ピーター・リンチの株で勝つ - よい銘柄さえ選べば相場のほうは気にしなくてもよい。
投資本を読んでいて、印象に残る言葉については「読書メモ」としてEvernoteに記録しています。で、相場が下落しているときなどに読み返しています。
今回の下落相場でも読み返しており、その中でも一番最初に読み返すのが「ピーター・リンチの株で勝つ」です。
他の投資本はイケイケドンドンといった内容なのに対し、ちゃんと「相場は下落するものなんだよ。そんなときのために、こんなことをしておくんだよ」といったことが書かれています。
今回のような相場の下落局面についてはどうすればよいか。本書から引用します。
最近たまたま知ったのですが、Seeking-Alphaという米国の投資情報サイトで、登録したポートフォリオの各銘柄がバリュー、グロース、収益性といった項目でどのグレードにあるかを教えてくれます。私のポートフォリオについては以下の通りです。
収益性(Profitability Grade)が高いのが分かります(ほとんどがA+で、最低でもA-。CUREはヘルスケアセクターのレバレッジETFなのでグレード表示はされてないのだと思います)。
全ての銘柄をSeeking-Alphaのレーティングを見て銘柄選択していたわけではないのですが、それでも収益性の高い銘柄を選んでいたというのはちょっと驚きです。
いくら収益性の高い銘柄を選んでいても、バリュエーションが高いと・・・というのがありますが、私の場合、高いか安いかは過去のPER推移から「今はこの辺なのかぁ」「年々PERが上昇しているなぁ」といった情報は見ますが(Seeking-Alphaだと銘柄を選んだ後、Charting→P/E GAAP (TTM)で見ることができます)、さらに上がるかも知れないという欲の方が大きいので、結果、下げた場合は「割高だったんだねぇ」と納得することにしています。
「割安なときに」といった買うタイミングを探ることは自分にはできないので、せめて財務の良いものを、とやっていたら、上記のような銘柄を選んでいました。ピーター・リンチの言うとおり、「私としても、もちろん相場や景気の予測をしたいが、それが不可能なので、バフェットと同じで儲かる会社を探すことで満足しているのである。」
話は戻って、今回の下落相場ですが、どこまで下がるかサッパリ分からないので、繰り返しになりますが「儲かる会社を探すことで満足」しています。
また、「米国株:バブル崩壊前に100ドル投資したら2020年末にはいくらになっているか、調べてみました」で、ITバブルとサブプライムローン・リーマンショック前に投資したら最大何%下がるか、どのセクターが負けセクターで、どのくらい後を引きずったかといったことを調べています。今回の下落がバブル崩壊によるものだとしたら、参考になるかもしれません。