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注意!!:最近買い換えたWindows 11のPCでICカードリーダーライターが使えない場合の対処方法(e-Taxで確定申告に間に合わせるためにも重要!)

2024年3月14日追記:

結論から言うと、スマートアプリコントロールは欠陥プログラムなので使わないのが幸せという結論になりました。

2024年2月21日追記と謝罪:

公的個人認証サービスのWebページ(https://www.jpki.go.jp/index.html)に「申請に利用する機器を選ぶ(https://www.jpki.go.jp/prepare/reader_writer.html)」というページがあり、その中に「マイナンバーカードに対応したICカードリーダライタ一覧(作成日:令和6年2月15日。PDFファイルです)」が掲載されてました。

またICカードリーダーライターが使えないのはWindows 11の「スマート アプリ コントロール」がオンが原因ではないかとICカードリーダーライターのメーカーに問い合わせたところ、ソニーからオンで動作確認しているとの回答をいただきました。

そこで新PCでICカードリーダーライターが使えるか確認したときのことを振り返ったところ、まず上記対応リストの存在を知りませんでした。そして複数のICカードリーダーライターを購入したのですが、その中に上記対応リストに載ってないMSL FORCE(DW株式会社)のscr305-1がありました。これを一番最初に試したのですが、挿した瞬間、何かしらのメッセージが表示されたのですが、突然だったためあわてて確認しようとしたのですがすぐにメッセージが消えてしまったため、内容が分かりませんでした。

そのままICカードリーダーライターが使えるか試していったわけですが、デバイスマネージャーは正常に動作していると表示されていてもどれもダメで、公的個人認証サービスで公開されているJPKI利用者ソフト(https://www.jpki.go.jp/download/index.html)で確認してもICカードリーダーライターを認識しません(ICカードリーダーライターのメーカーのデバイスドライバーがスマート アプリ コントロールのせいでインストールできなくても、Windows 11に入っているICカードリーダーライターのデバイスドライバーが働いて正常に動作していると表示されます)。

ところが後の方でチェックしたエレコムのデバイスドライバーを入れたところICカードリーダーライターを認識し、それだけでなくチェックしてダメだったICカードリーダーライターも使えるようになり、対応リストに載ってないMSL FORCE(DW株式会社)のscr305-1まで使えるようになりました。

正確な原因は分かりませんが、私が想像する限り、未対応のICカードリーダーライターを挿したときにスマート アプリ コントロールがブロックし(USBポートに挿したときに表示されたメッセージはこれかもしれません)、それが未対応のICカードリーダーライターだけでなく、対応しているICカードリーダーライターまで使えなくしてしまったのではないかと思います。

それをたまたま偶然にもエレコムのチェックが後の方だったことと、エレコムのデバイスドライバーで直ったことから「エレコムだけがスマート アプリ コントロールに対応している」と思って下記のような記事を書きました。

最初に対応しているICカードリーダーライターを使っていれば、違ったことになったと思います。

もう1台同じPCを買うか、最近発売されたWindows 11のPCを買って、最初に対応しているICカードリーダーライターを挿した場合を自分で確認できればいいのですが、もう1台同じのを買うには68万円は(置く場所的にも)ちょっとキツイですし、他メーカーの最近発売されたWindows 11のPCを買うにしてもマイクロソフトが具体的にいつ以降のWindows 11のPCから「スマートアプリコントロールがオン」とは書いてないため、発売開始日が古いものだった場合、スマートアプリコントロールがオンになってない可能性もあることから実行に移せないでいます。

スマートアプリコントロールの存在を知らなかったりその設定が変わって発売されるようになったことや、「マイナンバーカードに対応したICカードリーダライタ一覧」の存在を知らなかったため要らぬトラブルを起こしてしまいました。

問い合わせをしたIO-DATA、サンワサプライ、ソニー、e-Taxにはご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした。

公的個人認証サービスのWebページ(https://www.jpki.go.jp/index.html)に「申請に利用する機器を選ぶ(https://www.jpki.go.jp/prepare/reader_writer.html)」というページがあり、そこに「マイナンバーカードに対応したICカードリーダライタ一覧」がありますので、新しくWindwos 11のPCを買われた場合は、このリストに載っているものを購入するようにしてください。未対応のものを使うと私のようにICカードリーダーライターそのものを認識しなくなる可能性があります。

