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「やばい」について調べてみたら簡単に答えが見つかった

自分が知る限り、元々は「危ない・危険」といった意味で使われていたのが、いつの間にか「凄い・素晴らしい」といった正反対とも言える意味を持つようになり、「やばい」と見聞きする度「これはどっちの意味なんだ?」とそこで思考だったり見聞きするのが止まるようになってしまいました。たまーに見聞きする分には困らないけれど、誰もがかつての「ぶっちゃけ」と同じくらい頻繁に使うので(私はそのテレビドラマを見たことがないのですが、仕事の打ち合わせで「ぶっちゃけ」という言葉を耳にしたときは凄く驚きました)、それ以降の数秒間の言葉が頭に入らず「あれ、何の話をしているんだ!?」とわけが分からなくなることが多くなりました。

そこで「やばい」の使われ方について調べてみようと思ったのですが、手始めに国語辞典で調べたところ、あっさりと答えが載っていました。

三省堂国語辞典 第八版

最初に書かれていることが元々の意味であることが多く、2番目以降は後から追加されたり重要度が低かったりしますので、やはり元々は「危ない・危険」といった意味なんだと読み進めたら、最後に[由来]が書かれており、知りたかったことが全てここに書かれていました。

元々は江戸時代に「やば=あぶないようす」だったのが明治時代には「やばい」と使われるようになったけど意味は変わらず。しかし1970年代から「すばらしい」という意味で使われたけど広まったのは21世紀になってから。さらに程度が大きいの表現としても使われるようになったとのこと。

これでは「アレをやってちょうだい」「これはもうアレだから」の「こそあど言葉」と同じで、もう何でもアリアリの意味不明言葉としか思えません。「アレ」とか「ソレ」を頻繁に使うようになるのは脳の機能が衰えて具体的な名称が出なくなった証拠なんて話しを聞いたことがありますが、「やばい」も脳機能の低下の現れなのかななんて思ったりもします。

「やばい」は「脳がやばい」。

皮肉として「先生といわれるほどのばかでなし」なんて言葉がありますが、「やばい」も皮肉めいた言葉として使われるようになるかもしれません。既に「アイツの頭の中はやばい」はどうとでもとれますしね。


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