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簿記2級から始める証券アナリスト試験:サヤ取りと相関係数

 証券アナリストの通信教育講座が始まる前に、なんとか数学力を高校生レベルまで上げるために数学の勉強をしているのですが、数学Ⅰ・Aの中で、標準偏差や相関係数というのが出てきました。あれ?自分が高校生のときってこんなのやったっけ?なんて思いながら勉強していたのですが、この単元が終わったとき、「もしかしてサヤ取りって相関係数が1に近い銘柄間の取引だったりする?」と思いました。

 サヤ取りとは、2つの銘柄(例えば大豆の12月限と6月限とか、とうもろこしと大豆とか、A株とB株とかいろいろ)の価格差(サヤ)の変化を取るという取引で、価格差が縮まると思えば高い方を売り、安い方を買うという、両建ての取引です。片バリ(売りだけとか買いだけとか、片方しか張らない)より安全なんて言われている取引です。

 短い期間ですが、私はこのサヤ取りを商品先物でやっていた時期があり、初心者向けの大豆やとうもろこしなどでちょっとばかりですが利益を出せていました。上級者になると原油やガソリン、ケロシン(灯油)などをやっていたようです。

 当時読んでた本には「サヤの呼吸を感じ取る」とか書かれており、上達するには毎日場帳やサヤグラフを手書きで書くことが大事と書かれていました。当時は「そっかー、そうなんだー」と毎日手書きしていました。

 株式サヤ取りの本だと、A株とB株の価格差の動きを取るわけですが、こちらの本にも手書きしたり呼吸を感じ取ったりといったことが書かれていたように思います。また、どの組み合わせがよいのかについては具体的なことは書かれておらず、やっていればおのずと分かる、といった具合で、ぼんやりとぼやかされていました(株式の場合、悪名高き単元株なんて制度があるため、ある程度の資産がないとできないことから私はやりませんでした)。

 で、先ほどの話に戻るのですが、これって相関係数が1に近い銘柄同士のサヤを取っていたわけだから、必然的に安全なのでは?なんてことに気づいたわけです。

 当時の資料はすでに捨ててしまったと思うので検証ができませんが、おそらくそうなのではないかと。ただ、ゴールドの限月違いのサヤ取りはサヤがほとんど動かないのでサヤ取りには適さない、なんてことも書かれていたように思うので、あまり相関係数が1に近づきすぎてもよくないのかな、と。

 というわけで、サヤ取りをされるかたは、一度銘柄間の相関係数を調べてみるといいかもしれません。

 と、ここまで書いて、ふとAmazon.co.jpで検索して試し読みしてみたところ、相関係数や標準偏差について触れられている本がありますね。ああ、やはりそうなんだと腑に落ちました。


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