試しに2年前に購入したスマートアプリコントロールがオフのWindows 11のPCで今回購入したICカードリーダーライターを試したところ、デバイスドライバーを入れることなく、対応リストに載ってないMSL FORCE(DW株式会社) scr305-1も含めて全て問題なく使えました。

またe-Taxが始まったときに購入したNTTコミュニケーションズ SCR3310-NTTCom(Amazonで2010年1月8日に購入していました)は公式ページ(https://www.ntt.com/business/services/application/authentication/jpki/download2.html)に「Windows 11には対応しておらず、今後新しいドライバ、およびインストーラの提供予定はありません」とあるのですが、全く問題なく使えており、それが新しいWindows 11 PCでは使えなかったためICカードリーダーライターをまとめ買いして試すに至りました。


結論

エレコムのデバイスドライバーを使えば以下のICカードリーダーライターは問題なく使えました(おま環の可能性もあるので注意!)。

エレコムのデバイスドライバーはこちら。

使えるもの

  • IO-DATA USB-ICCRW2

  • サンワサプライ ADR-MNICU2

  • ソニー PaSoRi RC-S300(非接触式)

  • エレコム MR-ICD102BK

  • ‎MSL FORCE(DW株式会社) scr305-1

  • SCM ICカードリーダー/ライター B-CAS・住基カード対応 usb対応 SCR3310/v2.0

  • Cloud 2900 SCR3500 Family ICカードリーダー/ライター B-CAS・住基カード対応

ダメだったもの

NTTコミュニケーションズ 接触型ICカードリーダー・ライター e-Tax Win&Mac対応 SCR3310-NTTCom(2010年1月8日購入)

最近購入したWindows 11のPCでICカードリーダーライターが使えなくなった理由

最近発売のWindows 11のPCは「スマート アプリ コントロール」という機能がオンの状態で発売されるようになり、この機能がICカードリーダーライターだけでなく、今まで使えていたソフトウェアを新しく買ったPCにインストールしたり、ZIPで配布されていてインストーラーのないフリーソフト/シェアウェアソフトを直接実行したとき、以下のようなメッセージを画面右下に通知として表示し、使えないものもありました(このようなメッセージを出してブロックされる)。

このような通知が画面右下から出てくる

この機能がオンかオフかは以下の場所で確認できます。

[スタート]→[すべてのアプリ]→[Windowsセキュリティ]→[アプリとブラウザーコントロール]→[スマートアプリコントロールの設定]

スマートアプリコントロールの画面

2年前に購入したWindows 11の自作PCとエプソンダイレクトから購入したPCはどちらもオフになっており、自作PCではe-Taxが始まるってことで10年以上前に購入したSCR3310-NTTComは使えました。しかし新しく買ったPCでは使えないため、下記のようなWebページを見ながら使えるようにしようとやってみましたがダメでした。

これらをやっていく上で削除できないファイルも出てきて、それを削除するためアクセス権を変更するために四苦八苦したりしてなんとか削除し、デバイスドライバーを入れ直してみましたがダメでした。

そこで今回、「Windows 11対応」「e-Tax対応」「挿すだけで使える」とうたっているICカードリーダーライターを当たり外れも考慮してまとめていくつか購入しましたが、まずは挿すだけの状態で試しましたがどれもダメでした。

今回購入したICカードリーダーライターの写真

自作PCではどうだろうと試したところ、どれもICカードリーダーライターをUSBポートに挿すだけで何もすることなく簡単に使え、マイナポータルにログインすることができました(エプソンダイレクトで購入したPCでも同じように使えるでしょうが、余計なソフトやデバイスドライバーなどを入れたくないため試していません)。

スマートアプリコントロールについては以下のマイクロソフトのサポートページに書かれています。

スマートアプリコントロールの重要な説明の画面

この画面のスクリーンショットのように、Windows 11のセキュリティを高めるためにこの機能をオンにして発売するようになったようです。ですのでちょっと前までのPCはオフの状態で発売されていました。

