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12月に読んだ本、9冊
年始に引いた風邪がようやく落ち着いたので、久々にnoteを書いてます。健康第一をモットーに、今年もマイペースに読みすすめる所存。
ちなみに2024年は81冊の読了でした。
12月はエッセイ、ホラー、ミステリー、ノンフィクションと、いろんなジャンルを堪能した月でした。名作にも出会えて2024年の締めくくりとしてふさわしい読書体験だったかもしれないです。
それではご紹介します。
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うたうおばけ(くどうれいん)
流行りの作家さんの本は読んでおかねば、と福岡旅行中に立ち寄った書店「ブックスキューブリック」さんで購入。
著者の、個性あふれる友人がじゃんじゃん登場して、想像がつかない会話劇が繰り広げられたりと、クスクスするパートが多め。おかしいんだけど時にはロマンチックでもあります。ふと、私が出会ったこれまでの友人たちも結構変な子が多いかもしれない、とも思わせてくれる楽しい本でした。
夜と霧(ヴィクトール・E・フランクル)
なぜもっと若いときに読まなかったのかと思えるほど素晴らしい本。強制収容所に入るとき、その中にいるとき、自由へ解放されたときとその後、に分けて人間の心理が語られる本著。
「第二段階 収容所生活」の終盤は著者の葛藤の辛さに胸が締めつけられて涙が出ました。
極限状態の人間の精神はとても想像を絶するものだけど、その中で人間の良識を保てる人がいることにも胸が苦しくなります。
この本は一生大事にしてまた読み返そう
目の見えない白鳥さんとアートを見にいく(川内有緒)
とても素敵な実話だったので時間をかけて読みました。本当に出会えてよかった本。
全盲の白鳥さんは美術館でアートを観るのが好き。同行する人が見たものをそのまま白鳥さんへ伝えるのだけど、同行者はアートに混乱してそれぞれ解釈が変わったり、その対話を白鳥さんは楽しむ。この本を読んでから、美術館へ行くたびに、私だったらどうやって白鳥さんへこの作品を説明するだろう、と考えながらアートを観るクセがついたほど。
障がい者、と言われつづけることに対しても白鳥さんとその周りの人たちが純粋に議論したり解釈があり、はじめて気づくことが多かったです。
贖罪の奏鳴曲(中山七里)
今更恥ずかしながらはじめての中山七里さん。「さよならドビュッシー」の当時から気になってたのに何故か読まずにいた作家さんです。
するするとページがすすみ、あっという間に読み終えました。
主人公の弁護士が少年時代に恐ろしい罪を犯してるのですが、そのモチーフになった事件も当時ガッツリ報道で見てたので、複雑な気持ちに。最後まで主人公の弁護士には同情とか何も湧かなかったけど、ストーリーとしてはとても面白かったです。
近畿地方のある場所について(背筋)
コワイ。コワイ。
薄気味悪いストーリー展開で、夜はなるべく読まないようにしてました。笑
背筋さん、はじめてですが話の持っていき方が絶妙で引き込まれる。最後の袋とじで、「ひゃっ」と変な声が出るのでご注意を。
今日、誰のために生きる?(ひすいこうたろう、SHOGEN)
アフリカのブンジュ村の挨拶は「こんにちは」ではなく「今日は誰のために生きるの?」「空を見上げてる?」など、挨拶のバリエーションがとにかく多い。
ブンジュ村でみんなが幸せに暮らしている理由が書かれてるのですが、人間にとっての「幸せ」のベーシックが改めてわかるし、幸せのあり方について見直せる本でした。
サクッと1日で読めるほどの分量で文章もとても読みやすく、寝る前にもおすすめ。
文はやりたし(中谷美紀)
昔から大好きな中谷美紀さんのエッセイ。かわらない温かく上品な言葉遣いとクラシックや文化に対する造詣の深さがお見事すぎる。
オーストリアと日本の二拠点生活は、生活のすべてが天と地の差。日本は便利すぎるのだとあらためて思います。
コロナ禍の話も多く、オーストリアの田舎でどのように暮らしたか、日本に帰国した際の隔離エピソードにもびっくりしつつ興味深く読みました。
1エピソードが短いので寝る前にコツコツと読み進めました。私も中谷さんのようなエレガントさに憧れる。そう、憧れる、だけ。
棘の家(中山七里)
教師である主人公は担任のクラスのいじめ問題に頭を悩ませているところ、突然の事故で自分の娘がいじめにあっている事を知る。。
被害者と加害者の立場が変異していく様、自分が信じていたもののほころびが見える様がなかなかリアルで読み応えがありました。
ももこの21世紀日記N'08(さくらももこ)
さくらももこ展へ行った影響で、さくらももこさんの文章が恋しくなり読んだ本。
日常がとてもあたたかみがあってクスッとできるのが良いなぁ。そして「りぼん」時代の仲間である水沢めぐみ先生、吉住渉先生、矢沢あい先生との飲み会とか、豪華すぎて「すごっ!」となりました。
今年も早速、マイペースに本を読み進めています。素敵な作品に出会えるといいなぁ。
いろんな方のおすすめ本の記事を読むのも好きなので、巡回しようと思います。
Instagramでは読了後にアップしているのでよろしければ遊びにいらしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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