映画ライオンキング 感想&興行収入予想
昨日、公開初日に映画ライオンキング吹替版を視聴してきました。
さすが、名作ライオンキング。映画館は人で溢れています。
客層の広さがディズニー映画の特徴だと思います。
家族連れや女性集団、お一人様に年配の方まで幅広い客層が映画館に押し寄せていました。
予告ムービーはこちら
いつものようにネタバレありありの感想と興行収入予想を行なっていきます。
本音の感想なのでめちゃくちゃ褒めることもあればメタメタにする事もあります。
ネタバレが嫌な方、余計な先入観を持ちたくない方は読まないようにお願い致します。
それでは始めます。
目次
①いきなり開幕がピーク
②感情移入の難しさ
③悪役のスカーの小物感
④アラジンの時は感じなかったがライオンキングに感じた違和感の正体
⑤キャラクターの表情が豊かではない弊害
⑥10点満点評価
⑦興行収入予想
①いきなり開幕がピーク
映像美を謳っていた映画だけあり、開幕数分の迫力は圧巻です。
物凄いワクワク感で物語はスタートします。
しかし、個人的に映画で一番ワクワクしたのは開始数分です。
映画の構成としてそいつはどうなんだいと思うかもしれませんが、後半の盛り上がりにかける映画でした。
②感情移入の難しさ
映像は綺麗なのですが、綺麗すぎるが故にリアルすぎるのです。
過去のライオンキングのアニメ映画で表現されていたアニメならではのキャラクターの豊かな表情が激減しています。
声優は気持ちを込めて声で表現していても映像の表情と噛み合っていないシーンが多すぎます。
リアル過ぎるのも課題があるなと感じた映画でした。
③悪役のスカーの小物感
スカーってこんな弱そうなライオンだったかなと思うほど、王のムファサとの対比で弱そうなライオンとして描写されています。
スカーを弱そうに描く必要はあったのでしょうか?
弱そうなライオンがラスボスなので終盤は当然盛り上がりません。
ラスボスは圧倒的な強さと存在感を出して欲しいものです。
どう見ても主人公のシンバの方が体格の良い立派なライオンとして描かれている為、ラスボス戦は冷めた目で見てしまいました。
アニメ版のスカーは怖くて強そうだったので残念でした。
④アラジンの時とは違ってライオンキングに感じた違和感の正体
アラジンの実写版はアニメ版アラジンの世界観を見事に表現しつ実写ならではの迫力を加えた素敵なファンタジー映画だったと思います。
今回のライオンキングは実写のようなアニメのような新しい試みの映画です。
故にアニメでこそ出せていた豊かな表情、過剰なリアクションは使えなくなっています。
そして実写だからこそ出せるはずの豪華絢爛さはライオンが住むアフリカという舞台設定により特に意味がなくなってしまっていると感じました。
綺麗だとは思いますが、豪華だとは全く感じない映画です。
映画が見せてくれるジャングルの映像は非常に美しいですが、現実のジャングルの世界も美しい事を知っているからです。
ジュラシックワールドのように想像上の美しいテーマパークを見せられた時の方が脳内の想像力が掻き立てられた記憶があります。
この映画ライオンキングは実写風の超綺麗映像でなければ表現できない事を行なっている映画ではないと私は感じてしまいましたし、想像力も特に掻き立てられませんでした。
⑤キャラクターの表情が豊かではない弊害
キャラクターの表情が豊かではない為、感情移入が難しいというお話は先程書きましたが、
それにより先が読める王道のストーリー展開に全く感動出来ません。
王道のストーリー展開はキャラクターの心の変わり方に注目する事でグッと面白く感じるのですが、
感情移入も出来ないのに先が読めるストーリーを見せられても退屈に感じるだけです。
演出面も非常に弱かったと思います。
ブンバァがコミカルキャラの役割として奮闘していましたが(あまりにも佐藤二郎色が強くて好みは別れそうだが)、それ以外のキャラクターの演出や表情の表現が本当に弱いため、感情移入してキャラクターを応援することが出来ませんでした。
私は感情移入が出来ないならせめてストーリーでビックリ展開がある事を期待してみていましたが特にサプライズはありませんでした。
王道のフィナーレで終了です。
⑥10点満点評価(及第点は6点)
世界観5.5
爽快感5.5
ワクワク5
キャラクター5.5
ストーリー5.5
ギャグ6
テンポ6
ド派手さ5.5
吹き替えのマッチ度 5.5
映像の美しさ 8
音楽7
序盤のワクワクは凄い8
(10点満点評価の大体の意味合い)
10…史上最高レベルで文句なし
9…映画の魅力の核となる最高峰のレベル
8…非常にハイクオリティで映画の武器となるレベル
7…中々高いレベル、好印象なレベル
6…合格点レベル、映画を見ていて特に不快感を感じないレベル
5…クオリティが低いが我慢できるレベル
4…映画の印象に悪影響を与えるレベル
3…映画全体の印象に多大な悪影響を与えるレベル
2…これ一つで映画が全部台無しレベル
1…絶句
吹き替え版を見たのが良くなかったのかもしれませんが、キャラクターに感情移入が出来ず、迫力も感じませんでした。
ライオンキングは音楽も有名曲が多いですが、
音楽は良かったとは思います。しかし、表情の表現が弱い為、心まではなかなか動かされません。
序盤に一番ワクワクさせておいてクライマックスでも大した盛り上がらない映画ってどうなんだい?と感じた映画でした。
ライオンキング見るならばトイストーリー4やアラジンの方がずっと心に響くと思います。
トイストーリー4の表情の豊かな個性あるたくさんの魅力的なキャラクターに加えて、切なくも考えさせられるストーリー展開
アラジンの音楽と世界観が完璧に合わさった素敵な映像体験
これらと比べると満足度は数段落ちる印象です。
大ヒットしている天気の子の方が画面の見せ方や音楽の使い方に心は動かされますし、勢いで感動してしまうパワフルな映画でした。
酷評が多いドラゴンクエストユアストーリーも途中まではドラクエの世界観を見事に表現してワクワクさせてくれました。最後は色んな意味で驚かせてくるところが酷評されている理由ですが、魅力はある映画でした。
今回のライオンキングはダンボのように特に不快感は感じない映画ではあるものの、心が動かされない味気ない印象でした。アニメ版の魅力を引き出せなかった事が残念です。
⑦興行収入予想
個人的にはこの夏に鑑賞して感想を書いた映画の中では一番オススメできない映画になってしまいましたが、つまらないわけではないのですが、面白味が薄い映画です。
終始まあまあだなという展開が続く映画なのです。
それでもヒットするしないはまた別問題でしょう。
名作のリメイクなのでそれなりの集客は見込めると思います。
ドラゴンクエストユアストーリーやトイストーリー4のように賛否両論の結末では無いので無難な口コミが流れると思います。
最低興行収入40億
最終興行収入は50億から60億ぐらいでしょうか。
得意の字幕版と吹替版で興行収入を稼ぐことのできる映画ですがリピート率は低いと予想します。
ただ、家族で安心して観れる映画ではあるので夏休み効果もあって70億以上まで行く可能性もあります。
ライオンキングは100億突破は厳しいと思います。
トイストーリー4は興行収入面でライオンキングには負けて欲しくはないですね。
アラジンには逆立ちしても勝てないと思います。
週末興行収入は天気の子とライオンキングのガチンコ勝負になると思います。どちらが勝つのか楽しみですね。