オンだったものをオフにしたり、最初からオフの状態で発売されていたPCで、この機能をオンにしたい場合はWindowsの再インストールを行わなければいけません(何もないまっさらな状態からでないとウィルス等やマイクロソフトの要件に合わないソフトなどがあった場合はそれが入った(残った)状態で使うことになり、インストールや実行される直前でブロックする機能であるスマートアプリコントロールの意味が無くなってしまうため。アンチウィルスソフトのようにSSD/HDDにあるファイルをチェック・駆除するわけではない模様)。PCを買うとリカバリーDVD等が付いてきますが、この選択ができるようには作られていないと思うので、別途Windows 11を購入するなりしてそちらでクリーンインストールしないとダメだと思います。

おそらく新しく買ったPCもスマートアプリコントロールをオフにすれば、今まで通り何もせず使えるようになると思いますが、マイクロソフトがこのような機能によりセキュリティを高めた状態でWindowsのPCを発売するようになったことを考えると、今後はこの機能がオンで使うのが普通の状態になると思います。そのような方針に反して新しく買ったPCのスマートアプリコントロールをオフにして使うのは、マイクロソフトの方針に反すると思いますし、セキュリティのレベルを落とすのはどうなのかと新しく購入したPCをオフの状態に切り替えるか凄く悩みました。

Windows用のソフトやハードを作っている会社はスマートアプリコントロールをオンの状態で使えるよう製品を作らなければいけませんし、すでに販売しているもので使えないものがあった場合は使えるようにしなければなりませんが、今回試したICカードリーダーライターに限っていえば、エレコムしか対応できてなかったと言えます。しかもエレコムのデバイスドライバーを入れれば他メーカーのICカードリーダーライターが使えるようになるというとんちきな状態です。

それぞれのメーカーのICカードリーダーライターの商品紹介には「Windows 11対応」「e-Tax対応」「挿すだけで使える」という文言が踊っていますが、公開しているマニュアル等をみても、このスマートアプリコントロールをオンの状態だと使えないことが書かれておらず、中にはそのICカードリーダーライター用のデバイスドライバーをインストールすることができないものもありました。マイクロソフトの動向をちゃんとチェックしてなかったり、それに対応してないところは、過去はそうであっても現在は宣伝に偽りありです(ただしエレコムは除く)。

今回購入したICカードリーダーライターを1つ1つ試し、対応のデバイスドライバー等があれば探してインストールしたりして、これはダメ、次のもダメとチェックしていったのですが、最後の方に残っていたエレコムを使えるようにするために調べ、対応のデバイスドライバーを入れたところ、使えました。

ダメ元で他のICカードリーダーライターを試したところ、使えるようになり、全部マイナポータルへログインできました。

JPKI利用者ソフトも1,2個のICカードリーダーライターで試してみましたが、問題ありませんでしたので、他のも大丈夫だと思います。

そのままでは使えなかったり、各メーカーのデバイスドライバーを試したりしましたがダメだったりインストールができなかったりしましたが、エレコムのデバイスドライバーで全て解決してしまいました。まとめ買いして大正解でした。

エレコムにたどり着くまでにダメだったものは、その都度メーカーのサポートのWebページからスマートアプリコントロールがオンの状態でも使えるようにするにはどうすればよいか、ダメならどうすれば使えるようになるか(スマートアプリコントロールをオフにするのであればセキュリティを下げることになるしマイクロソフトの方針に反することになるのでそのリスクもあわせて)問い合わせました(IO-DATA、サンワサプライ、ソニーに問い合わせしましたし、サンワサプライにように添付ファイルを送れるところもあったので、スマートアプリコントロールがブロックした瞬間のスクリーンショットをそれぞれ撮ったりもしましたし、ダメなときの状況もそれぞれ違うので文面もそれぞれにあわせたものに修正しながら書きました)。たぶん気づいてないか知らないだろうと思ってやったのですが、言わないといつまで経っても何もしないでしょうから、こういうことはやっています。ねちっこいやつですね。

