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サンパオリ初陣

今回は監督交代が行われたマルセイユ。ヴィラス=ボアスが辞任してから暫定監督で繋いできましたが、ついに新監督お披露目となりました。ビエルサ信者と呼ばれるサンパオリがどのようなサッカーを展開するのか。対レンヌ戦を観ていきます。
まずはメンバー、フォーメーションから。

3バック。酒井はベンチスタートでした。

目次
・前半・攻撃
・前半・守備
・後半
・感想

まずは前半から。

前半
攻撃(ビルドアップ→フィニッシュ)
・後ろからショートパスでの前進を試みる。パイェのライン間を取るポジショニング、WBとIHの位置関係を利用する。ファイナルサードに入ってからは、ニアゾーン(または大外の深い位置)に侵入して折り返しズドンが狙い。
ビルドアップのところでリロラとトヴァンの連携がよく取れているなと感じるシーンが何度かあったので紹介します。

25分のシーン
リロラとトヴァンがレーン交換。トヴァンが大外で受けてカットイン→フライスルーパスでミリクへ。HSと大外に人を置くことでどちらかに必ずボールを通せる状況を作る。これをポジションチェンジを交えてやっているので相手はより対応しづらい。また、チャンスメイクに長けた選手を前向きで使うのにも効果的なポジションチェンジ。


29分のシーン
相手のSHとCHの間に人を置いてCBから縦パス。25分のシーンもそうだが相手の左SHは前への意識が高く、あまり背後の選手を認知できていない。そこを利用しながら、今度はパスコースが空いていたのでHSにポジションを取っていたトヴァンへ。やはりリロラとトヴァンの位置関係がとても良い。


パイェのポジショニングセンスが光ったシーンも1つ。

リロラとトヴァンのような位置関係は左ではあまり見られませんでした。ビルドアップに小さくない貢献をしています。

守備(ゾーン、ハイプレス、カウンタープレス)
・基本的には上2つの使い分け。引いて守るときは532。トヴァンカマラハウィの3枚の脇から進出されるシーンが多かったが、後ろは5枚で構えているので簡単にフィニッシュまで持っていかせない。ハイプレス、カウンタープレスに関しては連動性はまだまだという印象でした。とはいえ全体的な守備意識は高いのでバチッとハマった時にどうなるのか楽しみです。

ハイプレスがハマっていたシーン
31〜32分
俯瞰して見ると逆にフリーの選手がいるが、それを承知でボールサイドで徹底的に追い込むプレッシング。降りるトップ下にはそのままCBが付いていく。最終的にはバックパスに追い込み相手のGKのミスに繋げることができた。
(画像だと分かりにくいかもしれないが、誰が誰に食いつくべきかしっかりと定まっているというイメージ)


後半
・前半、右サイドで行われていたようなこと(リロラトヴァン)が左でも見られるように。ただ、ハウィ(カウイ?)とナガトモはそんなに連携が取れておらず、右の方がパイェも絡みやすそうな印象を受けた。エンリケ投入後はより内側でのプレーが求められたナガトモだったがロストするシーンもあり、途中交代。今後の出場時間に影響を及ぼしそうなパフォーマンスだった。試合はカウンターアタックでキュイザンスが決めてウノゼロ勝利。途中出場で結果を残した。

感想
これからに期待を持てる内容。どんどん良くなっていくと思います。酒井は3バックの右に組み込めそうな気がしてます。それではまた。

Pickup Player ディミトリ・パイェ
・よくよく見たら可愛い顔をしている。


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