ドラゴンボールと孫悟飯。
最近何かと忙しい。日記を書くのを習慣にしたいが何も書く気が起きない。そんな心に鞭打って、今日はちょっと頑張ることにする。
ドラゴンボールをご存知だろうか。といっても日本人にその名前を知らない人は少ないだろう。私はリアルタイムで漫画を読んでいたわけではないが、再放送であるドラゴンボール改を見てハマり、よく弟とサイヤ人の真似をしたものだ。
私がドラゴンボールの中で一番好きな人物は「孫悟飯」である。闘いを好まない優しい性格、それとは裏腹に秀でた戦闘民族としての才能、そしてなんといってもセル編での覚醒。超サイヤ人2になった瞬間のカッコ良さの最大瞬間風速はどんなハリケーンよりも大きいものだった。ハリケーンの大きさなど私は何も知らないが。
そんな悟飯も、ブゥ編では若干不遇な扱いを受ける。悟飯は学者を目指し勉強に励んでいたことから、修行不足で力が落ちてしまっていたのだ。そしてダーブラという、敵の幹部にあっけなくやられてしまう。「あんなに強かった悟飯が!なんで!」 あの時はとてもショックを受けた。自分のヒーローがあんなやつに負けるなんて…。今でもドラゴンボールを読む時、その部分は飛ばしてしまうほどである。
最近私は修士論文に取り掛かっている。やっていることは今までのデータをまとめ、文章を取り繕うー
時間はかかるが単調な作業である。そんな最中、教授に呼ばれ研究について質問された。それは以前の私だったらなんとなーく返答できるものだったが、今日の私は口が回らなかった。というより、頭が回っていなかった。この瞬間、ふと思い出したのが他でもない、孫悟飯である。「あの時の悟飯も、こんなやるせない、情けない気持ちだったのかぁ…」 ドラゴンボールを見ていた少年時代には「なんでこんな奴に負けてるんだ!悟飯!」と思っていたが、今では「そうだよな。修行してなかったら負けるよなぁ」 と妙に納得してしまう。嫌な歳の取り方である。
とはいえ、このままだと私の脳みそはシワがなくなり、ツルッツルの状態まで回帰してしまうだろう。これは嬉しくない。ツルッツルで嬉しいのはゆで卵くらいだ。ということで、最近は隙間時間に勉強を始めた。なんの役にも立たないが、興味のある分野を。これで次に会う強敵には万全のコンディションで立ち向かえるであろう。目指せ、超サイヤ人2。
孫悟飯も私がなり得なかった学者となって、あちらの世界で何かと奮闘しているのだろうか。がんばれ、悟飯。そんな事を思いつつ、日記を閉じる。