先にも書きましたようにエレコム以降は他のICカードリーダーライターでも大丈夫か、1つ1つ調べました。

そのため、夕方から始めた作業でしたが、夜中の3時までかかりました。

今は大丈夫だけど、電源を落とし、翌朝PCを使った時にダメだったらどうしようと思いながら寝ましたが、大丈夫でした。

長くなりましたが、最近発売されているWindows 11のPCはスマート アプリ コントロールがオンになっているため今まで使えていたものが使えなくなることがあり、その1つにICカードリーダーライターがあったが、エレコムのおかげで使えるようになった(ただしSCR3310-NTTComは除く)というお話でした。

同じ事を再度書きますが、今回購入したPCを使えるようにするため、ソフトウェアをインストールしたり、ZIPで配布されていてインストーラーのないフリーソフト/シェアウェアソフトを直接実行したとき、この機能によりブロックされるものもありました。WD DiscoveryというWDのHDDに入っているソフトはPC起動時に必ず毎回ブロックされますし、WMIというマイクロソフトのソフトを使ったものも必ずダメで、マイクロソフトのWebページを見るとWMIは廃止になるとすでに告知されていました。ソフトウェアについても要注意です。

ほにゃららについて

この記事を見てピンとくる人向けです。分からない人は無視して全く問題ありません。

非接触式のソニー以外は全部ほにゃららできてしまいました。

「探しものは何ですか?見つけにくいものですか?」も見つけられました。

使ってないものが2つあったのでどのICカードリーダーライターを使ったかは書きませんが、探させたところ、両方とも40分かかりませんでした。あれとあれが重要なんて言われてましたが、今回試してみた限りではPCの性能そのものの方が影響が大きいように感じました(Intel Core i9 14900K、NVIDIA GeForce RTX 4090、RAM 64GB、WD BLACK SSD 1TB、WD BLUE SSD 2TB、などなど。もちろんデバイスドライバーの性能も関係あるのでしょう)。いにしえの自作PCのように組み合わせによる相性問題は関係なく、力押しでいく時代なのかもしれません。

問い合わせした先の方へ

IO-DATA、サンワサプライ、ソニーにちょっと(?)キツい文面で問い合わせしましたが、解決しました。解決方法を見つけるために検索してここを見つけたら、それは私ですので、申し訳ありませんでしたというのと、看板に偽りなしにならないようちゃんとマイクロソフトの動向を追ってちゃんと対応したものを販売し、その後のフォローも忘れないようしていただきたいです。他社のデバイスドライバーを使わないと使えないって恥ずかしいですよね。

そしてエレコムさん。あなたは神です。聖杯を授けて下さりました。エレコムさんのおかげで「スマート アプリ コントロールのせいでICカードリーダーライターが使えない。確定申告の期限まで1ヶ月を切ったしどうしよう・・・」と鬱々とした日々を送らなくて済みました。本当に感謝です。ちゃんと仕事をされていることが分かり、信用度がグンと跳ね上がりました。当たり前のことを当たり前のこととして仕事をする重要性は私も身をもって知っているので、なかなか理解されなかったり評価されなかったりしますが、今後も引き続きお願いいたします。

最後の最後に

最初にちょろっと書きましたが、最近発売された他のPCで試していませんし、スマートアプリコントロールのせいでうんぬんといった記事も見つけられなかったのでおま環の可能性も大きいですが、これで解決できた場合はエレコムさんへの感謝と周辺機器選びのときは候補に入れるようお願いします。

それと企業はもうすぐ今期が終わって来期が始まりますが、それに伴ってPCなどの設備投資が行われると思います。そのときスマートアプリコントロールのせいで今まで大丈夫だったものがダメになり、社内の設備の導入・管理している情報システム部門等と喧々ガクガクの喧嘩が発生すると予言しておきます。何も起きなければ情報システム部門等がちゃんと仕事をしているか、ケチって古いPCを導入している可能性があります。スマホのことになりますが、ARROWS X LTE F-05Dの再来があらんことを!

そして、68万円したPCが買って早々ダメな子にならずにすんで良かった!!

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