司法試験受験生、お尻を手術する2
こんにちは。ちょま林です。
前回の続きの記事となっております。前回の記事であるこちらをお読みになってからご覧ください。
(例のごとく、下の話と痛みの話が出てきますので、苦手な方等はブラウザバックでお願いいたします)
遂に切開、そして激痛
前回、肛門の痛みにより肛門科を受診し、肛門周囲膿瘍と診断され膿瘍部分の切開を告げられたところまで書きました。
その後、肛門周囲膿瘍についての説明を受けましたが、私は専門家ではないので簡単な説明にとどめます。なんでも、肛門内部に小さく存在している穴から細菌等が侵入し、内側で膿が生じ、それが溜まると今回のような座れないような激痛や発熱を伴う痛みを生じるようです。治療法としては、内服薬などもあるそうですが、基本的には切開して膿を出すのが最も早くかつ効果的な方法とのこと。
「なに、簡単なものですよ。5分もかからず終わっちゃいますから。」との先生の言葉を信じ、お尻を出したまま先生が切開の準備をしているところを待ちました。当然、先生の後ろを看護師の方々がせわしくなく行き来しているのでモロ見えです。肛門科の医療従事者の方々には親の顔より見た光景なのでしょうけど、私としては、20代半ばのプリケツ(自称)と綺麗な穴(自称)を世界に公開し続けているわけで社会の窓が開いているどころの騒ぎではありません。
そうこうしているうちに、準備が終わったのか、先生が「じゃあ麻酔しますからね」と声をかけてきます。ふと、気が付いたら、先生以外に3人の女性看護師が周りにいるじゃないですか。これ、本当に簡単なやつです???私、とても不安……。
いやなことに、この不安は的中します。
当然、人体のデリケートゾーンである肛門周辺を切開するので、局所麻酔が必要です。しかし、この局所麻酔……
くっっっっっっっっっっっっっそ痛い!!!!!
そりゃそうなわけです。ほぼ肛門にぶっとい針の注射をぶっ刺して、物質を注入するわけですから痛くないわけないのですよ。3人いた女性看護師に完全に抑えこまれました。先生、あなた簡単って言ったじゃないですか……説明義務違反ですよこれは(先生視点では、簡単な施術)。
しかも、これは切開の入り口、これから本番。司法試験では、ようやく答案用紙に名前を書いてバーコードシールを張った段階でしかないのです。
ここから、切開とあいなるわけです。麻酔のおかげかひとまずは何かの物体がお尻にあたって、冷たいもの(おそらく自分の血と膿)がお尻を流れている感覚だけ伝わってきました。しかし、ここで先生から私を再度不安にさせる一言が、「あ~こりゃ、管になってるね。しかも、これ膿が結構深いとこにあるから、もう少しやるね」。もう少し???何が??え……メスを???
