そんな適当でよかったの??」
「いいだろ。1位だったし!」
「あははっ!それもそうだね!」
・
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・
「うまくいったね〜!!
ウチはラミナと一緒にロボを応援しろって
言われてたけど、どんな作戦だったんだい?」
「あぁ、実はお題は一種類しかなくてさ!」
「そうなの?どんな………?」
「『最近ちょっと気になる人』」
「それでよくロボがラミナを選んだね!!」
「あぁ、あいつな
自分の気持ちには嘘つかない奴だから
ラミナちゃんのこと気にしてるの見て
イケるって思ったんだ」
「それと…全然関係ないヤツらも
お助けしちゃったみたいだな」
「足の遅い私に合わせてくれて
ホッケーくん、優しいのね…♡」
「いやぁ、そんなぁ…へへっ」
「どうしてアタイを選んでくれたの?」
「じ、実は前から君のことが…」
「マジでいい仕事した!俺!!」
「よくやったよ!シベリア!!」
「さっ、片付けよー」
「おう!」
(ただラミナちゃんが他の女子から
目をつけられないかちょっと心配だな…)
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「あの子誰?」
「仲良さそうだよ…」
「ロボくんとどういう関係なの?」
「どんなお題だったのかしら…?」
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「ハンナーーー!!
ロボくんと走っちゃったよーーー!!///」
「バーッチリ見てたよ〜♡よかったね〜!!」
「またロボとイチャイチャできたね…♡」
「そんなんじゃないって!…え?また…?」
「あ、そっか。アンタは気を失ってたからね…。
ロボをかばってボールにぶつかって
倒れた時があっただろ?あの時…」
『ラミナ!ラミナ!しっかりしなよ〜!!』
『オイラ、先生呼んでくる!!』
『そんなの待ってられねぇよ、どけ』
『俺が保健室に連れていく』
「そう言って
アンタを抱えて保健室に連れてってくれたんだよ」
『きゃーーーーー!!!!
どどどどどうしたのっっっ!!!!』
「ちょっと!!それ知らない方がよかった!!
もうロボくんの顔見れないじゃん!!!!///」
「ふふっ、アンタは本当に可愛いね〜♡」
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「おい、シベリア!」
「さっきのお題、お前の仕業だろ!」
「何のことだ〜?」
(なんでコイツこういうのは鋭いの?)
「とぼけんな!」
「いや、本当に何のことだか〜!
ちなみに何て書いてあったんだよ?」
「え、『最近ちょっと気になる奴』だったか?」
「それってさぁ、別に
『好きな子』って意味じゃないよな〜?」
「!!」
「『仲良くしてみたいって思ってた男子』でも
良かったんだよな?『気になる奴』って」
「なっ…!!」
「まあ、それだけロボの中で
あの子のこと意識してるってことだろ?」
「…………」
「なあ、ロボ。もっと素直になれって!」
「うるせぇ。もういい。」
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(…………シベリアの言う通りだ
俺は、あいつのこと意識してる…)
(でも俺は…俺には…………)
第9話へつづく
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第8話お読みいただき
ありがとうございました!
正方形の部屋を
広い場所のように見せるのは
なかなか難しいですね💦
さてさてシベリアくんの作戦
いかがでしたでしょうか!
ロボくんにちゃんと言い返す所までが作戦です👍
さすがシベリアくんですね👏
そして今回、お世話になったマスカラスくん…
女の子役、ありがとうございました!!
amiibo所持数少なくてすみません
リボン可愛かったです…………🎀