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iPhoneがインターネットにつながらない→Google One VPNが原因でした
急いでいる方は「iPhoneからVPNを削除する方法」を見てください。
問題発生から解決するまでの流れ
2024年1月23日(火)の夕方にiOSのバージョン17.3がリリースされていたので持っているiPhoneとiPad全てをバージョンアップしたところ、iPhoneがモバイル通信、Wi-Fiどちらでもインターネットにつながらなくなりました。
1週間くらい前に同じことが起こり、その時はiPhoneの電源をOFFにし、1時間後に電源ONにしたら直ったのでとりあえずそのまま使い続けていました。その時のことは以下の記事にしています。
前回は電源OFFにして1時間後に電源ONにしたら直ったので、今回は寝る直前に電源OFFにし、翌朝起きたときに電源ONにしたら直っているかもと思いやってみたのですが、ダメでした。
こりゃApple 正規サービスプロバイダに持ち込んで修理かと思い、急いでパソコンからAppleのWebページにアクセスし、予約をしました。最初はApple銀座にしようかなと思っていたのですが、知らぬ間に銀座駅から遠いところへ引っ越ししていたので「歩くのは嫌だぁ」ということで他の近くのApple 正規サービスプロバイダを予約し、行ってきました。
話は脱線しますが、Apple 正規サービスプロバイダまで地下鉄で行くつもりでしたが、インターネットにつながってない状態でSuicaは使えるのか調べたところ、使えるってことでSuicaを使って地下鉄に乗りましたし、翌日もインターネットにつながらなくなりましたが、タクシーでSuicaが使えました。あと電話は使えるのか117番(時報が聞ける電話番号)に電話したら時報が聞けたので、電話も大丈夫なようです。
以下の記事によると、電子マネーでもインターネットにつながってないと使えないものもあるそうで、PayPayやLINE Pay、d払いのようなQRコードやバーコードを表示する「コード決済系」はダメとのこと。一方でオフラインでも使えるのは、Suicaや楽天Edy、iD、QUICPayといった非接触決済系とのこと。
Suicaの場合、[設定]→[ウォレットとApple Pay]→[エクスプレスカード]の中で、[支払い用カードの設定]というのがありますが、私は「なし」にして使っているので、例えばSuicaが残高不足のときは使えなくなると思うのですが、[支払い用カードの設定]を設定してあれば決済できるかもしれませんが、試したことがないのでどうなるのかは分かりません。クレジットカードでの決済になると思うので、もしかしたらインターネットにつながっている必要があるかもしれません。
私はいつも残高が1万円を切ったら1万円チャージしているので困ったことはないです。しかし電車の改札やバスに乗るとき残高不足ではじかれる人をたまに見かけますが、その場でチャージをするにはインターネットにつながっている必要があると思うし、[支払い用カードの設定]をしてあってもインターネットにつながっている必要があるかもしれないことから、万が一の事を考えるとある程度の残高はキープしておいた方がいいと思います。
話は戻って、まずiPhoneがハードウェア的に故障してないか診断プログラムでチェックしたのですが、問題なし。
次に再起動を行ったら直ってしまいました。モバイル通信、店舗のWi-Fiのどちらからもインターネットにアクセスできます。
これを見たとき、「ええー、うっそーん」というのが正直な感想。自分が再起動したときはダメで、サポートの人がやったら直ったのが「納得がいかん」という感情としてぐつぐつとわいてきて、サポートの人に「私がいまここで再起動してもいいですか?」と確認をして再起動をしたら、インターネットにつながらなくなりました。
サポートの人もインターネットにつながらないことを確認したので、次はiPhoneを初期化(工場出荷時の状態)にするというのが対応の手順となっている模様。下記のサポートページに従って、事前にiTunesでバックアップは取っていたので初期化してもらいました。