そのまま、メスなのか何なのか分からない医療器具は、麻酔が効いているのか、いないのかわからない部分へ入っていき、そこをいじられた瞬間
圧倒的激痛!!!!!「痛い!先生!!!痛いっ!!!」
おもわず、大声で叫んでしまいました。クリニックに木霊する私の叫び声、他の患者さんを恐怖に突き落とすノストラダムスの叫び声、ここ10年で一番の痛みに私は声をこらえきれませんでした(看護師さんからは、痛かったら声出してね、我慢する方が体に悪いよと言われていたので、よくあることなのでしょう)。
これで、措置はおしまい。と言われ、あとは患部をあらって消毒をし、ガーゼを装着してもらいました。しかし、あまりの痛さに私の意識はもうろうとしていたので、そこら辺はあんまり覚えていません。あの先生、やさしい顔してやりやがったな……。とは思いつつ、多分腕のいい優秀な先生なのは間違いないです(その後の経過が物語ってます)。
そのまま、痛み止めと抗生剤の点滴を打って帰宅と相成りました。
痛みとの闘い
切開から丸2日はろくに動けないほどの痛みを味わいました。歩くだけでも痛いし、寝るにしても体制次第で痛みが出るなどしんどかったです。
特に、お手洗い、人体とは不思議なもので、こういう状況でも便意は必ず襲ってくるのです。これは辛い…辛すぎる。
便を出すことには耐えられるのですが、ウォシュレットが患部にあたる痛み、トイレットペーパーできれいにする痛み、これらが最悪です。
毎回、悶絶して、トイレから出たらベットから動けない状態が20分は続きました。
しかし、これには解決策があったのです!おぉ、神よ、あなたに感謝します。これからも立憲主義の精神を体現していきます(神違い)(i塾の血が流れているとどうしてもこのネタを使いたくなります)。
現代のトイレのウォシュレットにはほとんど「やわらかめ」、「ビデ」といった機能が付属しています。こちらを使えば、私の場合、ウォシュレットに伴う激痛はほとんど解消できました。これらの機能、ぜひ使ってください。
私が、これに気付いたのは3日目でした(無能)(職無24歳)(ほぼ無価値な法務博士(専門職))。
私の場合、傷口にドレーンと呼ばれる医療用のチューブを挿入し、内部の膿を排出していたので、これが傷口に当たったことと傷口が炎症を起こしていたことが切開後の痛みの原因でした。
両者とも、3日目には、ドレーンは自然排出され、炎症も収まってきたことから徐々に痛みは解消され、5日目にはほとんど痛みもなく、生活を送ることができるようになりました。
ちなみに、この間の生活では、円座クッションを座る際に利用しましたが、かなり痛みが軽減されてよかったです。おすすめは、レランテの円座クッションです。相当楽になります。
後、患部にしているガーゼの張替はいちいち面倒なので、女性用ナプキンをパンツに装着していました。5日目ぐらいまでは、膿が出るので、これをパンツにつけないために利用しました。便利です。というか、これがないといけないぐらいになりました。
でも、手術なんよ
ここまで、読んだ方には、あれ?じゃあ、なんでこいつ手術したんだ。ただ、切開しただけじゃないかよと思った方もいらっしゃるかと思います。
さきほどの、切開時の先生の発言を思い出していただけますか?
「あ~こりゃ、管になってるね。しかも、これ膿が結構深いとこにあるから、もう少しやるね」
そう、この「管になってるね」が重要キーワードなわけです。ここAランクのマジックワードです。覚えておきましょう。
肛門周囲膿瘍が厄介なのは、膿が溜まる段階で、肛門内部に管のようなものを形成してしまい、それが肛門周辺の外側に繋がってしまうことで細い穴が肛門周辺にできてしまうことです。
そう、先生が言った「管になってるね」とは、このことを指していたのです。この管ができた状態が痔ろうと呼ばれる疾患でキングオブ痔とされる痔の王様なのです。これがある以上、肛門周囲膿瘍は再発する恐れがあります。(ダウンタウンの浜田さんが同病なのは有名ですが、いまも根治手術をしておられないようで多忙な芸能人の生活には頭が下がります)。
そして、この痔ろうは一度形成されてしまうと、手術で根治させない限り、絶対に治らないとされてるのです。おぉ…おぉ…ことばにできない(小田和正風)。
つまり、手術。今度は、まじもののお尻を切るやつです。これは次の記事で書きます。
覚えておくべき事
Aランク
・切開はクッソ痛い(でも治すにはこれしかない)
・円座クッションと呼ばれる痔用のクッションは神。これがないとあるとでは生活のクオリティが違います。確実に買うべきです。
・ウォシュレットは「やわらかめ」「ビデ」を推奨。もしくは、携帯用のウォシュレットがいいそうです。どれも水圧が弱めですね。通常のウォシュレットは最弱でも痛いです。
B+ランク
・女性用ナプキン(ガーゼでも可能だが、いちいち張替えの必要がなく便利)
ここら辺は、試験に出る重要知識です。規範の色のマークをして覚えましょう。記憶なき試験はありません(何の話してるの)。
では、また、次の記事でお会いしましょう。
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