D-I-V投資:2008年6月にD-I-V投資を始めていたらどうなっていたか?調べてみました
過去にD-I-V投資をしていたらどうなっていたか、調べてみました。
投資期間は2008年6月27日から2022年4月13日まで。これは全世界株式ETFであるVTのヒストリカルデータをYahoo!Financeから取得したとき、一番古いデータが2008年6月27日だったからです。この日の始値で購入し、そのままリバランスもしないで持ち続けた場合について調べてみました。本当だったらリバランスすべきなのでしょうが、どのようにリバランスすればいいのかわからなかったのでそのまま放置にしました(リバランスした際の税金も考慮しなければなりませんしね)。
また、高配当ETFはSPYDではなくVYMにしました。これはSPYDの設定日が2015年10月と短かったため、VTより古くに設定されたVYMを使いました。
D-I-V投資を始めたときのポートフォリオは以下の通りです。
そして2022年4月13日時点のポートフォリオは以下の通りです。
パフォーマンスについては以下の通りです。
D-I-V投資ですが、VTよりパフォーマンスはよかったです。これはリターン補完戦略として組み入れたものが、エネルギーセクター以外はVTより良かったためです。実際、2022年4月13日時点のポートフォリオを見ると、VTよりリターン補完戦略の方が大きくなっています。リターン補完戦略がうまくいったと言えそうです。
参考までにS&P500 ETF(SPY)のパフォーマンスも入れましたが、VOOにしなかったのは、VOOが設定されたのが2010年9月とVTより遅かったためです。
SPYはD-I-V投資、VTどちらよりも成績が良かったです。「だったらSPY一本でも良かったのでは?」と思うかもしれませんが、全世界株か米国株一本かについてはリベ大のYouTube動画「【結論】投資初心者は「全世界株」と「米国株」どちらに投資すべきか?【株式投資編】:(アニメ動画)第115回」でそれぞれの主張やどちらがいいかの結論が述べられていますので、お時間のある方はご覧になってください(20分くらいの動画です)。
おまけとして、D-I-V投資、VT、SPYそれぞれの日次でのリターンとリスク(2標準偏差)を以下に記します。
D-I-V投資
平均リターン:0.0341%
リスク:2.4135%
VT:
平均リターン:0.0284%
リスク:2.7389%
SPY:
平均リターン:0.0441%
リスク:2.5858%
D-I-V投資とVTで比較すると、平均リターンはD-I-V投資の方が高く、リスクはD-I-V投資の方が低いです。D-I-V投資の方がリスクを抑えつつもリターンを狙えると言えそうです。
D-I-V投資とSPYで比較すると、平均リターンはSPYの方が高いですが、リスクもSPYの方が高いです。リスク選好型ならSPY、リスクを抑えたいならD-I-V投資と言えそうです。
過去約14年間のデータでの検証でしたが、これからの14年間についてはどうなるのかわかりません。先日リアルマネーを投じてD-I-V投資を始めましたので、毎月レポートしていきたいと思います。