また話は脱線しますが、メインPCでiTunesにバックアップを取ろうとしたのですが、何回やってもバックアップが取れません。いろんなソフトが入っているとあるソフトが他のソフトに悪影響を与えることはよくある話で、それかなぁと思いつつもバックアップを取らないと初期化したりメーカーで修理となったときアプリよりも保存しているデータを失うことの方が損失としては大きいし(もっともデータまでバックアップするかはアプリ次第ですし、データの保存先がクラウドになっている場合は何もしないでしょう)、早く直したいということで予約の日時を早めにしたことから大急ぎでWebブラウザとATOKくらいしか入れてないノートPCにiTunesをインストールし、こちらでバックアップを取りました。バックアップには100GB強のデータで1時間強かかりました。
で、初期化したところ、モバイル通信、Wi-Fiどちらでもインターネットにつながりましたし、再起動しても大丈夫だったのでこれで直ったということでApple IDでのログインと、Suicaなどのウォレットを復元してサポートは終了。最初、Suicaの復元をしようとしたらダメだったのですが、Face IDの登録をしたら復元できたので、この辺の設定ができればとりあえずSuicaなどを使って家に帰ることができるので、初期化した場合は少なくともこれだけは設定(復元)してから店舗を後にした方がいいです。
家に帰ってからiTunesにバックアップしたデータをリカバリ(復元)をしたところ、インストールしてあったアプリを一斉にダウンロードし始めたので「アプリそのものはバックアップされないんだー」と思いつつダウンロードしているのを見ていたら、インターネットにつながらなくなり、以下のような画面で止まってしまいました。
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モバイル通信、Wi-FiをON/OFFしてみてもダメだったので、再度同じApple 正規サービスプロバイダの予約をし、万が一モバイル通信が寝ている間に復活してダウンロードを始めたら通信費が怖いのでモバイル通信はOFFにして就寝。再起動は余計に悪化したら怖いのと、この画面をサポートの人に「こうなりました」と見てもらいたかったのでやりませんでした。
翌日再度店舗に足を運んだのですが、対応した人が昨日と違う人だったので昨日店舗でやったことを話し、昨日と同じ事をして直ってもまたダメになってまた店舗に足を運ぶのは嫌なので、いっそのことメーカーに修理に出してもらった方がありがたいと思っていると伝えたところ、バックアップしたデータに悪さをしているアプリだかなんだかが含まれていて、復元したときにそれもiPhoneに戻されて悪さをしているかもしれないので、面倒だけど初期化したらバックアップを使わず、App Storeからアプリを1つ1つインストールするしかないかもと言われました。
昔々コンピューターウィルスが流行りだした頃、パソコンのバックアップを取ったときコンピューターウィルスも一緒にバックアップしてしまい、駆除したりOSのインストールし直ししてクリーンな状態にしてもリカバリでウィルスも取り込んで感染してにっちもさっちもいかなくなるというあるある話を思い出しつつ、仕方ないかと思い初期化をお願いしました。
初期化にどのくらい待たされるかなぁと思っていたら、すぐにサポートの人が「VPNを削除したら直りました」と言って戻ってきました。
VPNはGoogle One VPNを使っていたのですが、[設定]→[一般]→[VPNとデバイス管理]→[VPN]からGoogle One VPNを削除したら直ったとのことでした。
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VPNはときどき「VPNを切断しました」「VPNに接続しました」といったメッセージを出していました。今回は[設定]の中の[VPN]がずっと読み取れないほどメッセージを頻繁に変えて表示していたのですが、「あー、なんかやっているけど、いつものことがたまたま頻繁に起きているのかな」としか思いませんでしたが、これが原因でした。
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VPNって何?
