ナントいうことだ...
PSGの試合を久しぶりに。CLでは2ndレグは引き分けたものの、ベスト8進出。リーグ戦ではリールモナコが引き分けたことで勝てば首位浮上という状況での一戦。まずはメンバーから。
攻撃の狙い(ビルドアップ→フィニッシュ)
・ボール非保持時は532で守るナントに対して2トップ脇からの進出を狙う。左はヴェラッティ、右はラフィーニャが降りてくるシーンが多かった。
ただ、チームとしての狙いは左寄り。理由としてはムバッペが左寄りのプレーを好むこと、ダニーロ・ペレイラよりもヴェラッティの方がボールを扱うことに長けていることが影響していると推測。
スペースを確保したところからは、近い距離感に沢山人を置き、ワンタッチツータッチでテンポよく繋いでPA内まで侵入→フィニッシュが狙い。得点シーンも狙っていた形に近い崩しでした。
得点シーン
ダニーロ・ペレイラの縦パスからスタート。受けたラフィーニャにCBが食いつくもダイレクトプレーで回避して、空いたスペースにムバッペ。瞬時に戻ったCBとSBに挟まれるも、ディ・マリアとのワンツーで突破を試みる。ディ・マリアのラストパスは通らなかったが、ムバッペのランニングは他のCBを引きつけることに繋がり、ディフレクションしたボールを手前のスペースからドラクスラーがシュート。
このやり方だと、いかにボールを持っていない人が相手を釣り出せるか、引きつけられるかにかかっている。
※守備に関してはパリがボールを保持している時間が圧倒的に長かったので割愛します!
失点に関して
2失点それぞれで書きます。まずは1失点目から。
1.後半はジワリジワリと前から奪いに来るような動きを見せていたナント。パリはゴールキックからショートパスを繋いで前進しようとしたところ、降りてきたムバッペのバックパスが掻っ攫われて失点。
これは完全にムバッペのミス。相手が前からのプレッシャーを始めたとはいえ、パリからするとCLで受けているハイプレスの方が圧倒的に強度も練度も高い。軽率なプレーだった。
2失点目。
2.ナントはトゥーレがライン間に、そしてサイモンがコロと2トップのようなポジショニングを取ることで数的優位を中央で作り、ハイラインを突破。(トゥーレはバックヘッドでパス)
パリとしてはラインをあれだけ高く設定するのであれば、GKへのプレッシャーを強めるor中盤の選手が降りるかディアロのスライドでフリーの選手を埋める必要がありました。ただ、観た感じそもそもフリーを認知できていなかった印象。全体の守備意識が低いと感じてしまいました。
感想
パリが国内で力を抜きがちなのは理解していましたが、ナントはそれをうまく利用してチャンスを決めきった印象。パリとしては悔いの残る一戦に。
Pickup Player アルバン・ラフォン
・何度も素晴らしいセービングでチームを救った。2点目のシーンでは正確なロングパスを披露。得点にも絡んだ。まだ22歳と若く、将来的なフランス代表の守護神としても期待されている。
※ディ・マリアは大丈夫なのか...