ときたま自主映画日記 🙆♀️ 編集はけっこうヌカルミながら進む
長編映画の編集は少しずつ進んでいる。
少なくとも後退はしていない。
「ちっとも進まない」というとネガティブになる。
「少しずつ進んでいる」というほうがよい。
道路が渋滞しているときに「ちっとも進まない」というと、気が沈んだりイライラしたりする。
それならおしゃべりをしたり、音楽を聴いて楽しんでいたほうがいい。
動かないようでも「少しずつ進んでいる」からねー。
いま、どの部分かというと荒編(とりあえず細部はおいといて最後まで繋ぎ合わせる事)に向けて、手分けして仕事中。
その前は、カメラマンからデータを分類して受け取るのに7か月かかった。そういうペースだから考えにくいほど遅い。
でも、とにかくデータはようやく全部受け取った。
僕は最近、オープニングとエンディングのイメージを作って、わりといい感覚を得た。
たまたまソフトの使い方がわかる範囲にやりたいことがあった。
全然進まないときは、「大丈夫なのかな、この映画は?」 と思ったが、イメージ通りできてみると、「けっこう面白いのでは」と気持ちが膨らんで来た。
ここで調子に乗って進めようと思ったが、そうは問屋が卸さない。
ソフトの使い方がわからないのは変わっていない。
クリップという撮影した断片があるのだけれども、作業スペースに余計なものが表示されているし、必要なものが自由に呼び出せない。
これは一回整理したほうがいい。
そう思うけれども、そのやり方を知るのは簡単ではない。
そもそも知りたいことをなんという言葉で検索したら通じるのかわからない。
出てくるのは知りたいこととズレた情報ばかりだ。
たとえば
「Mac用Final Cut Proのクリップをロール別に整理する」
これは近いかな、と思うじゃない。するとこんな説明が。
「ロールはクリップに割り当てられるメタデータのテキストラベルおよびカラーラベルであり、これによってクリップを整理できます。」
そもそもロールという概念がわからない。
その説明もわからない。
メタデータというのが30%くらいしか想像つかないし、ラベルというのがどういう形状をしているのかもわからない。
「ああ、あれか」とか思わない。
するとこの一文を理解するのに、前提となっているもの、あるいは先に進んで理解しなければいけない部分が70%くらいになる。
つまりモヤモヤっとする。
次の文は
「クリップ(ビデオ、オーディオ、または静止画像)をFinal Cut Proに読み込むと、「ビデオ」、「タイトル」、「ダイアログ」、「ミュージック」、および「エフェクト」という5つのデフォルトロールのいずれかが各クリップのビデオコンポーネントと既存のクリップメタデータが解析され、「ビデオ」、「タイトル」、「ダイアログ」、「ミュージック」、および「エフェクト」という5つのデフォルトロールのいずれかが各クリップのビデオコンポーネントとオーディオコンポーネントに割り当てられます。また、カスタムロールおよびサブロールを作成してクリップに割り当てることもできます。」
また「コンポーネント」という知らない概念が出てきて、「カスタムロールおよびサブロール」というのもわからない。
つまり読みすずむうちに、類推のヒントを得るどころか、さらにモヤモヤ度が増してくる。
説明を書いているお兄ちゃんは「うまく説明しているなー、おれ」と自己満足していると思うけれども、読めば読むほどわからない。
しかし、これは僕の求めている情報「そのもの」ではなさそうだ、とぼんやり思うのでした。
ロールとか以前にもっとシンプルにできることがあると思うんだけどね。
それがわからないの。
この文は、たぶん構造の説明と操作の説明が入り混じっていて、どちらとしても中途半端なのだと思うね。
こういう文章を理解していく頭脳が僕にはないのです。
こういう説明にいちいち絶妙に苦手意識と反感を刺激されるものだから、無駄に精神エネルギーを消耗してしまう。
僕は基本的にたいへん挫けやすい奴なので、こういう壁に突き当たると昼寝したり、怠けたり、なかなか復帰しない。
そういう時間がたくさんいるのです。
どなたか親切な方がいたら、あまり高からぬ値段で1,2度FCPの家庭教師をして、基本を教えてください。