そもそもVPN(Virtual Private Networkの略)ってなんなのよって話ですが、Google One VPNには以下のような説明が記されています。
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かなりざっくりとした説明ですが、下記記事に具体的に分かりやすく説明しているのでもうちょっと具体的に知りたい方はこちらをどうぞ。
私はIPA(情報処理推進機構)がおこなっている未踏事業(当時は前人未踏なんちゃらなんて呼ばれていたような気がします)という、ざっくり大雑把に言ってしまうと「海外の本当の意味でのハッカーに負けないすげー奴を見つけて育てようぜ」という事業が立ち上がって、それに選ばれたメンバー(この事業ではスーパークリエータと呼ばれている)の中に登大遊(のぼり だいゆう)という人がSoftEther(ソフトイーサ)というVPNのソフトを作ったのをきっかけにVPNというのを知りました。
2003 年度【未踏ユース】「スーパークリエータ」(2番目の人)(https://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/it/qv6pgp000000js0d-att/000050658.pdf)
Wikipediaを読むとかなり面白いことをしている人で、特に「中国政府のGreat Firewallのハッキング」は「くまのプーさん習近平」並み(あるいはそれ以上?)の破壊力があってここだけでも読む価値があります。
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ちなみにそれぞれのスーパークリエータにはそれを指導や助言、評価するプロジェクトマネージャーが就くのですが、どういうコネがあったのか分かりませんが、プロジェクトマネージャーにアラン・ケイの名前を見たときは非常に驚きました。Appleのスティーブ・ジョブズやMicrosoftのビル・ゲイツ、GNU/Linux(GNUを知らない人は「LinuxとGNUシステム」や「GNU/Linux FAQ」を参照のこと。若い人はLinuxは知っててもGNUは知らないかもしれないのでその時は「GNUについてまったく聞いたことのないGNUユーザ」を参照してください)のリチャード・ストールマンやリーナス・トーバルズと同じレベルかそれ以上に重要で有名な人です。
LinuxとGNUシステム(https://www.gnu.org/gnu/linux-and-gnu.html)
GNU/Linux FAQ(https://www.gnu.org/gnu/gnu-linux-faq.html)
GNUについてまったく聞いたことのないGNUユーザ(https://www.gnu.org/gnu/gnu-users-never-heard-of-gnu.html)
アラン・カーティス・ケイ(Alan Curtis Kay, 1940年5月17日 - )は、アメリカ合衆国の計算機科学者、教育者、ジャズ演奏家。パーソナルコンピュータの父、と言われることもある。(中略)マイクロコンピュータ以前の時代に、個人の活動を支援する「パーソナルコンピュータ」という概念を提唱した。つまり1960年代当時、高価で大きく、複数人で“共有”するのが当たり前だったコンピュータに“個人向け”という利用状況を想定し、それに相応しいコンピュータ環境がどうあるべきかを考えた人物。自らがそう名付けた「ダイナブック構想」の提唱者。「コンピュータ・リテラシー」という言葉も彼が造った。
※余談ですが、東芝がノートパソコンをつくり、それに「ダイナブック」と名付けたことに一部のコンピュータ関係者やマニアでアラン・ケイのダイナブック構想を知っている人からは「これはアラン・ケイが提唱しているダイナブックではない!」「ダイナブックなんて名前をつけるな!」と非難囂々(ひなんごうごう)でしたが、それとは関係なくノートパソコンは人気があり、売れてたみたいです。
当時は今あるネットワークの中にソフトウェアで仮想のネットワークを作るソフトで、SoftEtherを使ってない人はこの仮想ネットワークには入れず、秘匿性の高いデータや怪しいデータのやりとりに使うのかなといった認識しかありませんでした。ある意味、秘密のネットワークを作るようなものかなくらいにしか思っておらず、実際のところ誰が使うんだろうと思っていたのですが、一部の人には人気があり使われていたようです。ちなみにSoftEtherが公開されてから2,3ヶ月後に社内で使用禁止のソフトになり、社内の誰かがなんかやっちゃったのかなーくらいにしか思っていませんでした。
※余談ですが、私の勤め先からもスーパークリエータとして選ばれた人がいたのですが、ある日、スーパークリエータがやっていることがある程度形になったのか、それを某社にもっていって評価してもらったところダメ出しをくらったという話を風の噂で聞きましたが、その後どうなったかは不明です。下記URLのどこかにその人が載っていますが、年度が分かってしまうと簡単に特定できてしまうので、どの年度の誰かは想像にお任せします。
