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ゴリゴリ働くと本が読めなくなる謎が解けた
三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読み、IT企業で働く身として、とてーも深く考えさせられました。
どんな内容かざっくり言うと、日本の労働と読書の関係をおもしろくわかりやすく分析した本。
そして読み終えて、ギョッとしましたよ。
労働環境が個人の読書時間を奪っていくのか…
ですよね…
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常に最新の情報を追いかけ、スキルアップを求められるIT業界では、じっくりと本を読む時間を確保することが難しくなることも。(仕事に関する本は別ですよ)
もちろん、IT業界に限ったことではないですよね。何かと新しい提案を求められたり知見や経験を拡充していく仕事が多いったらありゃしない。一息つかせておくれ…
本の中にある、2000年代に「仕事で自己実現すること」を重視する風潮は、まさに私たちの職場でも顕著です。社員の成長と会社の成長を結びつける人事施策を考える中で、この考え方が持つ光と影を感じたヨ…(感じただけでどう解決するのかまで思考が追いつかない)
IT革命による「情報」の台頭と「読書」時間の減少という指摘は、痛烈な現実。しびれる…
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は、こんなイメージらしいです
この本を読み終えた私は、その内容に強く共感したので早速チームメンバーに紹介したところ、誰にも刺さらなかった!!
そもそも本を読まない、読むとしても仕事に関わる本のみ、というチームメンバーを見て、私たちの職場の現状が本書で指摘されている問題をまさに体現しているのだな、と驚いたのでありました。(驚いたと同時に「ヤバス」とも思った)
読書はネット検索と違い、自分の興味や専門分野を超えた幅広い知識や視点を得られるツールなので、いろんな人にすすめたいのですけどね。
読書を通じて得られる視野と洞察は、自分の成長だけでなく、組織全体の創造性と問題解決能力の向上にもつながるんじゃないかな、とも思ってます。
この本は現代の働き方に警鐘を鳴らすだけでなく、読書という行為の本質的な価値を再確認させてくれました。
できれば全社員に読んでほしいので勝手に普及活動をしていこうと思います。まずは社内のいろんなところで呟くぞ…
最近、三宅香帆さんブームが到来し、Youtubeもみてるのですが最近刺さったのはこちらの動画。どうやって読む本を選ぶのかは人それぞれなので、心から楽しめるコンテンツでした。
そして読みたい本リストがどんどん増えて困ってます。これを見ると読書欲が掻き立てられるので、気になる方はぜひに!
「ジュリスト」という雑誌の存在を知って、早速本屋で読みましたよ。私には高度すぎたけど、また新しいことを知ることができてウホウホです。
※この記事はAmazonアソシエイトを利用しています
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