【シャバシャバとんこつ】豚骨としっかり向き合ってこそ、出来ることがあります。
「550円の商品のクオリティじゃない」
「手間がかかってるのがよくわかる」
「ちょうどいい濃さ」
などと好評のお声をいただき、既に2度、3度とリピート喫食下さる方もおられる「シャバシャバとんこつ」。
アク抜きした豚骨を炊き上げながら、随時骨を入れ替え、10日以上火入れと熟成を繰り返しています。(今後も継続して、スープを鍛えていきます。)
時には、スープの色味や風味から判断して、生の豚骨を投入して炊き上げることもあります。
この数日の炊き上げで、更に風味と旨みが増しました。
ただし、骨を足せば足すほど、正比例してスープも美味しくなる…という性質のものではなく、ただただ強火で炊き続ければ良いというシンプルなものでもありません。
この商いを初めてから、主に業務用圧力鍋を用いて仕込みをして参りましたので、寸胴のみでの仕込みはやや勝手が違う部分もあります。
ただし製法は違えども、10年以上豚骨に向き合い続けて来たからこそ、分かる事があります。
かなり以前、ある有名豚骨ラーメン店の創業者さんが「スープ作りにレシピは無い。(どの骨をどのくらい,どのタイミングで、どういう状態で投入するのかは)“骨に呼ばれる”ままにする。」と話されていましたが、最初聞いた時は、全く理解が出来ませんでした。
今ならそのコメントの意味が理解出来ますし、心から納得出来ます。
スープの色や香り、沸き方で、次に何をすべきかが分かります。
だから豚骨は面白いのです。
(鶏ガラや魚介など、他の素材を見下しているわけではありません。勘違いなさいませんよう。)
「ようこんな何種類も(こってり、あっさり、ビス郎、現在はシャバも)、おんなじ豚骨から全然ちゃうもんを作れるねえ」という感想を、時折頂く事があります。
最初から全てを意図したり、狙ってそうしたわけでは無く、豚骨について常に熟考し試行錯誤した結果、本当に自然の成り行きと言いますか、水が上から下へ流れるが如く、それらのメニューが出来上がりました。
本当に、ラーメン店を始めて今が一番、豚骨(と豚肉)の美味しさを少しも無駄にする事なく、ラーメンを作り上げる事が出来ている、と実感します。
(※ビス郎については、肉で採ったスープも加えています。)
まだまだ知名度もそれほど高くない当店ですが、経験と創意工夫のエネルギーを最大限発揮すれば、豚骨ひとつでこれだけバリエーション豊かなラインナップをご提供出来るんだという事実を、もっと多くの方に知って頂きたいですし、可能な限り多くの方に、当店のラーメンを味わって頂きたいと、強く願っております。
当欄をご覧下さった皆様は、是非この機会にご賞味をいただき、満足頂けましたらどうぞご家族ご友人にも当店を薦めて頂ければと存じます。
ラーメンビスカ
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