ヌーノ・エスピリト・サント
リヴァプール。今回はウルブズ戦。サムネのジョタは古巣対決。最近は怪我人の影響が大きいと感じますが、この試合はどうなるか。まずはメンバーから。
まずは前半の展開を観ていきます。
リヴァプールのプレスに対してのウルブズの対策
イメージ的にはこんな感じ。□と○で囲っているところは、それぞれ数的優位を作っていることを意味する。
ただ、ウルブズはしっかり研究して対策してきました。回避方法として取り上げたいのは主に3つ。
・シンプルに長いボールを使ってアダマ・トラオレに収めさせる。
・サイドチェンジを効果的に使う。
・前線の選手の降りる動きを使う。
特に2つ目。図を使いながら。
・空撃ちしたときのパターン。リヴァプールは後ろが数的同数、そして逆のWBがフリーになるのを理解した上でボールサイドのWBにSBが出る。サイドで奪い切るor苦し紛れに蹴らせることを前提としたプレス。しかし、この試合ではリヴァプールのプレスの強度があまり高くなかったこともあり、ウルブズはボランチの素早いサイドチェンジでプレス回避する形を序盤に何度か作った。
数的同数でしかもトラオレなんかがいるのでロバートソンは縦スライドできないという仕組み。おそらく本来であればサイドチェンジさせないぐらいの圧力をかけて奪うのが目的。
ウルブズの守り方に対するリヴァプールの修正
・ウルブズは基本的にCBには強く寄せないものの、トラオレとウィリアン・ジョゼがそれぞれ監視。ネトがファビーニョ、ボランチ2枚がIHをしっかりとマークすることでSBに誘導、そしたらWBが出てくるという仕組み。
序盤から中盤にかけては攻守において狙いがハマっていたウルブズ。しかし、リヴァプールも途中から修正。DFライン、中盤の選手の人数を変えることで徐々にボールを握れるように。また、リヴァプールはロングボールを使うことに抵抗がない。スペースへのロングボールを狙い、セカンドボールを回収して前進するようなシーンも見られた。
得点シーン
・リヴァプールがスローインの流れからショートカウンターで仕留める。内容的にはウルブズペースに見えたが、少ないチャンスをモノにするあたりは流石。時間帯も含めて大きな先制点となりました。
後半の展開
序盤〜中盤
・リヴァプールは得点を取ったこともあってか、前半よりも重心が低めに。ボールを持っても仕掛けるシーンが減りました。前半も失点しないことはかなり意識していましたが、後半はより守備に重きを置くように。
中盤〜終盤
・選手交代もあり、運動量が上がるリヴァプール。ハイプレスを仕掛けるシーンが増える。この時間にプレー強度が上がるのは良い意味で異常。最終盤は押し込まれるもなんとか耐えてウノゼロ勝利。
感想
・ヌーノ監督の采配・対策は素晴らしかったと思いますが、リヴァプールは現実的な戦い方でスリーポイントをゲット。これが地力の強さかもしれません。非常に見応えのある試合で面白かったです。ではまた。
個人的MOM