話は戻ってVPNを削除したことでインターネットに接続するようになったのですが、Google Oneを削除し、再度インストールしてGoogle One VPNを使ったらどうだろうとやってみたのですが、しばらくは問題なく使えていたのですが、そのうちインターネットに接続しないことが起こるようになったので、VPNを削除しました。
iPhoneからVPNを削除する方法
VPNの削除の仕方ですが、Google Oneの中からVPNをOFFにしても解決しません。
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[設定]→[一般]→[VPNとデバイス管理]→[VPN]とアクセスして、VPNが設定されていると以下のような画面が表示がされます。ここで(i)をタップします。
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「VPNを削除」をタップして削除します。
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iPhoneのアプリを自動的にアップデートする/しないの設定ってあるのか分かりませんが、知らない間にアップデートされて最新バージョンになっていることがあるので、もしかしたらGoogle One VPNもバージョンアップされたけど、インターネットに接続できなくなるバグが入っていたという可能性もありますが、それを確認する方法が分からないので想像というか妄想の域を出ません。ただ、私の場合はGoogle One VPNが原因だったということは確実なようです。
VPN以外でもインターネットにつながらなくなることがある
あと対応してくれたスタッフが言っていたのですが、スマホでインターネットに接続できなくなった場合、VPNの他にウィルスバスターといったアンチウイルスソフトが原因だったりすることがあるそうです。
以前はiPhone用のアンチウイルスソフトは無いけどAndroidにはあって、出典元は忘れてしまいましたがスマホのセキュリティ強度を調査したレポートがあって、5段階評価(5が一番強い)されていたのですが、iPhone(iOS)は4.5、Androidは1か1.5と報告されていていたので、それでiPhone用のアンチウイルスソフトは無いのかなと思っていたのですが、最近App StoreをウロウロしていたらiPhone用のアンチウイルスソフトがあったので、このレポートとは関係ないのかなとか、作れば売れると思って登場したのかなと思っていたりしてます。
それに関連したものとして、最近「中国のiPhone使用禁止が拡大、国有企業や政府機関で-関係者(Bloomberg)」なんて記事が出ました。記事を読むと中華製のソフトや部品を使うようにしているってことが書かれていますが、使われているOSはAndroidなのかな?Androidのセキュリティは甘いから中国にとって都合のいいように好き勝手にいじくりまわしてそれを使わせようとしているのかな?なんて勘ぐっているのですが、iPhone(iOS)はNG、Androidは不明ってのは不自然さを感じます(AndroidをスマホのOSとして使うに当たっての条件とか制限についてはどうなっているのか私には分かりません)。
対アメリカと考えた場合、Androidの方が圧倒的にシェアが大きいのでこちらを禁止すべきなのでは?と思うのですが、上記のような理由からなんですかね。
<OSシェア(全世界)>
1位 Android:72.37%(+0.71%)
2位 iOS:26.98%(-0.63%)
話しを戻して、VPNを使うかどうかはあやしいアプリやWebサイトを利用したり、プライバシーにどれだけ敏感かなどによりますが、VPNを使うのであれば私の場合だとGoogle One VPN以外のVPNアプリを使うしかなさそうです。Google One VPNを使ってきましたが、使うことで何らかのメリットを感じたことはないので、特別な理由でも無い限り、VPNは使わないと思います。
iPhoneではなくWindows版のVPN by Google Oneの話しになりますが、以前はAmazon Prime Video(通称アマプラ)にアクセスできませんでしたが今はできるようになりました。あとメルカリはVPN by Google OneをOFFにしないとログインができませんでした。
最近はパソコンは持ってなくて、スマホ1台だけという人が増えてきているようですが、インターネットにつながらなくなったとき、どうやって修理の予約を取るのかとか(企業や役所によってはスマホのWebブラウザからしか予約できないところもあります)、バックアップはどうするのかなんて要らぬ心配をしていたりします。